酒池肉林王と7番目の天使

日向かなた

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第36話ー2

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 ――カプリコルノ国よりも8時間早いレオーネ国。

 フラヴィオとベルの新婚旅行もどきは、夜は2人で日替わり貸し切り旅館で過ごし、朝昼はマサムネとテレトラスポルト係の猫4匹も一緒だった。

 王都ジラソーレでは手を繋ぎ、食べ歩きをした。

「ベル焼き食い終わったとこやし、次は餅食おうやー。口の中甘くなったし、ワイはしょうゆ餅にするわ。おまえらは?」

 と、マサムネがガット・ネーロの経営する餅屋の前で問うと、タロウ・ハナは『あんこ』、ナナ・ネネは『クルミ』と答えた。

 ベルは『ずんだ』を選んでフラヴィオの顔を見ると、それは困った様子だった。

「どうされたのですか、フラヴィオ様?」

「参ったな……余は納豆餅の気分だ」

 それを聞いたベルが、「では」とガット・ネーロの店主にしょうゆ1つとあんこを2つ、クルミを2つ、ずんだを1つ、そして納豆を1つ注文すると、フラヴィオがたちまち狼狽していった。

「納豆を注文しては駄目ではないかアモーレ! 納豆なんて食べたら、余はこの後アモーレとバーチョが出来なくなってしまう!」

「お気になさらず」

 とベルは出て来た納豆餅を受け取ると、フラヴィオを縁台に座らせ、納豆をよく絡めた餅を「あーん」とその口に近付けていった。

 結局「あーん」して納豆餅を食べたフラヴィオの顔は、複雑そうになっていった。

「普通に美味いのだ、納豆。しかし、これで余は旅館に帰って歯を磨くまでバーチョが出来なくなってしま――」

 とフラヴィオの言葉を遮るように、ベルがバーチョでその唇を塞いだ。

 つい赤面したフラヴィオが大慌てで「こら!」とベルを引き剥がしたが、それは「ふふふ」と反省した様子なく悪戯っぽく笑った。

「ベルナデッタのバーチョを避けてはなりません、フラヴィオ様。私だってフラヴィオ様にバーチョを避けられたら傷付くのですよ」

「そ、そんなこと言われても、今は許してくれアモーレ! 余は納豆臭の漂う口でアモーレとバーチョなんて、恥ずかしくて死んでしまう!」

「ですから、お気になさらず。たかだか納豆臭ごときで、ベルナデッタのフラヴィオ様への愛が冷めるなんてことは、天地が引っ繰り返ることよりも有りないことなのですから」

 と、ベルにそれから3度唇を塞がれ、その都度「こら」だの「オイ」だの「駄目だ」だの言って抵抗していたフラヴィオだったが、最終的には結局負けてベルの唇に吸い付いた。

 それをあんこ餅を食べてながら見ていたハナが、「凄いなぁ」と感心していた。

「改めて本物だよな、ベルのフラビー愛って。あたいには無理だ。だって前も言ったけど、納豆ってやっぱり何度嗅いでもマサムネの足袋の臭いなんだよ」

「――うっ……!」

「って、何鼻を摘まんでいるのだアモーレ! さっきの言葉は嘘だったのか!? 泣くぞ!」

「ワイがな?」

 また、食べ歩きと同時に買い物もした。

 フラヴィオが女で賑わっている店ばかりを選び、小遣いで櫛や髪飾り、着物や草履などベルのものばかり買っていく中で、ベルが「おや」と瞳を煌めかせて立ち止まったのは玩具屋の前。

「フラヴィオ様の新しい玩具があります。先月のオルランド様・アヤメ殿下の新婚旅行を尾行した際には見ませんでした。これはなんでしょう?」

 タロウが「それはね」説明してくれた。

「うちの国では『手車(ヨーヨー)』って呼んでる玩具だよ。先日、カンクロに行ってる密偵が持ち帰ってから玩具屋が作り出して、子供たちのあいだで流行中なんだ。こうして紐をぐるぐる巻き付けて、この輪っかの部分を指に嵌めるでしょ。そしたら、こうやってブーンってして遊ぶんだ。手の中に戻って来るコマみたいな」

