たっくんがバイトをやめてくれない

月山 歩

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3.たっくんと私

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 小学校に入ったばかりのある日、いつものように公園でみんなと遊んでいた。
 鬼ごっこ中、鬼から逃げるために、滑り台を登ろうとしていたたっくんを押しのけてしまった。

「ごめん、たっくん。」

 どうしよう。
 怒るかなぁ。

「お先にどうぞ。」

 たっくんはにっこり笑って私に先をゆずる。

 たっくん全然怒ってない。
 押しのけられたら私ならやな気持ちになるのに。
 何かすごい罪悪感。
 私ははダメダメだね。
 心の綺麗なたっくんに心から反省する。
 ごめんね。
 たっくんはいつも優しい。

 誰と遊んでも、たっくん以外にそんなに心の綺麗な人には会ったことがなかった。
 この頃にはたっくんは私の特別になってた。
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