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茶色の小瓶
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俺の家には不思議な茶色の小瓶がある。
なんでも爺様が若い頃、国中を旅していく中で手に入れた逸品だそうで……。
コレは失われし技術で作られた魔工遺物という物らしい。
爺様はいつも嬉しそうにその小瓶を磨いていた。
「良いな~ぁ♪」
「お前がもう少し大きくなったらコレをあげよう。儂も、もう年じゃからな……。」
「年~ぃ? 爺様はまだまだ長生きするよ~ぉ。」
「ハハッ! 生き物は皆、天に決められた寿命には抗えんものさ……。」
「えぇ~!?」
俺がまだ十歳にも満たない幼い頃にそんな会話をしたのを覚えている。
爺様はそれから五年後に他界し、死に間際に俺にその小瓶を託した。
風邪を拗らせてそのまま――。
急激に訪れた死に俺は泣き崩れ、小瓶について詳しい話を何も聞けずに爺様と別れてしまったのだった。
あれから更に五年後、俺は十八歳となっていた。
十五歳で成人したのを機に、それまで見習いで入っていた飯屋で正式雇用されてから三年が経った。
両親の居なかった俺は爺様が死んでから、見習いとして雇ってもらい我武者羅に働いた。
子供なので国の決まりとして正式雇用はできず、勿論見習いという事でお給金も少ない……。
それでも何とかやってこれたのはここのオーナーである親父さんのお陰と――ミーナのお陰だ。
「ねぇ、ミーナ。親父さんには――。」
「まだ……。だって父さん、絶対に寂しがるから。それに心配もするだろうし……。」
「そりゃあ、これから独立して店を出そうっていうまだ若い俺のところにやるのは心配だろうさ。この先どうなるか全然まだ見えていないんだからな……。」
「父さん、あなたの腕は信用しているからその辺は大丈夫だと思うの。でも――私は末っ子だから。」
この飯屋に雇われ、オーナーの末の娘であるミーナとは子供同士ということですぐに仲良くなった。
初めは友達として、それから二年も経つ頃には互いに意識もしだし……程なく恋仲に。
そしてミーナが庶民にとって結婚適齢期である十六歳を迎えた時、俺は結婚を決意した。
と、それと同時にこの飯屋から独立して自分の城となる店を持つことを決めたのだった。
「ミーナ……。末っ子は可愛いからって親父さんが溺愛していたもんな~ぁ。」
「もうっ!」
「ハハッ!」
俺が揶揄い半分で言った「溺愛」という言葉にミーナは照れて顔を赤くし、両手で顔を覆った。
その反応が可愛くて頬が緩み、思わず俺の顔はにやけるのだった。
「この店は長女のミランダ姉さんとその旦那さんで後を継ぐことは決まっているし、溺愛って言っても私をずっと手元になんて流石に父さんも思ってはいないだろうし……。ちょっと言い出しにくいだけ。」
「そっか……。ミーナも親父さんの事が大好きだもんな。――すまない。」
「ううん。いいの……。いずれは通る道だったんだもの。それが周りよりもちょっと早いだけよ。」
「まぁ、流石にな~。結婚適齢期になったからとはいえ……十六歳になってすぐ結婚します、家を出ますっていうのは早い方だよなぁ……。」
そう言うとミーナはコクリと首肯した。
店のお使いで外へと出た俺と、それにコッソリと偶然を装ってついてきたミーナ。
俺のことを手伝う為と言い訳して一緒に来ることもあるが……親父さんに内緒の付き合いなので、俺たちのデートと言えばいつもこれだ。
「今夜っ――! 今夜言うから!」
意を決したようにミーナは俺にそう力強く宣言し、この日は別れた。
実はミーナがここまで言い淀むのにはもう一つの事情がある。
