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9章 帰郷!エルフの里へ ~悪戦苦闘の子育て編~
お家で暮らそう ~やんちゃな双子の授乳問題~
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◇
「きゃ~~~、サクラっ、お願いだから大人しく待って!むやみに魔法使わないで~~~~~!!!!」
双子の出産を無事に終え、ティリアさんや看護婦さんに一通りの事を学んでからようやく家に帰ることができたあたしとエルと双子達。
あらかじめ用意しておいたベビー用品に、病院で色々話を聞いたアレク兄様がさらにおすすめされた物も追加で用意してくれてたり、皆が双子達の相手をしてくれるのでとても楽しい日々が始まったのだが、少しだけ困ったことがあった。
あたしの母乳がようやく出始めた事で双子達に授乳してるんだけど、2人同時はもちろん無理なので必ず1人ずつになる。だけどそうなると、必ずと言っていいほど後に回された方が“早くしろ”と言わんばかりに、魔法を使って部屋にある物を縦横無尽に浮かせて癇癪を起すのだ。
しかも、母乳を飲んでる双子達は母乳と一緒にあたしから魔力も奪っていくので、授乳だけでヘロヘロになってしまう。
「サクラ、むやみに魔法を使うな、身体が辛くなるぞ。良い子だから俺と大人しく・・・あ、こらっ、髪を引っぱるな」
エルも抱っこはだいぶ慣れたけど、赤ちゃんは何でも掴むし引っぱるし食べるのでよく髪の毛が犠牲になる。
それを防ぐために、エルは前してあげたポニーテールにする回数も増えたが、今日はまだ髪はおろしたままなので引っぱり放題食べ放題だ。
元気なのは良い事なんだけど、特にサクラは元気過ぎるというかなんというか・・・
「ひぃ~~~、ブレスレットの石がもう黄色になっちゃった?!」
「サーヤまま、あたしのまりょく、あげゆ!」
「僕もあげる」
「俺もサーヤに・・・」
「駄犬、お前は犬になってサクラの相手をしていろ」
「??!!」
サクラに髪を引っぱられたり食べられたりで、エルの髪が涎まみれになっている。
自分がいない間、犬状態のベルナートさんをサクラに献上するらしい。
・・・今度はベルナートさんが犠牲になるようだ。
レオンはもうすぐ母乳飲み終わる頃だから、もう少し我慢してね、ベルナートさん。
セイルもマデリーヌさんも一緒にリビングにいるけど、皆髪が長いので双子と戯れる時は髪をまとめている。今は髪を降ろしたままニコニコとあたし達を見ながら優雅にお茶を飲んでいるので、“今は見守っているよ”というアピールなんだろう。
・・・2人とも最初は酷い目に遭ってたからね・・・
カルステッドさんは今日もクエストやダンジョンでお金を稼ぎに行き、アレク兄様はあたしとエルが双子達で手いっぱいなので皆のご飯作りや家事を担当、リンダとアルマさんで家の周辺の見回りなどをしたり、時々フランさんに剣の稽古をしてもらっていて、今日は庭で稽古をしている。
完全にお金を稼ぐ一家の大黒柱のお父さん→カルステッドさん、家事全般や家計を取り仕切るお母さん→アレク兄様、その他大勢の子供という感じで定着しつつあるこの家は大家族みたいな状態だ。
皆から魔力を貰いながら授乳するだけでヘロヘロになるあたしは、当然の事ながら他の事がまったくできず、おしめは基本エルやアレク兄様が替えている。
お風呂はエルを中心にカルステッドさんとアレク兄様がお手伝いといった分担がされていた。
エルぱぱ、いっぱい頑張ってます。
少しずつ育児に慣れ始めた頃、伝達魔法でレミールさんの旦那様のシュナイゼルさんからエル宛に連絡が来た。
『ご無沙汰しております。レミールの夫のシュナイゼルです』
『あぁ、エリュシオンだ。久しいな、そちらも産まれたか?』
『えぇ、先日元気な娘が無事に産まれた』
おぉ!レミールさんも無事に出産終えたんだね、良かった。
『例の”結婚指輪”の件ですが、少し落ち着いたら一度我が家へ招待させていただきたく思っております』
『了解した。手が空いた時に、妻にデザインをいくつか描き起こすよう伝えておこう』
『お願いいたします。素材や職人はすでにこちらで準備していますのでご安心ください』
『あぁ、助かる。もしガルドニアで何かする時はこちらも助力しよう』
『ありがとうございます。これからも良いお付き合いを続けていきましょう』
どうやらレミールさんも無事に出産し、もうすぐ退院らしい。
落ち着いたら指輪の件で一度家に招待したいという事だったので、了承した旨をエルが返事していた。
エルも仕事中心だからなのか、意外と友好的に接しているので本当に信頼できる方達なんだろうね。
「サーヤ、聞こえていたと思うが、空いた時間で良いから思いついたデザインを描き起こしておいてくれ」
「了解です!レミールさんの所も無事に産まれて良かったね」
「あぁ、娘だそうだ」
「ふふっ、うちの双子達と友達になれるかな?」
「・・・友達になる前に、魔法を暴走させるのをどうにかしないとな」
「あ・・・」
最近はミナトちゃんやベルナートさんと遊んでる最中も、物を浮かせてキャッキャと遊んでいる双子達。
これを他の家でやっちゃったら、親御さんがパニックになっちゃうよね。
このままじゃ双子まで非常識な子達になってしまうんじゃ・・・?
