酒池肉林王と7番目の天使

日向かなた

文字の大きさ
122 / 303

第23話ー4

しおりを挟む
 ――4階にある王侯貴族専用の浴室。

 脱衣所でフラヴィオの衣類を脱がせながら、ピエトラが溜め息交じりにこう言った。

「陛下。あまりベルをお咎めになりませんよう」

「そうです、陛下…! わたし、本当にいりませんから……!」

 と、続いたルフィーナ。

 さっきの国庫金の一件のあと、フラヴィオの入浴を手伝ってくれとピエトラに言われて付いて来た。

「本当か?」

 とフラヴィオがルフィーナの本心を見抜くように、若草色の瞳を見つめる。

「さっき、ベルに金を取られて泣いていたではないか」

「そ、そうですけど。ベルさんは、ご自分が贅沢するためとかではなく、国のためのお金にしたんです。それでベルさんを咎めるのはおかしいですし、わたしもそういうためのお金になってくれたなら嬉しいですから――って……」

 ルフィーナが「きゃっ」と声を上げてフラヴィオに背を向けた。

 ピエトラがフラヴィオの上衣を脱がせたところだった。

 顔が真っ赤になってしまう。何せ、異性の裸は、兄のものですらほとんど見たことがなかった。

 ピエトラが「こら」と叱る。

「何してんだい、ルフィーナさん。今はまだ、あんたは使用人なんだ。ちゃんと働きなさい」

「す、すみませんっ……!」

 と振り返ったルフィーナだったが、フラヴィオが全裸になったところで「きゃあ!」と叫んで、また背を向けた。

 ピエトラにまた「こら」と叱られたが、振り返れそうにない。

「か、か、か、隠してくださいぃぃっ!」

「分かった分かった。ほら」

 と、ピエトラがフラヴィオの腰にタオルアッシュガマーノを巻く。

 ルフィーナが恐る恐る振り返ると、フラヴィオの口が尖っていた。

「嫌がられたのは初めてなのだ。女は皆見たがるのに」

「ど、どうなってるんですか、こっちの女性はっ……!」

「レオーネ国の女だって変わらぬ。キャーキャー言いながら手で顔を塞ぎつつ、指のあいだからしっかり見てるのがレオーネ国の女だ」

「わ、わたしはそんなことしませんからね!」

 ピエトラが「はいはい」と口を挟んだ。

 浴室の扉を開けて、「どうぞ」とフラヴィオを中に入れる。

 ルフィーナはフラヴィオが浴槽に入ってから、中に入って来た。

 ルフィーナはピエトラから「ほら」とアッシュガマーノを渡されると、急いで袖をまくった。

 こわごわとしてしまいながら、フラヴィオの身体を擦っていく。

 女のものとは違う筋っぽい腕や、大きな肩にどきどきとしてしまって、頬が染まる。

「まったく……」

 とフラヴィオの呟きが聞こえて、ルフィーナは慌てて「すみません!」と言った。

「いや、そなたのことではない。ベルのことだ」

 と、フラヴィオが溜め息を吐く。

「余はヴィットーリアとはあまり喧嘩しなかったが、ベルとは多くてな。ベルはどうも悪いところがある……」

「陛下を想うがあまりにですよ」

 と、ピエトラ。

「それは分かっている。だから可愛い、愛しい、愛している。しかし、やり過ぎなんだ」

 ルフィーナが苦笑した。

「なんだかベルさん、わたしの兄を思わせますね……」

 フラヴィオがルフィーナの顔を見た。

「ベルは、余に怒られるといった理由で口には出さないが、とある野望を抱いている。何か分かるか?」

「や、野望?」

「余が世界征服することだ」

 ルフィーナが「は?」と間の抜けた声を出したあと、尚のこと苦笑していく。

「ほんとにわたしの兄ですか、ベルさんは。わたしの兄の人生最終目標は、この世のすべてをわたしのものにすることです」

「あいつもか、オイ。見てるとそんな感じはしていたが」

「しかも本気です」

「ああ、ベルも本気だ」

 見つめ合った互いの口から、長嘆息が漏れた。

 ピエトラがおかしそうに笑う。

「私も嬉しいですけどね、陛下が世界の王になるのは。実際、陛下のお力なら叶わぬ夢だとも思いませんし」

 その言葉を聞くなり、ルフィーナの手が止まった。

 少し嫌な動悸がする。

「あ…あの、陛下……後に、レオーネ国・ヴィルジネ国と共闘してカンクロ国に侵攻するようですが」

 フラヴィオが「ああ」と答えると、ルフィーナの若草色の瞳が揺れ動いた。

「わたしはテレトラスポルト旅商人ですから、色々な国を知っています。戦をしている国も見て来ました。戦が生むのは、悲しみだけです。わたしは、戦が嫌いです」

 フラヴィオがまた「ああ」と頷いた。

「余も嫌いだ。カンクロ国との戦は止むを得ずだ。あの大国が欲しくて奪うのではない。この国を守るためだ。それにこの国がカンクロに奪われたら、隣のアクアーリオ国も、サジッターリオ国も奪われる。だから戦う。今までもそうだ」

