28 / 29
After 6. 王女は静けさに恋を問う
しおりを挟む
夜の王城は、日中とはまったく違う顔を見せる。
昼間は絶えず人が行き交い、紙束と足音が混ざり合う場所だが、日が落ちるとその喧騒は一斉に消え、静けさが深く降りてくる。
クラリッサは、両手で抱えた書類の束が少し重いと感じながら、王女の執務室へ向かって歩いていた。
回廊には、灯されたランプの黄金色の光が揺れている。
石造りの壁に映るその影は、まるで誰かの息遣いのようにゆらめき、遅い時間に働く者たちへ「まだ起きているの?」と問いかけているようだった。
今夜は、シャーロット王女が明日の政務に備えて必要な文書をまとめていると聞いた。
昼間は使節懇談の茶会があったため、政務の進行も大幅に後ろ倒しになっている。
クラリッサは、その補佐として必要な文書を揃えて急いで届けていた。
「……あまり無理をされていないといいのですが」
思わず呟く。
シャーロットは、昼間の茶会でも、疲れひとつ見せず、諸国の要人へ丁寧に応対していた。
王女である以上、疲労を誰に見せることもできない。
けれど、夜の執務室となれば、別だろう。
クラリッサは足を速めた。
◇◇◇
執務室の扉をノックすると、すぐに返事が返ってきた。
「どうぞ」
控えめな声だったが、どこか張り詰めている。
クラリッサはそっと扉を開けた。
部屋の中は、暖炉の火が柔らかく揺れ、じんわりと温かい。
だが、その温かさとは裏腹に、机の上には紙の山が築かれていた。
シャーロットは、その真ん中で羽ペンを走らせていた。
「クラリッサ。助かるわ、その文書」
王女は手を止め、少しだけ肩を回した。
「殿下こそ……お疲れではありませんか?」
「疲れてないと言ったら嘘になるわね。でも、“疲れた”と言っても、誰も政務を代わってくれないもの」
王女らしい、明るい皮肉だった。
だが、表情に浮かぶわずかな影は、クラリッサの胸をきゅうと掴む。
「せめて、紅茶の追加をお持ちしましょうか」
「お願い。それと蜂蜜をひと匙。……甘いものがほしくて」
クラリッサは微笑んで頷き、手早く紅茶を淹れた。
蜂蜜がカップに溶けていくと、ふわりと甘い香りが立ちのぼる。
その香りに、クラリッサ自身も少し肩の力が抜けた。
「あなたが淹れてくれる紅茶って、ふしぎと安心するのよね」
「恐れ多いお言葉ですわ」
王女は紅茶を一口飲み、ほう、と息を吐いた。
その横顔は、やっと人心地ついたように見える。
「……今日の使節懇談会、助かったわ。場がとても穏やかだったのは、クラリッサのおかげね」
「務めを果たしたまでです」
「あなたはいつも、そう言うのね」
シャーロットは、半ば呆れたようにクラリッサを見る。
「“務め”だけで、あそこまで丁寧に言葉を選べる人なんて、そうはいないわよ?」
クラリッサは言葉を返せず、黙って微笑むしかなかった。
そのとき、王女の視線が、一枚の封書へと落ちる。
淡い青色の封筒――ルーファスが修道院から送ってきた手紙だった。
クラリッサの胸が、わずかにざわつく。
それを察したのか、シャーロットが軽く微笑んだ。
「気にしなくていいのよ。読んでみただけ。返事はもう書いたわ」
「……殿下は、ルーファス様の手紙を、どのようにお感じに?」
シャーロットは紅茶のカップを両手で包み込み、静かに答えた。
「そうね……昔のお兄様はきっと、“まだ自分を語れていない人”だったのだと思ったわ」
クラリッサは、息を飲んだ。
「語れない沈黙を抱えたまま、誰かの理想にすがってしまった。
それはお兄様の弱さであり、罪でもあるわ。……でもね」
シャーロットはカップを伏せ、まっすぐにクラリッサを見つめた。
「その弱さに振り回されたあなたが、罪悪感を持つ必要は、これっぽっちもないのよ」
静けさが、部屋を満たした。