はぁ・・・もう魔力含んだ母乳あげるのやめた方が良いかなぁ・・・
(ピタッ、ボト、ボト)
突然空中に浮いていた物がピタッと止まり、その場に落ちた。
え?急にどうしたの??なんでピタッと魔法が止まった??
「サーヤ、レオン達の魔法が急に解除されたが何かしたか?」
「えっと・・・心の中で“魔力含んだ母乳あげるのやめた方が良いかな”って思っただけなんだけど・・・」
「心の中で・・・ふむ、サーヤ。今夜ちょっと試して欲しい事があるんだが・・・」
「ん、なぁに?」
「母乳を与える時に“魔力は含まない”事を考えてくれ。俺もお前に渡したような魔力の残量がわかるモノを双子用に用意しようと思う」
「なるほど。うん、わかったよ!」
「あと・・・」
「ん?まだなんか確認することある?」
エルに手を引かれ、そのまま2階の寝室へと連れ込まれた。
え?何で??まだえっちは解禁になってないからまだできないし、双子達放っていちゃいちゃなんてダメだよ???・・・ちょっとくらいなら良いかもだけど・・・
心でダメだと言いながらもちょっとだけ期待してたら、予想外の事を言われてしまった。
「魔力を含んだ母乳と含まない母乳に味の違いがあるのかを確認しておかないとな」
「??!!」
いろいろ驚く事や新しい発見も多々ありますが、皆の協力もあって毎日が明るく平和な我が家。
とりあえず双子達は今日も元気いっぱいです!
「きゃ~~~、サクラっ、お願いだから大人しく待って!むやみに魔法使わないで~~~~~!!!!」
双子の出産を無事に終え、ティリアさんや看護婦さんに一通りの事を学んでからようやく家に帰ることができたあたしとエルと双子達。
あらかじめ用意しておいたベビー用品に、病院で色々話を聞いたアレク兄様がさらにおすすめされた物も追加で用意してくれてたり、皆が双子達の相手をしてくれるのでとても楽しい日々が始まったのだが、少しだけ困ったことがあった。
あたしの母乳がようやく出始めた事で双子達に授乳してるんだけど、2人同時はもちろん無理なので必ず1人ずつになる。だけどそうなると、必ずと言っていいほど後に回された方が“早くしろ”と言わんばかりに、魔法を使って部屋にある物を縦横無尽に浮かせて癇癪を起すのだ。
しかも、母乳を飲んでる双子達は母乳と一緒にあたしから魔力も奪っていくので、授乳だけでヘロヘロになってしまう。
「サクラ、むやみに魔法を使うな、身体が辛くなるぞ。良い子だから俺と大人しく・・・あ、こらっ、髪を引っぱるな」
エルも抱っこはだいぶ慣れたけど、赤ちゃんは何でも掴むし引っぱるし食べるのでよく髪の毛が犠牲になる。
それを防ぐために、エルは前してあげたポニーテールにする回数も増えたが、今日はまだ髪はおろしたままなので引っぱり放題食べ放題だ。
元気なのは良い事なんだけど、特にサクラは元気過ぎるというかなんというか・・・
「ひぃ~~~、ブレスレットの石がもう黄色になっちゃった?!」
「サーヤまま、あたしのまりょく、あげゆ!」
「僕もあげる」
「俺もサーヤに・・・」
「駄犬、お前は犬になってサクラの相手をしていろ」
「??!!」
サクラに髪を引っぱられたり食べられたりで、エルの髪が涎まみれになっている。
自分がいない間、犬状態のベルナートさんをサクラに献上するらしい。
・・・今度はベルナートさんが犠牲になるようだ。
レオンはもうすぐ母乳飲み終わる頃だから、もう少し我慢してね、ベルナートさん。
セイルもマデリーヌさんも一緒にリビングにいるけど、皆髪が長いので双子と戯れる時は髪をまとめている。今は髪を降ろしたままニコニコとあたし達を見ながら優雅にお茶を飲んでいるので、“今は見守っているよ”というアピールなんだろう。
・・・2人とも最初は酷い目に遭ってたからね・・・
