騙され続けて、諦めて落ちて来た僕の妻

月山 歩

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11.社交生活

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 ヘイリー先生と共に最近では、貴族の夫人達とのお茶会に参加することも増えて来ている。

 ハルワルドはあの時から一転して、私の自由を尊重して、邸に閉じ込めるようなことはなくなった。

 でも、私が目指すのはいつだって、ハルワルドの恥ずかしくない妻なのだ。

 ハルワルドがいるから、こうして間違わないで生きていける。

 ダリアン様とのお茶会に、ヘイリー先生と久しぶりに出席していると、カミル様がやって来る。

 私が一瞬身構えたのを見て、カミル様は、

「この前は申し訳なかった。
 とても反省しているよ。
 姉さんにも散々怒られたからね。

 あの後、出所がわからないトラブルに次々と見舞われてね。

 多分ハルワルドが絡んでいるとは思うけれど、はっきりとした証拠は出ないし、次々と女性達からもう会わないと手紙が届くしで、もう君には懲り懲りだよ。

 これからは、二度と君に手出ししないと約束しよう。」

「そんなことが?
 すみません。」

「いや、君のせいではないよ。
 今までして来たことのつけが回ってきただけさ。

 君が良ければだけど、ハルワルドに伝えてくれないか?
 もう懲りたと。」

「わかりました。
 必ず伝えます。」

 去っていくカミルは疲労の色が濃く滲んでいた。

 ハルワルドはいったい何をしたのだろう?

 私は首を傾げた。

「あなたは前よりも生き生きしているわね。
 良かったわ。」

「ありがとうございます、ダリアン様。

 色々なことがありましたが、やっぱりハルワルドとの結婚は私を成長させてくれる素晴らしいものですわ。」

「そのようね。
 以前会ったハルワルドはちょっとあぶない目をあなたに向けていたわ。

 強い執着のせいで、目の色が曇っていたの。

 でも、今はあなたに教育係をつけて、社交会に出したと聞いているから、落ち着いたのでしょう。」

「さすが、ダリアン様ですね。

 この前ちょっとハルワルドと会っただけで、それほどまでにご存知とは。」

「まぁ、年の功とも言うけれども、あの男は国を治める上でも、無視できない男だから、情報が常に入って来るの。

 あなたといることで、彼が安定するなら、それに越したことはないわ。

 それに、教育係にヘイリー先生をつけるとはいい人選だわ。」

「ダリアン様、ありがとうございます。」

 ヘイリー先生はダリアン様と見つめ合って、頷いた。




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