暖炉の薪がぱちりと弾ける音が、まるで遠い世界の出来事のように聞こえる。
「あなたが何を気にしているのかは想像がつくけれど、そもそも誠実を裏切ったのはお兄様のほう。
クラリッサ、あなたは“裏切られた側”なのよ。
それなのに、どうしてあなたが後ろめたくなるの?」
「……それは……」
言葉が続かなかった。
自分が傷ついたと認めることを、ずっと避けていたからだ。
シャーロットは、その沈黙すら責めない。
むしろ――そっと寄り添うように言葉を重ねた。
「だからね、“選び続ける誠実”というあなたの在り方は、誰よりも胸を張っていいことなのよ。
選ぶ相手が変わったっていい。あなたが、あなたらしくあるのがとても大切なこと」
「……殿下」
「それにね?」
シャーロットは、いたずらっぽく微笑んだ。
その表情は、政治の重責を担う王女というより、クラリッサの友人そのものだった。
「もし、あなたがセドリックと手を取り合いたいと思っているのなら……私は、未来の女王としても友人としても、全力で応援するわ」
言葉を飲み込んだのは、クラリッサだった。
胸の奥がぽっと熱くなる。
「な、何も……そのようなことは……」
「あるでしょう? 顔に書いてあるわ」
「か、書いておりません!」
「いいえ、はっきり書いてある。“その方の隣は、落ち着く”って」
クラリッサは、紅茶のカップを両手で掴んだ。
自分の心がこんなにも見透かされていたとは思わなかった。
恥ずかしい。けれど、それ以上に――ほんの少しだけ、嬉しい。
シャーロットは、カップを軽く揺らした。
「ねぇ、クラリッサ。
あなたはお兄様と過ごした時間より、今、セドリックと話しているときのほうが、ずっと自然でしょう?」
「…………否定は、できません」
「でしょ?」
満足げに頷く王女。
「誠実とは“選び続けること”でしょう?
あなたの誠実は、何ひとつ揺らいでいないわ。
むしろ――あなたが再び誰かを信じようとしていることが、私はとても誇らしいの」
胸の奥に、自然と温かいものが広がっていく。
クラリッサは、そっと息を吸った。
「殿下……わたくし、自分のことを、どう扱うべきか……ずっと迷っていました」
「迷っていいのよ。迷いながら進むのが誠実なんだから」
シャーロットはそう言って、すこしだけ視線を柔らかくした。
「でもね、クラリッサ。
ひとつだけ確かに言えることがあるわ」
王女は、彼女の手に、自分の手をそっと重ねた。
「あなたはもう、“あの日の婚約者”じゃない。
あなたは、あなた自身として選び直していいの。
誰かを。“これから”を」
沈黙が、ふたりの間に落ちた。
けれど、それは不安な沈黙ではない。
まるで、胸の奥に用意された小さな休息のようだった。
クラリッサは、ゆっくりと頷いた。
「……わたくし、自分の言葉で、選んでみたいと思います」
「ええ、そうして。
そして――誰を選ぶのか、楽しみにしているわ」
その言葉に、クラリッサは耐えきれず目を逸らした。
頬に、ほんの少し熱が集まっていく。
シャーロットは、その反応だけで十分満足したように、ふふっと笑う。
「さて、政務に戻らないと。夜明け前には寝たいもの」
「それは……ぜひ、そうなさってくださいませ」
「ええ、努力するわ。あなたが応援してくれるなら」
クラリッサは、つい微笑んでしまった。
この王女の前では、不思議と肩の力が抜ける。
「もちろんです、殿下。
わたくしも――選び続ける誠実を、忘れませんわ」
シャーロットは満足げに頷き、再び羽ペンを取った。
クラリッサは、静かに執務室を下がる。
廊下に出た瞬間、胸の奥の迷いが少しだけ晴れたことに気づいた。
夜の冷たい空気が頬に触れる。
しかしその冷たさは、不思議と心地よい。
――自分は、もう後ろを見ているだけの人間ではない。
