酒池肉林王と7番目の天使

日向かなた

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最終話ー31

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「――……スィー」

 ベルがフラヴィオの身体の脇から、頭の脇へと膝をずらす。

 金の頭をそっと持ち上げて、膝の上に乗せた。

「幸せなのだ」

 そう言ってフラヴィオがいつものように咲かせた、真夏の太陽のように明るく優しい笑顔。

 それは作り笑顔さえも返せないでいるベルの顔を見つめた後、周りにいる家族の顔々を見回した。

「良いか、皆。『力の王』の時代は、本日を以って終焉だ。これからのカプリコルノ国王は、ヴァレンティーナ・マストランジェロだ。とても心優しい、慈悲の国王の時代の幕開けだ。さすればコニッリョは、すぐに仲間になってくれよう。何も心配することはない」

 とフラヴィオがヴァレンティーナを見ると、涙で濡れた蒼の瞳に強い決意が宿っていた。

「スィー」とすっかり掠れた声で返事をして、父の手を両手で包み込む。

「誓うわ、父上。私もう、自信が無いなんて言わないわ。もう二度とこんな悲劇を繰り返さないように、カプリコルノ国王に――『人間界の王』になるわ。もう誰も、家族をこんな形で失わないように……!」

「ああ……ありがとう、ティーナ。頼んだぞ」

 と優しく微笑したフラヴィオが、打って変わって厳しい表情になってレオナルドとジルベルトを見た。

「レオ、ジル。『力の王』の時代でなくなったって、武力が必要なことには変わりはない。新しい国王には絶対の盾がいる。成人したらレオはオルキデーア軍元帥に、ジルはプリームラ軍元帥になると共に、国王の近衛になれ。絶対にティーナの傍から離れるな。この宝島は、いつ何時敵に襲われるか分からない」

 二人が真剣な眼差しでフラヴィオを見つめながら、「スィー」と返事をした。

「誓います、伯父上。僕ももう二度とこんな悲しい日は繰り返したくありません。強くなってオルキデーア軍元帥になり、ヴァレンティーナ陛下の近衛になり、未来のカプリコルノ国を守ることを誓います」

「オレも誓う。オレはおとんよりも強くなって、プリームラ軍元帥になる。ティーナを守る。カプリコルノを守る」

「ああ」とフラヴィオの顔に安堵が浮かぶ。

「それからジル、ティーナはおまえにやる。おまえが成人したら結婚するが良い」

「えっ」とジルベルトの琥珀色の瞳が見開いた。

「義父上……!」

「その代わり、ティーナを必ず守れ。近衛だから当然と思わず、レオよりも誰よりもティーナを守れ。絶対にだ」

「分かった!」

 フラヴィオが、「あと」とジルベルトを顔の近くまで手招きした。

 その耳元で囁く。

「アクアーリオ王太子をっておけ」

「任せろ」

 フラヴィオがアラブとファビオを見る。

「アラブ、二人が成人するまでオルキデーア・プリ―ムラの元帥を頼んだぞ。まあ、その時点でおまえの方が強かったら、おまえが元帥のままで良いが」

「スィー、陛下。それは無いでしょうが。お二方が成人するまでは、自分がヴァレンティーナ陛下の近衛を務めます」

「ああ、頼んだぞ。ファビオはオルキデーア軍の大将だ」

「えっ、オイラが……!? でもオイラ、庶民ですだ!」

「中将・少将は世襲だが、大将・元帥は実力がすべてだ。これだけの兵士が死んでいったのに、最後まで生き残ったおまえは強い。アラブはこれから忙しくなるから、力になってやってくれ。それから、これからもパオラを頼んだぞ」

「御意ですだ、陛下!」

 次に「それから」とムサシを見た。

「当然、おまえもこれからは大将だ、ムサシ。弟のジルが将来プリームラ軍の元帥だから、プリームラ軍の大将が良かろう。おまえの弓の実力には誰も敵わない。見事だった。これからも兄弟力を合わせて頑張ってくれ」

「御意、陛下。拙者もひとまずはアラブ元帥閣下の手助けとなり、ヴァレンティーナ陛下の近衛となりまする。これからのカプリコルノ国を、全力で支えまする」

「ああ、頼りにしているぞ」

 とフラヴィオが、今話していた5人の顔々を見回した。

「おまえたち、今日はまだもう少し頑張って戦ってくれ。余が死んだ後、武器を持ってすぐに市壁の東門へ行け。プリームラ貴族が、ここぞと言わんばかりに王権を奪いに来る。『力の王』の力が無くなったと思わせるな。舐められるな。プリームラ貴族に王権が渡ったら、国民に待っているのは奴隷時代の再来だ。国王を――ティーナを守れ」