「おおっ」と声を上げたフラヴィオの碧眼が爛々と輝いていった。

「この玩具欲しいのだ! 買おう! って、本日分の小遣いが無くなってしまった。うぅ、頼むアモーレ、この手車を買ってくれー」

 とフラヴィオがベルの袖を引っ張ると、ハナが呆れ顔になって失笑した。

「子供だよなぁ、フラビーって。ときどきベルと親子に見えるぞ。無論、ベルが親で、フラビーが子供な」

「む、なんだとハナ。余は子供じゃないのだ、大人なのだ」

「そうかぁ? 玩具が欲しいって思う時点で子供だよ」

「違うのだ。余は大人だから、大人の余が欲しいと思うこれは子供用の玩具ではなく、大人用の玩具なのだ。そう、余は大人の玩具が欲しいのだ! ――って、ち、違うぞアモーレ、違うぞ……!?」

 とその台詞を声高に響かせた本人があたふたとする一方で、ベルは意味が分かっていない様子で「ふふふ」とおかしそうに笑っていた。

「そうですねフラヴィオ様、大丈夫ですよ。これはあくまでも大人の玩具で、フラヴィオ様は大人の玩具がお好きなのだと、ベルナデッタはしかと存じております」

「ああ、いやいやアモーレ、余は大人の玩具が好きっていうか、なんだ、その……レオーネ国には売ってる店もあるんだが、その……ああ、いやいやいやいや」

「フラヴィオ様?」

 こほん、と咳払いをしたフラヴィオ。

「今夜、使ってみても良いか?」

 と鼻息荒く言い終わるか終わらないかの内に、「オイ」とハナの強烈な手刀を額に食らった。

「卑猥なことすな」

「ふふふ、すまん」

 レオーネ国といえば温泉大国だからと、湯めぐりもした。

 とある温泉の男湯で、タロウが心配そうにフラヴィオに声を掛けた。

「やっぱやめておいた方が良いかもよ、フラビー? 本当にここの温泉って、カプリコルノの珠の湯どころの熱さじゃないんだよ」

 割と熱い湯でも平気なフラヴィオが「大丈夫だ」と笑い飛ばすと、マサムネが「いーや」と首を横に振った。

「おまえは舐めとる。珠の湯も熱いけど、それは認めるけど、それでも43℃『しか』ないんやから」

 フラヴィオが「心配するな」とまた笑い飛ばした。

「だってあのじーさん、普通に入っているではないか。力の王である余が入れないわけがない」

 と言ったフラヴィオだったが、湯に片足を入れるなり「熱っ!」と跳び上がった。

「なんだこれ、熱湯風呂じゃないか!」

「だから言ったじゃない。熱湯じゃないけど、この温泉は48℃あるんだよ」

「よ、よんじゅうは…!? 待て待て、どうなってるのだ、あのじーさん…! 何故普通に入って……――ハッ! 大変だ! アモーレのプルプルもちもちツヤツヤの柔肌が火傷してしまうーっ!」

 とフラヴィオは一般客がいることも忘れ、全裸で女湯に疾走していった。

 マサムネとタロウが「げっ!」と大慌てで追い駆けたが、そのカプリコルノ国の人間の中で一番を誇るだろう俊足には追い付かず。

「大丈夫か、アモーレ!」

 と女湯に飛び込んでいってしまった。

 たちまち悲鳴が上がると、動転したのはベルの方。

「な、何をされているのですか、フラヴィオ様っ……!」

「おお、アモーレ。大丈夫そうだな、良かった」

「ここは女湯でございますよっ……!?」

「うん?」

「いえ、「うん?」ではなくっ…! ちょ、ですから、早くっ……!」

 出て行ってと催促したベルの心の声は、伝わっておらず。

「ああ、そうか。これはこれはレオーネ国の慎ましく可憐な花たちよ、気が利かなくて申し訳なかった」

 と、去るのかと思いきや、何を勘違いしたのか、

「さぁ……いざ、心ゆくまで見るが良い!」

 と、両腕を広げて全身を見せつけた酒池肉林王の額に、ハナのぶん投げた風呂桶が当たって破砕した。

「あイテ」

「痴漢め」

 またレオーネ国王からは、贈りものに豪華帆船をもらった。

 それに乗ってレオーネ海に出、ナナ・ネネの風魔法で帆を操り、カプリコル島よりも40倍近く大きなレオーネ島の周りを――用がある度にテレトラスポルトで島に戻りつつ――一週間掛けてぐるりと一周帆走した。

「本当に立派な船だなー。部屋もたくさんあるし、こんな素晴らしいものを頂いてしまっても良いものか」

 と、少し申し訳なく思いながらフラヴィオが甲板で気持ち良く潮風を浴びていると、マサムネが小走りで寄ってきて「なぁ」と小声で話し掛けて来た。

「今朝、辛うじてコレ買えたからやるわ」

 何かと見てみるなり、フラヴィオは動揺して辺りを見回した。

 マサムネのいう『コレ』が、レオーネ国の『春画』だったからだ。

「おいムネ、アモーレのいるときにこんなもの渡さないでくれっ…! どうするのだ、アモーレに見つかったらっ……!」

「せやから、ベルが船内に入っとる今の隙に渡したんやん。怒られて捨てられる前に、はよ懐にしまい! 先日の『カプリコルノ国王女湯乱入事件』以降、女たちに爆売れしとって中々手に入らんのやから、この春画!」

「え? ああ、この金髪碧眼の男は余なのか。レオーネ国の女って、うちの国の女たちと違ってキャーキャー言って手で顔を塞ぐあたりが初心な感じがして愛らしいのだが、指のあいだからはしっかり見ていたからな。それにしても……素晴らしいなレオーネ国の絵師は。ちゃんと実際の大きさに描いてくれている」

「いや、流石におまえでもここまではデカくないやろ。もともと春画って誇張して描かれるものやけど、この絵師はやりすぎやねん」

 とひそひそと話していた2人の会話に、ふとベルの声が割り込んできた。

「ソレは春画というものですか?」

 フラヴィオはレオーネ海に絶叫を響き渡らせるなり、狼狽してマサムネの胸元に春画を突き返した。

「アモモモモモモっ……アモーレ! ち、違うのだ! 違うのだ、コレはムネが――」

「なんやフラビー、これ春画やーん。いつの間に買うたーん? 新婚旅行もどき中やのに最低やわー」

 とマサムネに裏切られたフラヴィオに衝撃が走った一方、ベルが踵を返して船内へと駆け込んで行った。

「酷いです、フラヴィオ様っ…! その春画の女性がベルナデッタより良い身体をしているからって……!」

「違うのだ! 待ってくれ、アモーレ!」

 とフラヴィオも続いて船内へと入り、ベルを追っていくと、やがてふかふかレットのある部屋へと辿り着いた。

「誤解だ、アモーレ! あれはムネが勝手に買って来たのであって、余が欲しくて買ったのではないのだ! 信じてくれ! 余は春画なんて興味ないのだ!」

 と、その手のことに関しては大変信用に欠ける自覚がある故に、涙目になるほど必死だった。

「余は、この大切な旅行中に喧嘩などしたくない! 見たいのはそなたの怒った顔でも、泣いた顔でもない! 笑顔なのだ! アモーレ――」

 ふと抱き付いて来たベルに押し倒されたフラヴィオの言葉が途切れた。

 顔を横に傾けてふかふかレットの上であること確認した後、ベルの顔を見ると愉快げな笑みがあった。

「存じております、フラヴィオ様。大体、私は春画ごとき怒りませんよ」

 とベルが涙の滲んだその瞼にバーチョすると、フラヴィオがほっと安堵の溜め息を吐いた。

「そ、そうか……良かった」

 とベルの小さな顔を包み込んでバーチョした後、「で」と問うた。

「これはどういう状況だアモーレ?」

「先ほど船内を探索していたら、この部屋にふかふかレットを見つけたのです」

「で、余を騙してまんまと誘い込んだというわけか?」

 なんの悪気も無い様子でご機嫌そうに「スィー」と返事をしたベルは、バーチョを返しながら、着流し姿でいたフラヴィオの帯を引っ張って解いていった。

「まだ真昼間だぞ?」

「いいのです。したいのです」

「不良宰相になったのか?」

「この旅行中はただの天使なのです。異論は認めません」

「ああ……それで良い。余計なことは考えず、余をひたすら愛し、愛されるだけの天使でいれば良いのだ――」

 新婚旅行もどき中に、たくさん見つめた。

(7番目の天使の愛らしい笑顔)

(フラヴィオ様の真夏の太陽のような笑顔)

 たくさん聴いた。

(7番目の天使の可憐な笑い声)

(フラヴィオ様の陽気で無邪気な笑い声)

 たくさん触れた。

(7番目の天使の桜の花弁のような唇)

(フラヴィオ様の体温)

 たくさん愛した。

(余の愛おしい7番目の天使)

(私の誰よりも何よりも愛するフラヴィオ様)

 でも、底が抜けているかのように満ち足りない。

 時が経てば経つほど恋しくなり、2人でいる時間が増え、眠る時間が短くなっていく。

 8月が終わって9月になると、室内でも、外でも、関係なく肌を求める。

 どんなに笑顔を作っていても、煌々と輝いている秋の月が、何度も春に見る朧月のようにぼやけて見えた。

「アモーレ……!」

 カプリコルノ国が9月6日になったばかりであろうとき、レオーネ国は同日の午前8時。

 3時間前に就寝したばかりなのに、はっと目が覚めたフラヴィオが腕の中のベルをきつく抱き締める。

(ベル18歳の誕生日まで、あと3日)

 瞼を閉じているベルの口元が笑んでいく。

 怯えていると分かるフラヴィオの身体を抱き締めて、「大丈夫ですよ」と優しく囁いた。

「7番目の天使ベルナデッタは、何よりも誰よりもフラヴィオ様を愛しています。私の18歳の誕生日が終わっても、それは永遠に変わることはないのですから」

「分かっている。それはもう、分かっている……!」

 実際フラヴィオに嘘偽りは無く、言葉通りなのだろう。

 では何故怯えているのかといったら、ベルを傷付けることを恐れていたからだった。

 そしてベルが少しでも傷付いた素振りを見せてしまうと、フラヴィオをそれ以上に傷付けてしまうことになる。

 だからベルはこの旅行中、ずっと笑顔でいた。

 フラヴィオが愛してくれた笑顔を、ずっとずっと咲かせていた。

 恋人の肩書きがなくなり、夫婦ごっこが終わりになり、左手薬指の誓いの金の指輪も外すことになると思ったら、つい涙が零れそうになったときもある。

 でも必死に堪え、自身に泣くなと言い聞かせて引っ込めた。

 それは18歳の誕生日が終わるときが来てもだ。

 絶対に泣かず、意地でも笑顔でその背を見送るのだ。

(大きな使命を抱えているフラヴィオ様が、安心して歩み出せるように……――)

 テレトラスポルトで現れたハナが、そっとベルの肩を叩いた。

「一緒に朝風呂入ろうぜ、ベル」

「スィー」と答えたベルは、そうでないことは分かっていた。

 フラヴィオに嫌だ、駄目だと渋られながら、ハナが半ば強引にベルを連れてテレトラスポルトした先は、レオーネ国の宮廷の一室。

 ナナ・ネネがいて、その手にはベルが普段カプリコルノ国で着ている簡素な黒のドレスヴェスティートが持たれていた。

 3匹から説明を受ける前に、ベルは「承知しました」と言うと、浴衣を脱いで手早くヴェスティートに着替えていった。

 そして最後にスカートゴンナをきちんと整え終わると、厳格な宰相の顔が現れた。

「では、参りましょう」

 カプリコルノ国の次期王妃――フラヴィオの後妻選びへ。


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