62 / 1,381
408.店舗
しおりを挟む
「店を出すのは良いが、売り子はどうする?」
槍士も疑問を呈した。もしも5人パーティーが担うのなら、槍士自身も店舗に縛られた生活になる。そんな生活を忌避するからこそ漁師をやっているのだ。ダンジョンの底では遊んで暮らしているようなものとは言え、何が哀しゅうて縛られるような仕事をしなければならないのか。
しかしそれは杞憂だ。
「ゴーレムを使う」
魔王が答えるのに合わせるように、それぞれの店舗の裏手から建物の間を通って人影が現れた。美少女、美少女、美女、おっさん。
「え? あれがゴーレムですか? 人じゃなくて?」
スクリーン越しに見るゴーレムは全く人の姿と変わりない。ヒーラーが驚くのも当然だ。
「ああ。人と全く同じに見えるゴーレムも可能だ」
存在として全く同じなのは魔法使いが「化粧箱(呪い付き)」の使った時のサンプルだが、このゴーレムは少し異なる。触感までは再現する必要が無いため、血管等が剥き出しに描かれた人体模型に透明感のある皮膚っぽい樹脂を被せた作りになっている。しかし見た目だけなら区別が付かない。
「それならどうして箱庭のゴーレムは岩の塊みたいなの?」
魔法使いの疑問だ。
「見間違えないようにだ」
「そうなんだ……」
魔法使いは思案顔をした。
槍士も疑問を呈した。もしも5人パーティーが担うのなら、槍士自身も店舗に縛られた生活になる。そんな生活を忌避するからこそ漁師をやっているのだ。ダンジョンの底では遊んで暮らしているようなものとは言え、何が哀しゅうて縛られるような仕事をしなければならないのか。
しかしそれは杞憂だ。
「ゴーレムを使う」
魔王が答えるのに合わせるように、それぞれの店舗の裏手から建物の間を通って人影が現れた。美少女、美少女、美女、おっさん。
「え? あれがゴーレムですか? 人じゃなくて?」
スクリーン越しに見るゴーレムは全く人の姿と変わりない。ヒーラーが驚くのも当然だ。
「ああ。人と全く同じに見えるゴーレムも可能だ」
存在として全く同じなのは魔法使いが「化粧箱(呪い付き)」の使った時のサンプルだが、このゴーレムは少し異なる。触感までは再現する必要が無いため、血管等が剥き出しに描かれた人体模型に透明感のある皮膚っぽい樹脂を被せた作りになっている。しかし見た目だけなら区別が付かない。
「それならどうして箱庭のゴーレムは岩の塊みたいなの?」
魔法使いの疑問だ。
「見間違えないようにだ」
「そうなんだ……」
魔法使いは思案顔をした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
38
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる