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新たな冒険者として
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やすらぎ亭を出ると、朝の風が頬を撫でた。
通りには露店が並び、パンを焼く香ばしい匂いが漂っている。
ギルドへ向かう道すがら、胸の奥が少し高鳴った。
ノアが隣を歩きながら、にこっと笑う。
「緊張してるか?」
「……うん、でも楽しみ」
そんなやりとりを交わしながら、わたしたちは再び冒険者ギルドの扉をくぐった。
ギルドの中は落ち着いた声が響いていた。
受付近くには冒険者たちが数人集まり、掲示板に貼られた紙を真剣に見つめている。
「依頼って……あれ?」
わたしが指さすと、いつの間にか隣に来ていたガイルが、ぽん、とわたしの頭に手を置いた。
「そうそう、それだ! まずはあの中から選ぶのが冒険者の第一歩ってわけ!」
「朝からうるさいわよ、ガイル」
後ろからやってきたユイカに軽く小突かれ、ガイルが笑って頭をかいた。
マリーが掲示板の前に立ち、やさしく説明を始めた。
「依頼は大きく分けて三つよ。生活支援、採取、討伐。
シエルちゃんは魔法の訓練を始めたばかりだし、最初は安全な【生活支援】からがいいと思うわ」
掲示板の紙には、見慣れない字がずらりと並んでいる。
•配達の手伝い(報酬:銅貨3枚)
•宿で使う薪割り(報酬:銅貨4枚)
•市場の荷運び(報酬:銅貨5枚)
•薬草採取(報酬:銅貨6枚/初心者向け)
ユイカが指でひとつの依頼を軽く叩く。
「これなんてどう? 薬草採取。初心者向けで、失敗しても大事にならないわ」
「けど、採取場所は街の外だしな」
ガイルが腕を組むと、ノアがすっと前に出た。
「シエルにはオレもついてる。危ないようならすぐ守るよ」
その力強い言葉に、胸の緊張が少しだけほどける。
「……これ、受けてみたい」
わたしは掲示板の紙をそっと指さした。
ユイカが軽く頷き、微笑む。
「いい判断だと思うわ。まずはできることから、ね」
マリーも嬉しそうに目を細めた。
「必要な薬草はこの見本のとおり。葉の形と色をしっかり覚えておいてね。似ている毒草もあるから」
わたしは依頼書に描かれた葉の絵をじっと見つめる。
ぎざぎざした葉先に、うっすらと白い線が走っている。
(間違えないようにしなきゃ……)
すると、ガイルがわたしの頭をぽんと撫でてきた。
「肩の力抜けって。お前ならやれる。まずは楽しんでみろよ」
ノアも隣でにかっと笑う。
「大丈夫! 迷ったらオレが教えるから」
その言葉に、胸が少し軽くなる。
「じゃあ、受付で手続きしましょう」
ユイカが歩き出し、わたしたちはその後に続いた。
ガイルが受付に依頼書を差し出しながら言う。
「こいつの初依頼だ。よろしく頼む」
受付の女性はにこやかに頷き、紙にスタンプを押した。
「ルミナハーブを十本ですね。似たシャドウハーブも生えている場所なので、気をつけてください。十本あれば依頼達成ですが、追加で採集した分も換金できますよ。
集めたらこの依頼書と一緒にお持ちくださいね。受注依頼完了です」
(これが…わたしの初めての依頼……)
「よし、準備できたら出発だ!」
ガイルが拳をぐっと握った。
ノアが尻尾をふわりと揺らし、こちらを振り返る。
「シエル、行こう!」
わたしは深呼吸をして、しっかりと頷いた。
(一歩踏み出したんだ。わたしの冒険が、ここから始まる)
通りには露店が並び、パンを焼く香ばしい匂いが漂っている。
ギルドへ向かう道すがら、胸の奥が少し高鳴った。
ノアが隣を歩きながら、にこっと笑う。
「緊張してるか?」
「……うん、でも楽しみ」
そんなやりとりを交わしながら、わたしたちは再び冒険者ギルドの扉をくぐった。
ギルドの中は落ち着いた声が響いていた。
受付近くには冒険者たちが数人集まり、掲示板に貼られた紙を真剣に見つめている。
「依頼って……あれ?」
わたしが指さすと、いつの間にか隣に来ていたガイルが、ぽん、とわたしの頭に手を置いた。
「そうそう、それだ! まずはあの中から選ぶのが冒険者の第一歩ってわけ!」
「朝からうるさいわよ、ガイル」
後ろからやってきたユイカに軽く小突かれ、ガイルが笑って頭をかいた。
マリーが掲示板の前に立ち、やさしく説明を始めた。
「依頼は大きく分けて三つよ。生活支援、採取、討伐。
シエルちゃんは魔法の訓練を始めたばかりだし、最初は安全な【生活支援】からがいいと思うわ」
掲示板の紙には、見慣れない字がずらりと並んでいる。
•配達の手伝い(報酬:銅貨3枚)
•宿で使う薪割り(報酬:銅貨4枚)
•市場の荷運び(報酬:銅貨5枚)
•薬草採取(報酬:銅貨6枚/初心者向け)
ユイカが指でひとつの依頼を軽く叩く。
「これなんてどう? 薬草採取。初心者向けで、失敗しても大事にならないわ」
「けど、採取場所は街の外だしな」
ガイルが腕を組むと、ノアがすっと前に出た。
「シエルにはオレもついてる。危ないようならすぐ守るよ」
その力強い言葉に、胸の緊張が少しだけほどける。
「……これ、受けてみたい」
わたしは掲示板の紙をそっと指さした。
ユイカが軽く頷き、微笑む。
「いい判断だと思うわ。まずはできることから、ね」
マリーも嬉しそうに目を細めた。
「必要な薬草はこの見本のとおり。葉の形と色をしっかり覚えておいてね。似ている毒草もあるから」
わたしは依頼書に描かれた葉の絵をじっと見つめる。
ぎざぎざした葉先に、うっすらと白い線が走っている。
(間違えないようにしなきゃ……)
すると、ガイルがわたしの頭をぽんと撫でてきた。
「肩の力抜けって。お前ならやれる。まずは楽しんでみろよ」
ノアも隣でにかっと笑う。
「大丈夫! 迷ったらオレが教えるから」
その言葉に、胸が少し軽くなる。
「じゃあ、受付で手続きしましょう」
ユイカが歩き出し、わたしたちはその後に続いた。
ガイルが受付に依頼書を差し出しながら言う。
「こいつの初依頼だ。よろしく頼む」
受付の女性はにこやかに頷き、紙にスタンプを押した。
「ルミナハーブを十本ですね。似たシャドウハーブも生えている場所なので、気をつけてください。十本あれば依頼達成ですが、追加で採集した分も換金できますよ。
集めたらこの依頼書と一緒にお持ちくださいね。受注依頼完了です」
(これが…わたしの初めての依頼……)
「よし、準備できたら出発だ!」
ガイルが拳をぐっと握った。
ノアが尻尾をふわりと揺らし、こちらを振り返る。
「シエル、行こう!」
わたしは深呼吸をして、しっかりと頷いた。
(一歩踏み出したんだ。わたしの冒険が、ここから始まる)
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