 ルフィーナが「え?」と、意外そうな顔をした。

「陛下って、今まで一度も他国を攻めたことなかったりするんですか?」

「プリームラ国民を救うためならあったが」

「その後のことです。無いんですか?」

「あると思っていたのか?」

 ルフィーナが「ええ?」と少し驚く。

「なんと言いますか……『力の王』と称されるくらいですから、過去に少しはあるのだと思っていました」

 フラヴィオがきっぱりと「無い」と答えた。

「余は、奪うために武を振るうのではない。守るために振るうのだ」

 その言葉に、真っ直ぐな碧眼に、ルフィーナがどきっとして顔を逸らした。

 ピエトラから「こら」と怒られ、止まっていた手をまた動かす。

 フラヴィオが「なんだ?」とルフィーナの顔を覗き込むと、嬉しそうな微笑があった。

「陛下」

「うん?」

「尊敬します」

 フラヴィオが嬉しそうに「そうか」と笑った。

「陛下」

「うん?」

「先日も申し上げた通り、わたしのこと忘れないでくださいね。わたしは、陛下を男性として愛することが出来そうです」

 今度は、フラヴィオがどきっとする番だった。

 思わず言葉が出て来なくなってしまうと、ピエトラが咳払いをした。

「今後、どういたしましょうか陛下? とりあえず、昨日あたりからベルがまた『安全日』に入ったので良いとして」

 フラヴィオの顔に喜色が浮かぶ。

「そうなんだ。約2週間のおあずけは本当に長かった。いやまぁ、処理してもらってたが」

「おや、そうですか。まぁ、ベルの過去を考えれば、実はそのへん玄人なんじゃないかとは思ってましたけどね」

「ああ。一から教えようと思ってたのに、すでに地獄からエステ・スキーパを連れ戻して、もう一回処刑しようかと思ったレベルリヴェッロだった」

「あららら、凄いねあの子ったら。しかし都合の良いことに、ベルが『安全日』のときにルフィーナさんは『危険日』で、ベルが『危険日』のときにルフィーナさんが『安全日』ですが?」

 フラヴィオの声が「へっ?」と裏返った傍ら、会話の意味が分からず小首を傾げていたルフィーナが問うた。

「安全日とか危険日って……なんですか?」

「おや、レオーネ国の一般民衆にはまだ広まっていなかったのかい。マサムネ殿下たちはすっかり知ってるんだけどね。いいかい、ルフィーナさん。女なら覚えておきな。まず危険日っていうのは――」

