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第1章
迎え2
このさいアレンが半信半疑なのは今そんな重要ではない。
私はあの時何があったのか、フェリミアの口から聞きたいと思っていた。
そしてフェリミアは私達に重い口を開いて教えてくれた。王宮内での出来事、宮殿での過ごしてきた日々、抱えていた不安、身に覚えのない噂や嫌疑を、取り調べられている時に知ったこと。
処刑に至るまで。
一通り語ったあと、私達は押し黙った。
最後に付け足すように、フェリミアはぽつりと言う。
「ー…そして今日、もう直ぐ皇妃候補選別の使者が迎えに来ます。さっき日付を確認しました…」
因みに私はいつ使者が来たのかなど覚えてはいない。
それどころか、フェリミアが王城に招かれてから、寂しさを感じながらも貴族の令嬢らしく毎日平凡な中に幸せを見つけつつ過ごしてきた。いつ何をしていたか何てぼんやりしてる。
でもきっと、フェリミアは違ったのだろう。
誰よりも勤勉で、努力家な貴方はきっとこの国の皇妃となるにふさわしい人物になるように日々、研鑽してきたはずだ。
皇妃候補にと、連れて行かれた日だって、そんな彼女は心に刻んで覚悟をしただろう。
国母となるために頑張ると。
貴方は大人しく淑やかに見えて、そんな芯の強い子だ。
だからこそ、私も含めてこの屋敷にいる皆が貴方なら心配要らないと、きっと国民皆から愛され敬われると、あの時確信して見送った。
(だけど…)
この国は、無実の妹を処刑した。
私は膝の上で拳を握る。
「お父様に、事情を話してそんな奴ら来たら追い返してもらいましょう。」
立ち上がって、部屋を出ようとすると、私の前にアレンが立ち塞がる。
「テリアお嬢様なりません、一度落ち着いてください。」
「どうしてよ。このままじゃフェリミアがまた連れてかれちゃうわ。お父様だってこんな事になると知っていたらー…」
「今いっても、妄言と思われるだけです。
相手にもされないでしょう。
それどころか、この話は反逆的な内容が含まれております。そこかしこで広めればそれこそ処罰を受けかねません。」
「ならー…」
言葉を紡ごうとした瞬間、部屋の戸を叩く音がして、外にいる使用人が告げた。
〝お嬢様方2人を旦那様が客間に呼んでいます。〟
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