シャーロットの言葉が、胸の奥で繰り返し響く。
そして気づく。
その言葉に支えられて、自分はついに“前を見てもいい”と思えたのだ、と。
クラリッサは小さく息を吸い、歩き出した。
まっすぐに、明日へ向かうために。
昼間は絶えず人が行き交い、紙束と足音が混ざり合う場所だが、日が落ちるとその喧騒は一斉に消え、静けさが深く降りてくる。
クラリッサは、両手で抱えた書類の束が少し重いと感じながら、王女の執務室へ向かって歩いていた。
回廊には、灯されたランプの黄金色の光が揺れている。
石造りの壁に映るその影は、まるで誰かの息遣いのようにゆらめき、遅い時間に働く者たちへ「まだ起きているの?」と問いかけているようだった。
今夜は、シャーロット王女が明日の政務に備えて必要な文書をまとめていると聞いた。
昼間は使節懇談の茶会があったため、政務の進行も大幅に後ろ倒しになっている。
クラリッサは、その補佐として必要な文書を揃えて急いで届けていた。
「……あまり無理をされていないといいのですが」
思わず呟く。
シャーロットは、昼間の茶会でも、疲れひとつ見せず、諸国の要人へ丁寧に応対していた。
王女である以上、疲労を誰に見せることもできない。
けれど、夜の執務室となれば、別だろう。
クラリッサは足を速めた。
◇◇◇
執務室の扉をノックすると、すぐに返事が返ってきた。
「どうぞ」
控えめな声だったが、どこか張り詰めている。
クラリッサはそっと扉を開けた。
部屋の中は、暖炉の火が柔らかく揺れ、じんわりと温かい。
だが、その温かさとは裏腹に、机の上には紙の山が築かれていた。
シャーロットは、その真ん中で羽ペンを走らせていた。
「クラリッサ。助かるわ、その文書」
王女は手を止め、少しだけ肩を回した。
「殿下こそ……お疲れではありませんか?」
「疲れてないと言ったら嘘になるわね。でも、“疲れた”と言っても、誰も政務を代わってくれないもの」
王女らしい、明るい皮肉だった。
だが、表情に浮かぶわずかな影は、クラリッサの胸をきゅうと掴む。
「せめて、紅茶の追加をお持ちしましょうか」
「お願い。それと蜂蜜をひと匙。……甘いものがほしくて」
クラリッサは微笑んで頷き、手早く紅茶を淹れた。
蜂蜜がカップに溶けていくと、ふわりと甘い香りが立ちのぼる。
その香りに、クラリッサ自身も少し肩の力が抜けた。
「あなたが淹れてくれる紅茶って、ふしぎと安心するのよね」
「恐れ多いお言葉ですわ」
王女は紅茶を一口飲み、ほう、と息を吐いた。
その横顔は、やっと人心地ついたように見える。
「……今日の使節懇談会、助かったわ。場がとても穏やかだったのは、クラリッサのおかげね」
「務めを果たしたまでです」
「あなたはいつも、そう言うのね」
シャーロットは、半ば呆れたようにクラリッサを見る。
「“務め”だけで、あそこまで丁寧に言葉を選べる人なんて、そうはいないわよ?」
クラリッサは言葉を返せず、黙って微笑むしかなかった。
そのとき、王女の視線が、一枚の封書へと落ちる。
淡い青色の封筒――ルーファスが修道院から送ってきた手紙だった。
クラリッサの胸が、わずかにざわつく。
それを察したのか、シャーロットが軽く微笑んだ。
「気にしなくていいのよ。読んでみただけ。返事はもう書いたわ」
「……殿下は、ルーファス様の手紙を、どのようにお感じに?」
シャーロットは紅茶のカップを両手で包み込み、静かに答えた。
「そうね……昔のお兄様はきっと、“まだ自分を語れていない人”だったのだと思ったわ」
クラリッサは、息を飲んだ。
「語れない沈黙を抱えたまま、誰かの理想にすがってしまった。
それはお兄様の弱さであり、罪でもあるわ。……でもね」
シャーロットはカップを伏せ、まっすぐにクラリッサを見つめた。