それは俺が独立して店を出す予定の場所が隣街だからだ。
しかも――『街』と言うよりも『村』って言った方が近いようなほどに田舎の……。
でもそこにしようとしているのには理由があり、この街に来る前から俺は決めていた。
幼少期に俺が育ち、思い出がいっぱいに詰まった爺様の遺してくれたあの家。
あの場所でご近所さんたちの憩いの場所となる喫茶店を開くことがずっと俺の夢だった。
ミーナと恋仲になり、結婚を意識するようになってからはそれが二人のものとなっただけ。
「なっ――!?」
「ごめん、父さん。でも私……。」
「いや、怒っているわけではない。ボクには隠していたようだけど、好き合っているのは知っていたし……少し早い気もするが結婚するのだって反対はしない。勿論祝福するよ。ただ――なぁ?」
「うん。隣街とはいえども簡単には会えなくなってしまうしね。それにこの街から出たことのない私がやって行けるのか心配なんでしょ? 分かってる。」
ミーナの言葉に、親父さんと姉夫婦は顔を見合わせていた。
「ねぇ……あなたの仕事は見習いの頃からずっと見ていて信頼もしてる。そろそろ独立を考えても大丈夫なんじゃないかなと思えるぐらいには不安も無いの。でも……そんな田舎で妹はやっていけると思う?」
「――っ!!」
最初こそまずはミーナから話をしてもらって親子で話をと考えていたが、ずっと話をするのを躊躇っていたミーナが気になって同席した俺に、不意にミランダ姉さんから矢が飛んできたのだった。
「俺も長らく離れてはいますが、田舎と言ってもそこまで心配する程に辺鄙な場所でもありません。幼い俺のことを可愛がってくれていたご近所さんも優しいですし、やり取りしている手紙によるとずっと代わりに管理してくれていて家も綺麗なままだという話です。」
「お前たちは結婚してもずっとこの街にいるものだと――父さんはそう思っていたんだがなぁ……。」
「ごめんね。」
「いや、いいさ。父さんがちょっと寂しいと思うだけだよ。」
少し気まずかったが何とかその後に話も進み、結婚と独立と――街を出ていくことを認めてもらった。
「ふふっ……!」
「どうしたの?」
「あの後あなたが自室へと戻った後にね、夜遅くに父さんがお酒飲みながら泣いていたのよ。」
「何だか、悪い事をしちゃった気分だ……。」
「そんなことないわっ! ただちょっと――感傷に浸っているだけよ。私が大人になったってことにね。それに――――きっとそう。」
「そっか……。」
見習いでこの飯屋で雇われてからずっと同じ家に居候し、俺も親父さんにはお世話になってきた。
田舎ではこの年齢で働くのは当たり前だったが街では珍しかったらしく、幼い身で見習いとして必死に働くオレの事も息子のように可愛がってくれていた。
あの日、働く理由を尋ねられた時に唯一の肉親であった爺様さえいなくなったからと聞き、それを不憫に思って「ボクのことは自分の親父だと思って接してくれ」と、従業員ではなく家族として出迎えてくれたのだった。
「親父さんの期待に答えなくっちゃな!」
それからのこと……領主館に街を移るという旨を伝えて移住届を提出し、移住前日には親父さんが腕によりをかけて作ってくれた御馳走でお祝いのパーティーまであった。
「ありがとうございますっ――!」
「しっかりやれよ! ミーナのこと……これからはおまえに頼むなっ!」
「はい……。」
俺は街の出入り口である門のところで見送りに来ていた親父さんにそう声を掛けられ、思わず涙ぐんでしまった。
「「行ってきま~す!」」
俺とミーナの言葉に親父さんやミランダ姉さんたち夫婦は無言で手を振っていた。
二度と会えないわけではないが、次にいつ会えるかも分からないのだから『さようなら』も『またね』も言いたくなかったのだろう。
カタカタと揺れる寄り合い馬車の上で、泣き疲れたミーナはいつの間にか俺の肩にもたれかかって眠っている。
俺はミーナの肩をそっと抱き寄せ、親父さんを思い浮かべて「これからは俺がしっかりと守っていきます!」と、心の中で先程の言葉に答えたのだった。
「うわ~ぁ!」
馬車で五時間以上かけ、ようやく俺の生まれ育った街へと着いてミーナが歓声をあげた。
あの街より建物や人間が少なく、木々や小動物の多いこの風景はさぞや新鮮だったのだろう。
「着いたよ。ここが――俺の家だ!」
家に着くまでの間にこの家を管理してくれていた爺さんや婆さんらにも会ったが、皆ミーナのことも喜んで受け入れて「おかえり」と出迎えられた。
「今日からここが――『我が家』なのね~。」
「あぁ……。」
家の間取り的に自分たちで少し手を加えればカフェとして使えるだろうと、翌日からミーナと二人で改装を始めた。
半月もすればなかなかに良いものができ――今日が遂にオープンの日だ。
「緊張……するわね。」
「ミーナも、ここ半月で随分とご近所さんたちと仲良くなっただろう? 知り合いしか来ないんだし、気楽に……気楽にいこうよ。ねっ!」
「そう言って――。」
緊張から動きがぎこちなくなっていたミーナは俺の方をチラリと見てフッと笑い、更に話を続けた。
「あなた――その茶色の小瓶、いつも磨いているわね。この家に引っ越してきた日も、私の家に来た日も、結婚の話をした日も……。」
「あぁ。爺様から貰った俺の宝物だから、なっ! 俺がカフェを開こうとした切っ掛けでもあるし――ほらっ!」
俺は幼い頃に爺様から教えられた歌を歌いながら、軽く小瓶を振った。
「茶色の、小瓶を、二人でゆすりゃ♪ 紅茶に、牛乳♪ な~んでもで・る・よ♪」
するとあら不思議――。
小瓶の中ではチャプチャプと良い匂いのするミルクティーが溢れてくるではありませんか。
「わあ~ぉ!」
「これ――別の国の古代語『英語』ってやつのバージョンで歌を歌うと、今度は酒も出るんだぜ!」
なんでも爺様が若い頃、国中を旅していく中で手に入れた逸品だそうで……。
コレは失われし技術で作られた魔工遺物という物らしい。
爺様はいつも嬉しそうにその小瓶を磨いていた。
「良いな~ぁ♪」
「お前がもう少し大きくなったらコレをあげよう。儂も、もう年じゃからな……。」
「年~ぃ? 爺様はまだまだ長生きするよ~ぉ。」
「ハハッ! 生き物は皆、天に決められた寿命には抗えんものさ……。」
「えぇ~!?」
俺がまだ十歳にも満たない幼い頃にそんな会話をしたのを覚えている。
爺様はそれから五年後に他界し、死に間際に俺にその小瓶を託した。
風邪を拗らせてそのまま――。
急激に訪れた死に俺は泣き崩れ、小瓶について詳しい話を何も聞けずに爺様と別れてしまったのだった。
あれから更に五年後、俺は十八歳となっていた。
十五歳で成人したのを機に、それまで見習いで入っていた飯屋で正式雇用されてから三年が経った。
両親の居なかった俺は爺様が死んでから、見習いとして雇ってもらい我武者羅に働いた。
子供なので国の決まりとして正式雇用はできず、勿論見習いという事でお給金も少ない……。
それでも何とかやってこれたのはここのオーナーである親父さんのお陰と――ミーナのお陰だ。
「ねぇ、ミーナ。親父さんには――。」
「まだ……。だって父さん、絶対に寂しがるから。それに心配もするだろうし……。」
「そりゃあ、これから独立して店を出そうっていうまだ若い俺のところにやるのは心配だろうさ。この先どうなるか全然まだ見えていないんだからな……。」
「父さん、あなたの腕は信用しているからその辺は大丈夫だと思うの。でも――私は末っ子だから。」
この飯屋に雇われ、オーナーの末の娘であるミーナとは子供同士ということですぐに仲良くなった。