 5つの「スィー!」の声が揃った。

 アレッサンドロが「僕もです」と言った。

「僕も戦えます、父上。僕もあとで東門に行きます」

「おまえはもう良い、アレックス」

「ど、どうしてですか? 僕はマストランジェロ一族の男ではないのですか?」

「無論、おまえは立派なマストランジェロ一族の男だ、アレックス。でも、おまえは今日とても頑張った。頑張って頑張って、最後は勝利に導いてくれた。今日はもう、充分だ。休んでいろ」

「で、でも……」

「アレックス」とフラヴィオの手が、その金の髪を撫でた。

「おまえは本当に、素晴らしい子だ。自身を持て、胸を張れ、アレックス。おまえは紛れもなく『力の王』の子だ、余の誇りだ」

 とその金の髪を撫でると、アレッサンドロの碧眼から大粒の涙が零れ落ちていった。

「スィー、父上…! 僕も父上のように強くなって、魔法の修行もして、立派な魔法剣士になって、必ず皆を守れるようになります……!」

「トーレも!」

 とサルヴァトーレが、フラヴィオの前に泣き顔を突き出した。

「トーレも強くなります、父上! 強くなって、絶対皆を守ります……!」

「おまえは頭で守るのだ、トーレ。おまえは王太子なのだから」

 とフラヴィオが、今度はサルヴァトーレの方の金の髪を撫でる。

「おまえは賢い頭を持っているのだから、おまえはたくさん勉強をして皆を守るのだ。将来即位したとき、国王が馬鹿だと国民が苦労するのだぞ。それに力が無くたって、おまえは立派なマストランジェロ一族の男だ。見ていたぞ、さっき。余とフェーデ、ドルフの命令を無視して危ないことをしようとした天使軍の問題児たちを、よく止めてくれた。特に問題児その2に対し、偉大すぎる母上に対し、世界一の大国の女王ベルナデッタ・マストランジェロ陛下に対し、よく歯向かえたものだ。おまえはある意味、父上より強いのだぞ」

 と真上にあるベルの顔をおそるおそる一瞥した後、フラヴィオが続ける。

「だから約束だ、トーレ。おまえはたくさん勉強して、将来立派で善良なカンクロ国王になって皆を守るのだ。それが父上の願いだ」

「スィー、父上。トーレは必ず、父上の願いを叶えることを誓います……!」

「ああ、良い子だ。父上はいつだっておまえを見守っているからな、トーレ」

「スィー、父上…父上っ……!」

 ライモンドが「じーじ」と顔を出した。

「オレたちのことも守ってくれてありがとう、じーじ。これからは、オレが母上たちを守っていくよ。父上ともそう約束したんだ」

「ああ、ライ。おまえも立派な王子だな。コラードも安心して見守っていられよう」

 とフラヴィオが、シャルロッテに顔を向けた。

 その美しい紫色の瞳が不安げに揺れ動いているのを見て、微笑する。

「国王に城が無いのはいけない。ロッテたちはしばらくはサジッターリオに帰れぬだろうから、その間プリームラ城に住むと良い」

「えっ…? そんな、フラヴィオ……!」

「プリームラ貴族に使われているよりずっと良いし、家族なのだから気にするな。その代わりと言っちゃなんだが、オルキデーア軍の兵士がほぼ全滅してしまったから、ロッテのところの兵士たちを借りても良いか?」

「もちろんよ、そんなの…! 私たちサジッターリオ国民は、あなたたちに助けてもらったのだから…! 本当にありがとう、フラヴィオ……!」

「ああ。コラードたちのために、また笑顔で生きてくれ」

「ええ、フラヴィオ……ありがとう、ありがとう……!」

 フラヴィオがティートの7人の天使を見る。

 複雑そうな笑顔で「済まんな」と言った。

「子育てする上で苦労は掛けぬから、ティートを許してやってくれ。男が生まれたなら、それは積極的に兵士を目指してくれると助かる。ティートの力を継いでいるのなら、強く生まれる者もいるはずだ」