カルステッドさんは今日もクエストやダンジョンでお金を稼ぎに行き、アレク兄様はあたしとエルが双子達で手いっぱいなので皆のご飯作りや家事を担当、リンダとアルマさんで家の周辺の見回りなどをしたり、時々フランさんに剣の稽古をしてもらっていて、今日は庭で稽古をしている。
完全にお金を稼ぐ一家の大黒柱のお父さん→カルステッドさん、家事全般や家計を取り仕切るお母さん→アレク兄様、その他大勢の子供という感じで定着しつつあるこの家は大家族みたいな状態だ。
皆から魔力を貰いながら授乳するだけでヘロヘロになるあたしは、当然の事ながら他の事がまったくできず、おしめは基本エルやアレク兄様が替えている。
お風呂はエルを中心にカルステッドさんとアレク兄様がお手伝いといった分担がされていた。
エルぱぱ、いっぱい頑張ってます。
少しずつ育児に慣れ始めた頃、伝達魔法でレミールさんの旦那様のシュナイゼルさんからエル宛に連絡が来た。
『ご無沙汰しております。レミールの夫のシュナイゼルです』
『あぁ、エリュシオンだ。久しいな、そちらも産まれたか?』
『えぇ、先日元気な娘が無事に産まれた』
おぉ!レミールさんも無事に出産終えたんだね、良かった。
『例の”結婚指輪”の件ですが、少し落ち着いたら一度我が家へ招待させていただきたく思っております』
『了解した。手が空いた時に、妻にデザインをいくつか描き起こすよう伝えておこう』
『お願いいたします。素材や職人はすでにこちらで準備していますのでご安心ください』
『あぁ、助かる。もしガルドニアで何かする時はこちらも助力しよう』
『ありがとうございます。これからも良いお付き合いを続けていきましょう』
どうやらレミールさんも無事に出産し、もうすぐ退院らしい。
落ち着いたら指輪の件で一度家に招待したいという事だったので、了承した旨をエルが返事していた。
エルも仕事中心だからなのか、意外と友好的に接しているので本当に信頼できる方達なんだろうね。
「サーヤ、聞こえていたと思うが、空いた時間で良いから思いついたデザインを描き起こしておいてくれ」
「了解です!レミールさんの所も無事に産まれて良かったね」
「あぁ、娘だそうだ」
「ふふっ、うちの双子達と友達になれるかな?」
「・・・友達になる前に、魔法を暴走させるのをどうにかしないとな」
「あ・・・」
最近はミナトちゃんやベルナートさんと遊んでる最中も、物を浮かせてキャッキャと遊んでいる双子達。
これを他の家でやっちゃったら、親御さんがパニックになっちゃうよね。
このままじゃ双子まで非常識な子達になってしまうんじゃ・・・?
はぁ・・・もう魔力含んだ母乳あげるのやめた方が良いかなぁ・・・
(ピタッ、ボト、ボト)
突然空中に浮いていた物がピタッと止まり、その場に落ちた。
え?急にどうしたの??なんでピタッと魔法が止まった??
「サーヤ、レオン達の魔法が急に解除されたが何かしたか?」
「えっと・・・心の中で“魔力含んだ母乳あげるのやめた方が良いかな”って思っただけなんだけど・・・」
「心の中で・・・ふむ、サーヤ。今夜ちょっと試して欲しい事があるんだが・・・」
「ん、なぁに?」
「母乳を与える時に“魔力は含まない”事を考えてくれ。俺もお前に渡したような魔力の残量がわかるモノを双子用に用意しようと思う」
「なるほど。うん、わかったよ!」
「あと・・・」
「ん?まだなんか確認することある?」
エルに手を引かれ、そのまま2階の寝室へと連れ込まれた。
え?何で??まだえっちは解禁になってないからまだできないし、双子達放っていちゃいちゃなんてダメだよ???・・・ちょっとくらいなら良いかもだけど・・・
心でダメだと言いながらもちょっとだけ期待してたら、予想外の事を言われてしまった。
「魔力を含んだ母乳と含まない母乳に味の違いがあるのかを確認しておかないとな」
「??!!」
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