「待て待て待て!」

 とフラヴィオが狼狽しながらピエトラの言葉を遮った。

「い、言わなくて良い、言わなくて! 知らないのなら、知らないままで良い! さっきも言ったが、玄人なベルに処理してもらうから言わないでく――」

「フラヴィオ様!」

 と突如割り込んで来たベルの声に、フラヴィオが絶叫した。

 湯から跳び上がり、腰からアッシュガマーノが落ちて今度はルフィーナが悲鳴を上げる。

「すまん!」と言いつつもそれどころではなく、ベルが入って来られぬよう脱衣所と浴室を遮る扉にへばり付く。

 どういうわけか、これから隠れて浮気をしようっていうときに妻が帰宅した男の心境だった。

「フラヴィオ様っ……!」

 と扉を開けようとするベルに対し、フラヴィオが決してしていないはずなのにした気分の浮気を否定する。

「ご、誤解だ、ベル! 余はしてないぞ!」

「え?」

「余は、ルフィーナと浮気なんてしてないぞ!」

 ベルの言葉が返って来ない。

 少しして扉の開閉音が聞こえると、フラヴィオの顔が真っ青になっていった。

「アモーレ!」と飛び出して行き、階段へと向かって廊下を歩いていたベルの手を引っ掴む。

 振り返った小さな顔は、涙で濡れていた。

「ち、違うのだ、ベル! 余は神に誓って浮気していないのだっ……!」

「お構いなく……どうぞルフィーナさんと愛を育まれて下さい」

「そんなこと言わないでくれ! 浮気がバレて妻に愛想を尽かされた男みたいな心境になる! 余は違うと言っているではないか!」

 追って来たピエトラが、「まったくもう」と言いながらフラヴィオの身体をアッシュガマーノで拭き、それを腰に巻き付ける。

「廊下を裸でうろつくのは止めてください、陛下」

 と怒られたので、とりあえずすぐ脇にあった部屋にベルを引きずり込んだ。

 近くにあった3人掛けソファに座らせ、その前に跪く。

 顔を覗き込むと、ぽろぽろと涙が零れ落ちている。

「本当に違うのだ、ベル…! 余が今愛しているのはそなただけだ……!」

「こ…これは、違うのです……」

 と、ベルが小さな拳で涙を拭う。

「こ、これは自業自得なので、お気になさらず……」

「え……?」

 と、フラヴィオの碧眼が揺れ動く。

 浮気してないのにした気分になる事件の前に、ベルに何かあったのだと気付く。

 その声も、小さな手も小刻みに震えていた。

「待て、何があった」

「わ、私は、お金に目が眩みました」

 いつものことだ。

「そ、その結果がこれなのです……浮気したのは、私の方です」

「――何?」

 耳を疑ったフラヴィオの手前、ベルが尚も涙を零しながら続ける。

「ご、ごめんなさい。お、お断りしたのですが……む、無理があったようです」

「アラブだな?」

 とフラヴィオの声が冷然とすると、ベルがはっとして声を上げた。

「ち、違います……! アラブさんではありませ――」

「殺してくれる!」

 と『力の王』の怒号が轟くと、ベルが肩を震わせた。

 戸口へと向かって行くフラヴィオの背に、必死にしがみ付く。

「違います! アラブさんではありません!」

 これは墓まで持っていくべき秘密だったと、ベルは後悔する。

 頭の中に浮かぶのは、原形のとどめていない血まみれのアラブだった。

「それに『大逆罪』には当て嵌まりません! キスバーチョだけです! フラヴィオ様! 悪いのはお金に目が眩んだ私です!」

 止まらないフラヴィオに、ベルの声が悲鳴に近くなる。

「フラヴィオ様! アラブさんは、ルフィーナさんのお兄さんです!」

「――」

 扉に手を掛けようか直前、フラヴィオの足が止まった。

「ほ、本当にアラブさんではありませんし、本当にバーチョだけです……ごめんなさいっ……!」

 フラヴィオが拳を作ると、怒りで震えた。

 それを発散させるように扉に叩き付けると、穴が空いた。

 背中にしがみ付いているベルが、恐怖で震えているのが分かる。

「ごめんなさいっ……ごめんなさいっ……!」

 これではいけない。

 ベルは、宰相という立場のお陰ですぐ金に目が眩む。

 それで危ない目に遭ったとなれば、厳しく叱らなければならないところだが、それは後回しだ。

 叱るよりも先に、してやらなければならないことがある。

 深呼吸して怒りを鎮め、ベルを抱き上げてさっきの3人掛けソファの真ん中に座る。

 消毒の意味を込めて唇を重ねると、ベルがすぐに首にしがみ付いて来た。

(以前は、モストロと結婚して子を産むつもりでいたほどなのにな)

 それが今、このフラヴィオ以外の男にバーチョされたくらいで泣いている。

(それで良い)

 いっそのこと、他の男に指一本触れられることすら嫌になれば良い。

 自分勝手な話だが、この先、永遠にそうなれば良いと思う。

 そうやって、ただひたすらに可愛いだけの女に成り下がってもらっても、何ら構わない。

「あまり上手くならないな、ベル」

 とフラヴィオがしたり顔で言うと、ベルが恥ずかしそうに小さな唇を尖らせた。

 バーチョの話だ。

 フラヴィオが舌を使ってしまうと、ベルはすぐに溶けてしまって、ほとんど何も出来なくなる。

 栗色の瞳が潤み、頬が染まり、吐息が熱くなって、顔が女になる。

 お陰で、この後どうして欲しいのか容易に分かる。

(――って、待て)

 ベルの黒のドレスヴェスティートを脱がそうとして、フラヴィオの手が止まる。

(誰の部屋だ、ここ)

 さっき階段方向へと向かってベルを追い駆けたのは覚えているが、誰の部屋に入ったのかは分かっていなかった。

 ルフィーナの部屋だったら、色んな意味で大変なことになりそうだ。

 ちょっと焦ってしまいながら辺りを見ると、目前の背の低いテーブルターヴォラが目に入った。

 その上に、何冊かヴィルジネ語の本が置かれている。

アラブあいつの部屋か)