初めは友達として、それから二年も経つ頃には互いに意識もしだし……程なく恋仲に。
そしてミーナが庶民にとって結婚適齢期である十六歳を迎えた時、俺は結婚を決意した。
と、それと同時にこの飯屋から独立して自分の城となる店を持つことを決めたのだった。
「ミーナ……。末っ子は可愛いからって親父さんが溺愛していたもんな~ぁ。」
「もうっ!」
「ハハッ!」
俺が揶揄い半分で言った「溺愛」という言葉にミーナは照れて顔を赤くし、両手で顔を覆った。
その反応が可愛くて頬が緩み、思わず俺の顔はにやけるのだった。
「この店は長女のミランダ姉さんとその旦那さんで後を継ぐことは決まっているし、溺愛って言っても私をずっと手元になんて流石に父さんも思ってはいないだろうし……。ちょっと言い出しにくいだけ。」
「そっか……。ミーナも親父さんの事が大好きだもんな。――すまない。」
「ううん。いいの……。いずれは通る道だったんだもの。それが周りよりもちょっと早いだけよ。」
「まぁ、流石にな~。結婚適齢期になったからとはいえ……十六歳になってすぐ結婚します、家を出ますっていうのは早い方だよなぁ……。」
そう言うとミーナはコクリと首肯した。
店のお使いで外へと出た俺と、それにコッソリと偶然を装ってついてきたミーナ。
俺のことを手伝う為と言い訳して一緒に来ることもあるが……親父さんに内緒の付き合いなので、俺たちのデートと言えばいつもこれだ。
「今夜っ――! 今夜言うから!」
意を決したようにミーナは俺にそう力強く宣言し、この日は別れた。
実はミーナがここまで言い淀むのにはもう一つの事情がある。
それは俺が独立して店を出す予定の場所が隣街だからだ。
しかも――『街』と言うよりも『村』って言った方が近いようなほどに田舎の……。
でもそこにしようとしているのには理由があり、この街に来る前から俺は決めていた。
幼少期に俺が育ち、思い出がいっぱいに詰まった爺様の遺してくれたあの家。
あの場所でご近所さんたちの憩いの場所となる喫茶店を開くことがずっと俺の夢だった。
ミーナと恋仲になり、結婚を意識するようになってからはそれが二人のものとなっただけ。
「なっ――!?」
「ごめん、父さん。でも私……。」
「いや、怒っているわけではない。ボクには隠していたようだけど、好き合っているのは知っていたし……少し早い気もするが結婚するのだって反対はしない。勿論祝福するよ。ただ――なぁ?」
「うん。隣街とはいえども簡単には会えなくなってしまうしね。それにこの街から出たことのない私がやって行けるのか心配なんでしょ? 分かってる。」
ミーナの言葉に、親父さんと姉夫婦は顔を見合わせていた。
「ねぇ……あなたの仕事は見習いの頃からずっと見ていて信頼もしてる。そろそろ独立を考えても大丈夫なんじゃないかなと思えるぐらいには不安も無いの。でも……そんな田舎で妹はやっていけると思う?」
「――っ!!」
最初こそまずはミーナから話をしてもらって親子で話をと考えていたが、ずっと話をするのを躊躇っていたミーナが気になって同席した俺に、不意にミランダ姉さんから矢が飛んできたのだった。
「俺も長らく離れてはいますが、田舎と言ってもそこまで心配する程に辺鄙な場所でもありません。幼い俺のことを可愛がってくれていたご近所さんも優しいですし、やり取りしている手紙によるとずっと代わりに管理してくれていて家も綺麗なままだという話です。」
「お前たちは結婚してもずっとこの街にいるものだと――父さんはそう思っていたんだがなぁ……。」
「ごめんね。」
「いや、いいさ。父さんがちょっと寂しいと思うだけだよ。」
少し気まずかったが何とかその後に話も進み、結婚と独立と――街を出ていくことを認めてもらった。
「ふふっ……!」