 7人の「スィー」の返事を聞いた後、今度は自身の天使たちに顔を向ける。

 その大切な顔々は、泣き顔ばかりだった。

「頼む、余の大切な天使たちよ……笑ってくれ。余はそなたらの笑顔が見たい」

 その願いを最初に叶えたのは、5番目の天使だった。

 涙を拭いても拭いても溢れたが、心から愛してくれた父に、精一杯の笑顔を作って贈る。

「今までありがとう、父上。私、父上の娘に生まれて来てとても幸せよ。さっき誓った通り、これからは私がカプリコルノ国王になって皆を守っていくわ。何も心配しないでね」

「ああ、ティーナ。そなたなら、間違いなく立派なカプリコルノ国王になる。でも、もし辛くなったり困ったりしたら、ひとりで抱えないで周りの皆に助けを求めるのだぞ。そなたには心強い仲間たちが付いている」

「ええ、分かっているわ父上。皆と協力し合いながら、必ず取り戻して見せるわ。父上が築き上げてきた笑顔の国を」

 3番目の天使と4番目の天使が顔を見合わせ、頷き合い、涙を拭いてフラヴィオに笑顔を向けた。

「今までありがとう、フラヴィオ様。あたし、フラヴィオ様といる時間がとっても楽しかった。あたし、これからも『町天使』としてオルキデーア町の皆の癒しでいるわ」

「おらもだべ。おらが生まれてからずっとずっと、ありがとうございましただ。フラヴィオ様と過ごした思い出は、絶対一生忘れねえだよ。おらは『村天使』として、オルキデーア農民の皆を元気にするから安心してくろ」

「ああ」とフラヴィオが笑った。

「民衆にとって、身近な天使であるそなたらの力は大きい。オルキデーアに、またたくさんの笑顔を咲かせてくれ」

「あと!」

 とパオラ・ファビオ夫妻の長男リクが顔を覗かせた。

「オイラも強い兵士を目指しますだ、陛下!」

「ああ、リク。おまえの名は余が付けたのだ。父ファビオのように、強い男になるよう願いを込めてだ。強くなって、母上を、カプリコルノを守れ。頼んだぞ」

「スィー!」

 続いて、8番目の天使が笑った。

「あのな、フラビー陛下。ウチ、姫通りで服屋を始めんねん。ランドがやってみたかったんやって。姫通りを賑わせたるわ」

「じーちゃん、テツオはな、おとんのやりたかった楽器を始めるんやで! テツオ、兵士にもなるけど、楽器上手くなったら楽士にもなるわ! みんなが笑顔になる演奏したる!」

 とテツオの糸目顔がアヤメの顔の隣に並んだ。

「ほう? そうか、ランドが……。そうだな、ランドはやりたいことをほとんどして来れなかったからな。ランドには可哀想なことをしたから、代わりにそなたたちが夢を叶えてやってくれ。それから朝になってムネたちがやって来たら、これからもカプリコルノをよろしく頼むと伝えてくれ。また、今まで本当に世話になった、ありがとうとも伝えておいてくれ」

「スィー、おとんたちに必ず伝えるで。フラビー陛下もリコたん閣下も、ウチのこと本当の娘みたいに可愛がってくれて、ほんまにありがとう。二人ともめっちゃかっこよくて、優しくて、ほんまにほんまに大好きやったよ」

「テツオもやで。大好きやで、じーちゃん。テツオも立派な男になるから、天国から見守っててな」

 1番目の天使が笑った。

「守ってくれてありがとう、フラヴィオ様。ワタシ、フラヴィオ様たちが守ってくれたこの命を大切にするわ。だから安心して? ワタシね、これからはおとなしく生きるから」

 フラヴィオがおかしそうに笑う。

「それ本当か、問題児その1?」

「ええ、本当よ。もう二度と危ないことしないわ。だからドルフとフェーデと、安心して見守っていてね?」

「ああ、分かった。ではそれを信じ、何も心配しないで安心して眺めていよう。ムサシ、ジル、見張りをよろしくな」

「任せてくだされ」

「分かってるって」

「ちょっと、どういうこと!」

 ベラドンナの隣を見ると、2番目の天使の泣き顔があった。

「わたしは笑えないわ、フラヴィオ様。振り返ってみると、わたしが一番何も出来なかった…! フラヴィオ様たちに、ただ守られていただけだったわ……! ごめんなさい、ごめんなさい……!」

「今日のことで何も悔やむことは無い。そなたはそれで良いのだ、アリー。おとなしくしていてくれる分、こっちはハラハラしないで済んだのだから。それにそのままのそなたをフェーデは愛したのだから、そなたは変わろうとしてはいけないぞ? でも、そうだな……そなたは心優しい分、今日のことは人一倍、二倍辛いのかもしれないが、フェーデはそなたを残して逝くことを悔やんでいたから、心配掛けないようになるべく笑顔でいる努力をして欲しい。無理に作るのではない、好きなこと、幸せなことをして笑うのだ。そうやって草葉の陰から眺めているフェーデや余を安心させてくれ」

「分かったわ、フラヴィオ様……今まで本当にありがとう。わたしフェーデの妻になれたことも、フラヴィオ様の天使になれたことも、とても幸せだったわ」

 2番目の天使の笑顔を「ああ」と優しく見つめた後、その傍らにいる6番目の天使と10番目の天使を見た。

 フラヴィオと目が合うと、慌てて涙を拭って笑顔を作る。

「ビアンカもよ、伯父上。ビアンカもムサシ様と結婚して、幸せになって、たくさん笑顔でいるって約束するわ」

「リーナもよ、伯父上…! リーナもたくさん笑うわ……!」

「ああ、そうしてくれ。余もフェーデも、そなたらの幸せを願っている。生きていると幸せなことばかりがやって来るというわけでは無いが、大丈夫だ。余やフェーデがいつも見守っているぞ」

 9番目の天使の顔を見る。

「そなたには本当に世話になったな、ルフィーナ。辛い想いをしながら、本当によく頑張ってくれた。今日もだ。ありがとう。そなた、幸せだったか?」

「当たり前じゃないですか、止めてくださいよ」

 と、ルフィーナが涙を落としながら笑顔を咲かせた。

「わたしの願いを叶えてくれてありがとうございました、陛下。わたしは今、こう思っています。この絶望的な大事変から国民を守ってみせた『力の王』の妻になることが出来て、とても誇らしいと。わたしも将来、マストランジェロ王家の霊廟に入れていただけたら嬉しいです」

「何を言っているのだ、当たり前だろう。そなたが今言った通り、そなたは列記とした余の妻――カプリコルノ国の王妃で、マストランジェロ王家のひとりなのだから。そなたさえ良ければ、これからもカプリコルノ国民の力になってくれると嬉しい」

「それはもちろんです。わたしはこれからも変わらず、カプリコルノ国民に寄り添って生きていきます。そしてわたしの好きな笑顔の国を取り戻してみせます」

 11番目の天使が「わたしもよ」と言った。

「わたしもたくさん治癒魔法と支援魔法を練習して、カプリコルノ国民を守るわ父上。将兵もよ。わたしは将来、支援軍の元帥になって、治癒やバッリエーラで将兵の身の安全を守るの。だから安心して、父上。もう二度とこんな悲しい日が来ないように、わたしがみんなを守るから。みんなが笑っていられるように」

「ああ、シルビー。そなたは母に似て、強く心優しい子だ。今日も本当によく皆を救ってくれた。これからたくさん皆に愛され、頼られる王女になろう。カプリコルノを頼んだぞ、シルビー」

「スィー、父上。わたし頑張るから、見守っていてね……!」

 と笑顔を見せたシルヴィアが、耐え切れずにフラヴィオの上に突っ伏して大声で泣くと、12番目の天使がつられたように泣き出した。

 まだ1歳10ヶ月で、きっと父に何が起こっているのか理解できていない。

 でもとても悲しい状況であることは伝わり、負けず劣らず号泣する。

「ジーナ」と優しい声で呼んだフラヴィオが、その金の髪を撫でた。

「父上は、ちょっと遠くへ出掛けなければならなくなった。だが、忘れないでくれジーナ。父上は、誰よりもおまえのことを愛している。遠くからちゃんと見守っている。母上の言うことをよく聞いて、将来は立派な王女になるのだぞ」

 7番目の天使がヴィルジニアに「笑いなさい」と言った。

「お父上が求めているのはあなたの笑顔ですよ、ジーナ。笑いなさい」

 するとそれは「スィー」と涙を拭き、笑顔を作る。

 愛しいそれを瞼に焼き付けるフラヴィオの頬に、上から落ちてきた涙が濡らしていく。

 目線を上げると、7番目の天使の泣き顔があった。

「アモーレ……」

「スィー」


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