たっくんがバイトをやめてくれない

月山 歩

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2.公園で遊んでいた二人

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 幼稚園の頃、園から帰るといつも団地の公園で遊んでいた。
 でも、お隣のたっくんは公園に遊びに来ない。
 イチカは不思議に思って、ママに聞いてみた。

「お隣のたっくんは公園にはいつもいないの。
 どうしてかなぁ?
 公園で遊ぶの嫌いかなぁ?」

「公園にはママも一緒じゃないといけないから、来ないんだと思うよ。
 たっくんのママは忙しいんだろうね。」

「じゃあ、私達と一緒ならいいよね?」

「多分ね。
 たっくんのママがいいって言ったら、誘ってみようか。」

「うん、わかった。」

 後日ママがたっくんママに話してくれたみたいで、公園に行く時は必ずたっくんを誘って、一緒に私とママとたっくんで行くことになった。

 ある日たっくんと公園で遊んでいる時、5人の男の子がやって来て、最初は並んで滑り台を滑っていたけれど、その内の何人かがたっくんの前に横入りした。
 でも、たっくんは気がつかないで、次々と入られてしまい、いつまでたってもたっくんの順番にならない。
 気づいたイチカは注意しようか悩む。

 どうしよう。
 たっくんいじわるされてる。
 でも、言うの怖いな。

 イチカは何も言えず、たっくんを見ると、たっくんが
 楽しそうに何か歌ってる。

「じゅんばんこ、ばんばんばん。」

 たっくんいじわるされてるのに気づかず、楽しそうだよ。
 もうたっくんたら。
 かわい過ぎるたっくんにイチカは勇気を出す。

「順番守って。」

 そう言うと男の子達は気まずそうにしながらも、ちゃんと並び出す。

 私が守らないとね、たっくん。
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