「どうしたの?」
「あの後あなたが自室へと戻った後にね、夜遅くに父さんがお酒飲みながら泣いていたのよ。」
「何だか、悪い事をしちゃった気分だ……。」
「そんなことないわっ! ただちょっと――感傷に浸っているだけよ。私が大人になったってことにね。それに――――きっとそう。」
「そっか……。」
見習いでこの飯屋で雇われてからずっと同じ家に居候し、俺も親父さんにはお世話になってきた。
田舎ではこの年齢で働くのは当たり前だったが街では珍しかったらしく、幼い身で見習いとして必死に働くオレの事も息子のように可愛がってくれていた。
あの日、働く理由を尋ねられた時に唯一の肉親であった爺様さえいなくなったからと聞き、それを不憫に思って「ボクのことは自分の親父だと思って接してくれ」と、従業員ではなく家族として出迎えてくれたのだった。
「親父さんの期待に答えなくっちゃな!」
それからのこと……領主館に街を移るという旨を伝えて移住届を提出し、移住前日には親父さんが腕によりをかけて作ってくれた御馳走でお祝いのパーティーまであった。
「ありがとうございますっ――!」
「しっかりやれよ! ミーナのこと……これからはおまえに頼むなっ!」
「はい……。」
俺は街の出入り口である門のところで見送りに来ていた親父さんにそう声を掛けられ、思わず涙ぐんでしまった。
「「行ってきま~す!」」
俺とミーナの言葉に親父さんやミランダ姉さんたち夫婦は無言で手を振っていた。
二度と会えないわけではないが、次にいつ会えるかも分からないのだから『さようなら』も『またね』も言いたくなかったのだろう。
カタカタと揺れる寄り合い馬車の上で、泣き疲れたミーナはいつの間にか俺の肩にもたれかかって眠っている。
俺はミーナの肩をそっと抱き寄せ、親父さんを思い浮かべて「これからは俺がしっかりと守っていきます!」と、心の中で先程の言葉に答えたのだった。
「うわ~ぁ!」
馬車で五時間以上かけ、ようやく俺の生まれ育った街へと着いてミーナが歓声をあげた。
あの街より建物や人間が少なく、木々や小動物の多いこの風景はさぞや新鮮だったのだろう。
「着いたよ。ここが――俺の家だ!」
家に着くまでの間にこの家を管理してくれていた爺さんや婆さんらにも会ったが、皆ミーナのことも喜んで受け入れて「おかえり」と出迎えられた。
「今日からここが――『我が家』なのね~。」
「あぁ……。」
家の間取り的に自分たちで少し手を加えればカフェとして使えるだろうと、翌日からミーナと二人で改装を始めた。
半月もすればなかなかに良いものができ――今日が遂にオープンの日だ。
「緊張……するわね。」
「ミーナも、ここ半月で随分とご近所さんたちと仲良くなっただろう? 知り合いしか来ないんだし、気楽に……気楽にいこうよ。ねっ!」
「そう言って――。」
緊張から動きがぎこちなくなっていたミーナは俺の方をチラリと見てフッと笑い、更に話を続けた。
「あなた――その茶色の小瓶、いつも磨いているわね。この家に引っ越してきた日も、私の家に来た日も、結婚の話をした日も……。」
「あぁ。爺様から貰った俺の宝物だから、なっ! 俺がカフェを開こうとした切っ掛けでもあるし――ほらっ!」
俺は幼い頃に爺様から教えられた歌を歌いながら、軽く小瓶を振った。
「茶色の、小瓶を、二人でゆすりゃ♪ 紅茶に、牛乳♪ な~んでもで・る・よ♪」
するとあら不思議――。
小瓶の中ではチャプチャプと良い匂いのするミルクティーが溢れてくるではありませんか。
「わあ~ぉ!」
「これ――別の国の古代語『英語』ってやつのバージョンで歌を歌うと、今度は酒も出るんだぜ!」
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