 と気付いたフラヴィオが思わず苛立ったとき、扉の向こうから気配を感じた。

 さっき空けてしまった穴から、一瞬浅黒い肌と墨で囲ったような目が見えた。

 アラブだ。

 あの穴の位置からだと、フラヴィオとベルの姿は見えるか見えないかといったところだ。

 しかし、アラブもルフィーナ同様、普通の人間よりも耳が利く。

 扉に穴が空いているとなれば、中で誰と誰が何をしているかくらい分かるだろう。

 ベルがいつものごとく、隣の部屋のルフィーナの耳に届かぬよう、必死に声を押し殺したとしても。

(良かろう)

 フラヴィオが腰に巻いていたアッシュガマーノを、膝の上に横向きで抱っこしているベルの脚に掛けて隠した。

 扉の穴の位置からはまったく見えないだろうが、念のため。

 ベルのヴェスティートを脱がすことはせず、アッシュガマーノの下のスカートゴンナの中に手を入れていく。

「あ、あの、フラヴィオ様っ……!」

 と、他人の部屋だと分かっているだろうベルが、小さな足をじたばたとさせて焦る。

「大丈夫だ、誰も入って来ない。入って来られぬ」

 ベルの下着を脱がして床に落とす。

 すべすべとした内太腿をなぞりながら戻ると、指先が濡れた。

 ベルが「あっ」と両手で口を塞ぐ。

 何の抵抗もなく、中指と薬指がベルの体内に滑り込む。

 親指が小さな突起を見つけて探ったら、ベルが瞬く間に痙攣を起こした。

 扉の穴から、食い入るような視線を感じる。

(見たければ見ろ。聞きたければ聞け)

 そして、思い知れば良い。

 扉の向こうの奴は、7番目の天使の尊い唇を奪って、さぞ有頂天になっているのだろうが。

 7番目の天使を金で釣って、近付けたと勘違いしているのだろうが。

 将来、7番目の天使を自分のものにするのだと、夢を見ていそうだが。

(馬鹿か)

 7番目の天使に求められている男は、おまえじゃない。

 7番目の天使が愛をねだる男は、おまえじゃない。

 7番目の天使が将来結婚を望む男も、当然おまえじゃない。

(この、フラヴィオ・マストランジェロだ――)



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

砕けた愛

篠月珪霞
恋愛
新婚初夜に男に襲われた公爵令嬢エヴリーヌは、不義密通の罪を被せられた。反逆罪に問われた彼女の一族は処刑されるが、気付くと時間が巻き戻っていた。 あなたへの愛? そんなものとうに、砕け散ってしまいました。

拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました

星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎ 王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝―― 路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。 熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。 「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」 甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。 よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、 気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて―― しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!? 「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」 年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。 ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。

行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました

鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。 けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。 そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。 シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。 困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。 夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。 そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。 ※他投稿サイトにも掲載中

[完結]7回も人生やってたら無双になるって

紅月
恋愛
「またですか」 アリッサは望まないのに7回目の人生の巻き戻りにため息を吐いた。 驚く事に今までの人生で身に付けた技術、知識はそのままだから有能だけど、いつ巻き戻るか分からないから結婚とかはすっかり諦めていた。 だけど今回は違う。 強力な仲間が居る。 アリッサは今度こそ自分の人生をまっとうしようと前を向く事にした。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

盲目王子の策略から逃げ切るのは、至難の業かもしれない

当麻月菜
恋愛
生まれた時から雪花の紋章を持つノアは、王族と結婚しなければいけない運命だった。 だがしかし、攫われるようにお城の一室で向き合った王太子は、ノアに向けてこう言った。 「はっ、誰がこんな醜女を妻にするか」 こっちだって、初対面でいきなり自分を醜女呼ばわりする男なんて願い下げだ!! ───ということで、この茶番は終わりにな……らなかった。 「ならば、私がこのお嬢さんと結婚したいです」 そう言ってノアを求めたのは、盲目の為に王位継承権を剥奪されたもう一人の王子様だった。 ただ、この王子の見た目の美しさと薄幸さと善人キャラに騙されてはいけない。 彼は相当な策士で、ノアに無自覚ながらぞっこん惚れていた。 一目惚れした少女を絶対に逃さないと決めた盲目王子と、キノコをこよなく愛する魔力ゼロ少女の恋の攻防戦。 ※但し、他人から見たら無自覚にイチャイチャしているだけ。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...