「その弱さに振り回されたあなたが、罪悪感を持つ必要は、これっぽっちもないのよ」
静けさが、部屋を満たした。
暖炉の薪がぱちりと弾ける音が、まるで遠い世界の出来事のように聞こえる。
「あなたが何を気にしているのかは想像がつくけれど、そもそも誠実を裏切ったのはお兄様のほう。
クラリッサ、あなたは“裏切られた側”なのよ。
それなのに、どうしてあなたが後ろめたくなるの?」
「……それは……」
言葉が続かなかった。
自分が傷ついたと認めることを、ずっと避けていたからだ。
シャーロットは、その沈黙すら責めない。
むしろ――そっと寄り添うように言葉を重ねた。
「だからね、“選び続ける誠実”というあなたの在り方は、誰よりも胸を張っていいことなのよ。
選ぶ相手が変わったっていい。あなたが、あなたらしくあるのがとても大切なこと」
「……殿下」
「それにね?」
シャーロットは、いたずらっぽく微笑んだ。
その表情は、政治の重責を担う王女というより、クラリッサの友人そのものだった。
「もし、あなたがセドリックと手を取り合いたいと思っているのなら……私は、未来の女王としても友人としても、全力で応援するわ」
言葉を飲み込んだのは、クラリッサだった。
胸の奥がぽっと熱くなる。
「な、何も……そのようなことは……」
「あるでしょう? 顔に書いてあるわ」
「か、書いておりません!」
「いいえ、はっきり書いてある。“その方の隣は、落ち着く”って」
クラリッサは、紅茶のカップを両手で掴んだ。
自分の心がこんなにも見透かされていたとは思わなかった。
恥ずかしい。けれど、それ以上に――ほんの少しだけ、嬉しい。
シャーロットは、カップを軽く揺らした。
「ねぇ、クラリッサ。
あなたはお兄様と過ごした時間より、今、セドリックと話しているときのほうが、ずっと自然でしょう?」
「…………否定は、できません」
「でしょ?」
満足げに頷く王女。
「誠実とは“選び続けること”でしょう?
あなたの誠実は、何ひとつ揺らいでいないわ。
むしろ――あなたが再び誰かを信じようとしていることが、私はとても誇らしいの」
胸の奥に、自然と温かいものが広がっていく。
クラリッサは、そっと息を吸った。
「殿下……わたくし、自分のことを、どう扱うべきか……ずっと迷っていました」
「迷っていいのよ。迷いながら進むのが誠実なんだから」
シャーロットはそう言って、すこしだけ視線を柔らかくした。
「でもね、クラリッサ。
ひとつだけ確かに言えることがあるわ」
王女は、彼女の手に、自分の手をそっと重ねた。
「あなたはもう、“あの日の婚約者”じゃない。
あなたは、あなた自身として選び直していいの。
誰かを。“これから”を」
沈黙が、ふたりの間に落ちた。
けれど、それは不安な沈黙ではない。
まるで、胸の奥に用意された小さな休息のようだった。
クラリッサは、ゆっくりと頷いた。
「……わたくし、自分の言葉で、選んでみたいと思います」
「ええ、そうして。
そして――誰を選ぶのか、楽しみにしているわ」
その言葉に、クラリッサは耐えきれず目を逸らした。
頬に、ほんの少し熱が集まっていく。
シャーロットは、その反応だけで十分満足したように、ふふっと笑う。
「さて、政務に戻らないと。夜明け前には寝たいもの」
「それは……ぜひ、そうなさってくださいませ」
「ええ、努力するわ。あなたが応援してくれるなら」
クラリッサは、つい微笑んでしまった。
この王女の前では、不思議と肩の力が抜ける。
「もちろんです、殿下。
わたくしも――選び続ける誠実を、忘れませんわ」
シャーロットは満足げに頷き、再び羽ペンを取った。
クラリッサは、静かに執務室を下がる。
廊下に出た瞬間、胸の奥の迷いが少しだけ晴れたことに気づいた。
夜の冷たい空気が頬に触れる。
しかしその冷たさは、不思議と心地よい。
――自分は、もう後ろを見ているだけの人間ではない。
シャーロットの言葉が、胸の奥で繰り返し響く。
そして気づく。
その言葉に支えられて、自分はついに“前を見てもいい”と思えたのだ、と。
クラリッサは小さく息を吸い、歩き出した。
まっすぐに、明日へ向かうために。
50
あなたにおすすめの小説
「偽物の聖女は要らない」と追放された私、隣国で本物の奇跡を起こしたら元の国が滅びかけていた件
歩人
ファンタジー
聖女リーゼロッテは、王太子カールに「お前の加護は偽物だ」と断じられ、
婚約を破棄された。代わりに聖女の座に就いたのは、愛らしく微笑む男爵令嬢エルゼ。
追放されたリーゼロッテが隣国に辿り着いたとき、その地は疫病に苦しんでいた。
彼女が祈ると、枯れた泉が蘇り、病は癒え、荒野に花が咲いた。
——本物の聖女の力が、ようやく枷を外されて目覚めたのだ。
一方、リーゼロッテを失った王国では結界が綻び始め、魔物が溢れ出す。
カールは今さら「戻ってくれ」と使者を送るが、リーゼロッテの隣には、
彼女の力を最初から信じていた隣国の若き王がいた。
「あの国に戻る理由が、もう一つもないのです」
選ばれなくてよかったと、今は思います
たくわん
恋愛
五年間の婚約を、一夜で破棄された。
理由は「家格の不一致」。
傷ついた翌朝、私は泣くのをやめて仕事着を着た。
王立文書院の渉外部職員として、今日も書類と向き合う。それだけでいいと思っていた。
出勤すると、一枚の張り紙があった。
新長官着任。エドワード・ヴァルツ・シュタイン侯爵。
昨夜の晩餐会で、遠くに座っていた「氷の侯爵」がそのまま上司になった。
彼は口数が少なく、笑わず、感情を見せない。
でも仕事の評価だけは正確だった。
「君の報告書は読みやすい」「渉外部はあの職員が要になっている」——誰かに選ばれたくて生きてきたわけではないのに、仕事を通じて初めて、自分の輪郭がはっきりしてくる気がした。
婚約お断り令嬢ですわ ~奇行で縁談を潰していたら本命騎士に再会しました~
鍛高譚
恋愛
婚約話? 結構ですわ。
私には――子供の頃に命を救ってくれた“黒髪の騎士”がいるのですから。
公爵令嬢アンネローゼ・フォン・グレイシアは、才色兼備の完璧令嬢……だった。
だが、ある日から突如“奇行”に走り始める。正座で舞踏会に参加? スープにストロー? 謎のポエム朗読?
そう、それはすべて――望まぬ婚約をぶち壊すため!
王族、貴族、策略家、演技派……次々と舞い込む政略結婚の話。
アンネローゼはあの手この手で縁談をぶった斬り、恋も名誉も自由も手に入れる!
すべての婚約破棄は、たった一人の人に出会うため――
「破談のアンネローゼ様」が貫く、“本当の婚約”とは?
痛快!恋愛ざまぁ×ラブコメディ×ハッピーエンド!
破談上等のお嬢様が、本物の愛を掴むまでの逆転劇が今、始まりますわ!
遺産は一円も渡さない 〜強欲な夫と義実家に捨てられた私、真の相続人と手を組み全てを奪い返す~ (全10話)
スカッと文庫
恋愛
「お前の価値なんて、その遺産くらいしかないんだよ」
唯一の肉親だった祖父を亡くした夜、夫の健一と義母から放たれたのは、あまりにも無慈悲な言葉だった。
四十九日も待たず、祖父が遺した1億2000万円の遺産をアテに贅沢三昧を目論む夫。だが、彼には隠し通している「裏切り」があった――。
絶望の淵に立たされた由美の前に現れたのは、亡き祖父が差し向けた若き凄腕弁護士・蓮。
「おじい様は、すべてお見通しでしたよ」
明かされる衝撃の遺言内容。そして、強欲な夫たちを地獄へ叩き落とすための「相続条件」とは?
虐げられてきた妻による、一発逆転の遺産争奪&復讐劇がいま幕を開ける!
【完結】この運命を受け入れましょうか
なか
恋愛
「君のようは妃は必要ない。ここで廃妃を宣言する」
自らの夫であるルーク陛下の言葉。
それに対して、ヴィオラ・カトレアは余裕に満ちた微笑みで答える。
「承知しました。受け入れましょう」
ヴィオラにはもう、ルークへの愛など残ってすらいない。
彼女が王妃として支えてきた献身の中で、平民生まれのリアという女性に入れ込んだルーク。
みっともなく、情けない彼に対して恋情など抱く事すら不快だ。
だが聖女の素養を持つリアを、ルークは寵愛する。
そして貴族達も、莫大な益を生み出す聖女を妃に仕立てるため……ヴィオラへと無実の罪を被せた。
あっけなく信じるルークに呆れつつも、ヴィオラに不安はなかった。
これからの顛末も、打開策も全て知っているからだ。
前世の記憶を持ち、ここが物語の世界だと知るヴィオラは……悲運な運命を受け入れて彼らに意趣返す。
ふりかかる不幸を全て覆して、幸せな人生を歩むため。
◇◇◇◇◇
設定は甘め。
不安のない、さっくり読める物語を目指してます。
良ければ読んでくだされば、嬉しいです。
婚約破棄はあなたの意思でしたわね? ~王太子を廃嫡に追い込み、義妹を平民に落とした公爵令嬢は新時代の王妃になります~
鷹 綾
恋愛
王立学園の卒業舞踏会――
公爵令嬢ヴェルミリアは、王太子アルヴァリオから突然の婚約破棄を言い渡された。
「俺は、君の義妹セシルを愛している」
涙を浮かべる“可哀想な妹”。
それを守ると宣言する王太子。
社交界はヴェルミリアを冷酷な姉と断じた。
けれど彼女は、ただ微笑んだ。
なぜなら――
王家が回っていたのは、彼女の裏調整と資金管理のおかげだったから。
婚約破棄の翌日、王家の事業は次々と停止。
王太子の無責任な契約、義妹の盗用、不正資金の流れが暴かれていく。
守ると誓ったはずの義妹を、王太子は切り捨てる。
だがもう遅い。
王太子は廃嫡。
義妹は爵位剥奪のうえ平民落ち。
二人はすべてを失う。
そして――
「責任を共有できるなら、共に歩みましょう」
冷静沈着な第二王子との正式婚約。
王国再建の中心に立つのは、かつて捨てられたはずの公爵令嬢だった。
婚約破棄はあなたの意思でしたわね?
選んだ未来の責任を――
きちんとお取りいただきます。
さよなら王子、古い聖女は去るものなのです
唯崎りいち
恋愛
元聖女の私は、自分が無能だと思い、有能な新しい聖女に任せるために王都を去ることを選んだ。しかし幼なじみの王子は、私を追いかけてくる。王子の真剣な想いと、自分の無自覚な力が国や人々に影響を与えていることに気づき、私は王都へ戻る決意をする。こうして二人は互いの気持ちを確かめ合い、結ばれる――自己評価の低い少女が本当の価値と愛に気づく、ハッピーラブファンタジー。
婚約破棄は了承済みですので、慰謝料だけ置いていってください
鍛高譚
恋愛
公爵令嬢アナスタシア・オルステッドは、第三王子アレンの婚約者だった。
しかし、アレンは没落貴族の令嬢カリーナと密かに関係を持っていたことが発覚し、彼女を愛していると宣言。アナスタシアとの婚約破棄を告げるが──
「わかりました。でも、それには及びません。すでに婚約は破棄されております」
なんとアナスタシアは、事前に国王へ婚約破棄を申し出ており、すでに了承されていたのだ。
さらに、慰謝料もしっかりと請求済み。
「どうぞご自由に、カリーナ様とご婚約なさってください。でも、慰謝料のお支払いはお忘れなく」
驚愕するアレンを後にし、悠々と去るアナスタシア。
ところが数カ月後、生活に困窮したアレンが、再び彼女のもとへ婚約のやり直しを申し出る。
「呆れたお方ですね。そんな都合のいい話、お受けするわけがないでしょう?」
かつての婚約者の末路に興味もなく、アナスタシアは公爵家の跡取りとして堂々と日々を過ごす。
しかし、王国には彼女を取り巻く新たな陰謀の影が忍び寄っていた。
暗躍する謎の勢力、消える手紙、そして不審な襲撃──。
そんな中、王国軍の若きエリート将校ガブリエルと出会い、アナスタシアは自らの運命に立ち向かう決意を固める。
「私はもう、誰かに振り回されるつもりはありません。この王国の未来も、私自身の未来も、私の手で切り拓きます」
婚約破棄を経て、さらに強く、賢くなった公爵令嬢の痛快ざまぁストーリー!
自らの誇りを貫き、王国を揺るがす陰謀を暴く彼女の華麗なる活躍をお楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる