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しおりを挟む深いえんじ色と黒の二色で纏められた内装を、LEDライトが煌々と照らす。耳が痛い程鳴り響くテクノポップに、店選びを間違ったなぁとため息だ。
薄いカクテルグラスを傾け、歪む液体の向こう側にカナメの姿を見る。
時刻は22時過ぎ。待ち合わせた店は今日はイベントデーだったらしいが、会員制だからか常連らしき大人しい客が多かった。カナメは何度か来た事があるとかで、店に入った途端甲高い歓声と共に知り合いだという女達にもみくちゃにされながら連れ去られた。
俺は一人カウンターに座り、スマホでネットを見ながら酒を飲んでいた。気を遣った店員が、同じく一人客の女との会話に混ぜようとしてくれるのを、やんわり拒否する。
「すみません、静かに飲みたい気分なので」
ごめんね、と隣の女にも笑顔で会釈する。可愛らしいふりふりの洋服。いえ、と笑い返され、やっぱりマゾか、と興味を失くした。
フリードリンクで良かった。暇すぎて、呑むくらいしかすることがない。
たまにカナメからかな、という視線を感じる度、律儀に振り向いてニコ、と笑う。だいじょーぶ、奴隷の多頭飼いオッケーよ、俺は。
「はぁ……」
疲れた。楽しくない。なんでこんな事してんだっけ、と酩酊しつつコークハイのお代わりを頼んでいると、不意に肩を叩かれた。
「ユーギーくんっ。あ、やっぱりユギくんだぁ!」
「……ゆかり?」
何故かメイド服を着た紫が、声を掛けつつ勝手に右隣に座ってきた。
「後ろ姿ですぐ分かったよー。ユギくんの背中って萌え萌えだからぁ」
語尾にハートでも付けていそうな話し方で、どうやら既に結構酔っているようだと悟る。
「こっち来んな酔っ払い」
「やだぁー、ユギくんが冷たいぃ」
「紫様、この方とお知り合いなんですか?」
カウンターの向こうで酒を作っていた店員が、驚いた顔で紫に話しかける。さすがに緊縛師、紫は顔が知られているらしい。
「いつも働いてるお店の常連さんでね、僕の片思い相手」
えへへ、と右腕に絡みつかれて、酒臭さに引く。
「適当な事言うな。つーかお前、俺よりでかいんだから寄っかかるな。重い」
「やぁだぁ、縛らせてぇ」
「そんなぐでんぐでんに酔った奴に縛らせるわけねーだろ」
「やぁぁ、縛るぅ、ユギくん縛るのーっ」
いくら細身とはいえ、身長差のある相手に伸し掛かられると分が悪い。カウンターにうつ伏せで突っ伏した格好で、背中から紫に覆い被さられ、身動きがとれなくなる。
「おい、紫」
「いい、この背中の筋肉。背骨に沿ったうっすらお肉。縛り上げてから舐め回したい」
「……あの、笑ってないで助けて貰えませんか」
あらあらうふふ、と笑顔で見守る店員に助けを求めるも、
「紫様に縛って頂けるなんて、羨ましいです~」
と、スルーされてしまう。
「ユギくん、ホテル行こ。良いホテル知ってるの。ちゃんと単管パイプが天井に入ってて、吊りができるの。ね、行こ?」
極めつけに耳にふっ、と息をかけられて、たまらず暴れる。
「やめろ、ばかっ」
「ね、前みたいに、縛って下さい、って言ってごらん?」
「この、酔っ払い……っ」
不意に重みがなくなって、ん? と振り返って後悔した。
「それ、いつの事ですか?」
紫の首根っこを掴んだカナメが、愛想笑いを張り付けて立っていた。唇の端が震えているのを見るにつけ、相当トサカにきている。なんてタイミングの悪い。
「ん? あれ? ユギくん……の?」
俺とカナメを交互に見て、紫が悟る。謝るかと思えば、
「ユギくんのご主人様かぁー! ね、ね、君は縄は好き? もうユギくん縛った? いいよねぇ、ユギくんすっごいエロいよねえぇ」
ターゲットをカナメに変えて、早速そちらに抱き付いていく。
「は? あの」
「ユギくんのさ、『こんな身体ですみません』って、卑屈な感じがいいよね。自分がどれだけえっちな顔で縄を見てるか分かってないの。縛ると喜ぶ癖に、それを隠そうとするのも可愛い」
こいつにどこまでさせたのかと、推し量ろうとするカナメの目が怖い。なのに、職業病みたいに爽やかな笑顔で、紫の肩を掴んでいったん引き剥がし、
「すみません。僕、縛りは、した事なくて。……失礼ですが、ユギとはどういう?」
「あ、紫は」
カナメは紫に問いかけるのに、俺が横から口を挟もうとすると笑った瞳に睨まれる。黙ってろ、と。語る目に怯んで閉口した。
「ユギくんはね、僕の働いてるSMバーの常連さん。僕、紫。緊縛が趣味っていうか、緊縛しか興味ないでーす」
今度は余計な一言を抜いてくれた事に、ホッと胸を撫で下ろす。
紫の返答に納得したのか、カナメの表情筋が和らいだ。と、思ったのだが。
「紫さんは、この人を縛ったんですか。……もしかして、昨日」
そこはスルーしてくれよ。俺の方を見ないのが、逆に怖い。
「そうだよ! もしかして写真見てくれた? 昨日は時間無いって言ってたから腕だけにしたの。でも今日は一人で暇そうだから、ラッキー!」
話す紫達から逃げ出そうとカウンターチェアからこっそり降りるのを、即見つかって紫に腕を掴まれる。
「やだって。嫌いじゃないけど好きでもないし」
「嘘、嘘。絶対ウソ。ユギくんはぜーったい、好きだよ!」
助けを求めようとカナメを見るが、何故か彼は考え込んでいる風である。
「……緊縛って、難しい、ですよね」
カナメの小さな呟きに、すぐさま意味を察した紫の顔がパアアッと輝いた。
「簡単とは言えないし覚える事はいっぱいあるけど、楽しいし、完成した時の達成感はすごいし、奴隷の可愛い顔見放題だし、あとあと、……えっと、とにかく興味あるならレッツチャレンジ~!」
逃げ出そうとする腕を、紫とカナメに両側から掴まれる。首振り人形みたいに拒否を示すのに、カナメは視線を上に向けて無視しているし、紫に至っては「はーい皆さーん、紫ちゃんの出張初心者緊縛教室始まりまぁすっ」などと人を集めだした。
「俺……やだ、って」
情けないが、泣き落としならばカナメがかかる筈。肩を震わせて俯くと、ぐい、と顎を指で押されて上向かされた。開いた唇が、がぶりと噛まれる。周りから、きゃ、と控えめに黄色い声が上がって、周囲の客達に見られているのに何をしているのかと目を剥く。
「お、おま、周りっ、見られ」
「縛りが嫌なら鞭打ち」
どっちか選べ。にっこり、無害そうな微笑みに降参した。
鞭打ちを選んだら、まず間違いなくイくまでされる。人前だとか関係なくいつものように口付けられ、ピアスや局部を叩かれて喘がされるはめになる。緊縛なら、そこまで酷く乱れずに済む。ほとんど選択肢なんて無いようなものだ。
「し、縛りで……」
「なんだって?」
「俺を、縛って下さい、ご主人様!」
ヤケクソで叫ぶと、どっと店が笑いに包まれる。どうやら周りには、冷やかしで入店してきた友人同士に見えているらしい。良かった。変に雰囲気を出されると、流されて素が出てしまいそうで。
「じゃあ始めようね」
先程までの酔っ払い具合は演技だったんじゃないかと疑いたくなるくらい、はっきりとした口調で紫がカナメに指導を始める。
紫のエプロンドレスからおもむろに縄が取り出されると、何故か拍手が起きた。
「ユギくん、上脱いで。全部」
「全部? 着衣じゃだめ?」
「全部。服が縄に絡むから邪魔」
スウェットパーカーと長袖シャツを脱いで畳み、カウンターチェアに置く。両胸のピアスに、興味の視線が絡んできて唇を噛んだ。
「えっと、なんて呼んだらいい?」
「カナメでいいです」
「んじゃ、カナメくん。利き手はどっち? ……そか、じゃあ縄はこっちの手で回して、こっちはテンション、縄を一定の強さで張れるように、手の感覚で覚えて。どこの縄を指で引いても同じ堅さになるようにね。あっちが緩くてこっちはキツい、は残念賞。見た目も綺麗じゃないし、第一マゾが萎える」
背中で腕を交差させるようにした姿勢で止まっていろと言われ、後手縛りかと見当をつける。
紫が腕の動きと言葉で指導し、カナメがぎこちなく縄を扱う。
「縄はね、すごーく伸びる自分の腕。腕で抱き締めても、触れられるのはその下だけ。でもね、縄で縛れば、どこまでも、全部、僕のものにできるの」
カナメが縄を引き、くぐらせる度、紫が縄を押して強さを確かめる。耳元で紫に何度も、
「いいね?」
と訊かれ、その度に小さく頷く。さすがに紫の監修があれば、指や腕の痺れはない。というか、正直、緩い。縄はピンと張っているし、紫も注意しないようだから、これが普通の強さなのだろう。俺にとっては、物足りなくて欠伸が出そうだが。
酔いの消えた態度の紫への安心感で、身体の緊張も消えていく。
「こうやって、ちゃんとマゾに聞いてあげてね。ユギくんみたいな我慢強い子は、特に」
ちょっと痛くても、気持ち良くなっちゃって言い出さないことあるから。クス、と紫が笑う声に急かされるみたいに、カナメが背後から顔を寄せてきて、
「いい?」
と囁いた。ぞくぞく、と背筋から腰骨に走る痺れに息を噛む。その声は、ずるい。
「へーき」
なんでもない、全然平気。カナメを安心させる為に頭だけで振り向いて笑いかけるのに、視線を合わせたカナメは不満そうだ。
縛りはお気に召さなかったのだろうか。まあ向き不向きはあるものだ。
「……はい、そうしたら、こっちから胸側に回して。この下が動脈だから、この上に縄乗せると血が止まっちゃうから絶対ダメ」
それでも素直に紫の指示に従い、カナメは俺を縛り上げていく。
胸のあたりで縄を交差させる時に、後ろから抱き込まれて心臓が止まるかと思った。あ、やばい。自覚した時にはもう遅い。呼吸音がする。触れ合った背中から、カナメの体温が伝わってくる。
「大丈夫か?」
気遣う声が、胸の辺りに溶けて沈んでいく。意識しないように頷いた。
縄に抱かれる。細いそれが肉を圧迫する度、吸い込める酸素が少なくなっていく。深く呼吸しようとすれば、縄がそれを阻んだ。ぎ、ぎぎ、と縄の軋む音が、俺が壊れていく音みたいだ。
カナメの腕が、俺を抱く。柔らかく、皮膚を柔らかく包むように。ただ、手の内にあればいいのだと。喰い込む縄の弱さが、彼の執着の度合いに比例しているようで、不意に泣きそうになった。
カナメは、俺を所有したいだけ。あればいい。それ以上を望んでいないから、俺が堕ちなくても構わないのだ。
涙が溢れないよう唇を噛んで俯くと、紫がぎょっとしてカナメの手を止めた。
「ちょっと、ユギくん? 痛いなら痛いって素直に言わなきゃ」
「違い、ます。どこも痛くないです。続けて下さい」
首を横に振り、続きを乞う。ああ、敬語、駄目なんだった。
「カナメ、つづき」
して、と言う前に、ギュッ、といきなり強く締められて息を吐く。
「ん……、ぅ」
「紫さん、次、どうすれば」
抑揚の無い、カナメの声。縄のテンションを確認していた紫が、俺の顔色を伺いながらもカナメに指示を与えていく。
慣れてきたのか、縄の捌きが滑らかだ。さすがに飲み込みが早いと関心するが、依然として縄の締め方がやや強い。
「う、あ」
ぎゅ、ぎゅ。
紫が丹念に手入れした麻縄は少しもチクリとしない。生肌を傷付けない繊維同士が、擦れて音を立てる。吐いた息の半分も吸えなくなってきて、苦しさに呻いた。腕から胴、胴から脚へ、縄が這う。蛇に締め上げられるのを連想して、ならばいっそ丸呑みされてしまいたい衝動に駆られた。
「は……っ、ぁ、あ」
喉から勝手に、音が漏れる。嫌だ。聞くな。縛られて、抱かれて喘ぐ声を、歓ぶ声を、聞かないでくれ。何も言っていない筈なのに、この男はこうして俺の心を見透かすから。全部預けてしまいたい、何もかもを、捧げて楽になりたい。
しんと静まり返る店。ひどい。あれだけ煩くかけられていたBGMを止めるなんて。固唾を飲んで見守る客の視線。男が男に縛られて感じている様は、どれだけ不様なものだろう。
「や、あ……、も、見なぃ、で」
哀願を、カナメが耳元で嘲笑う。
「見せてんだよ。俺のだ、って」
耳を噛まれ、血の通った両腕で抱き締められた。それでやっと、縛り終わったのだと気付いた。
はっはっはっと短い呼吸を繰り返す。足りない。酸素が足りない。満たされない。もっと、欲しい。
痛い。苦しい。それなのに、それだけでは、満足出来なくなってしまった身体。
涙が溜まった双眸でカナメを睨む。
「くれ、よ」
素直に強請れるのは、どうせ堕ちなくてもこの男が焦らないと知ったから。落ちろ落ちろと苛立ってもらえないなら、先延ばしにしても意味がない。意地を張っても萎えるのは自分だけなのだ。
「……良い子だ」
しっかりおねだりできた俺に、カナメが正面に回り込んで唇を重ねてきた。
ひゅう、とやけに綺麗な口笛の音を皮切りに、拍手が湧いた。静寂から、段々と喧騒が戻ってくる。
「ちょっと、いつまでしてんの~?」
俺が満足する程度までたっぷりと口付けられた頃、紫が呆れたように声を掛けてきた。
「あ、悪い」
「ユギくんが、ねぇ」
じとっとした半目で上目遣いしてくる紫に、「何が」と聞いた後で冷や汗が出る。まさか、勘付かれたか。
「別にぃ? すごぉく、懐いてるなー、って」
べったりした言い方が癇に障るが、下手に藪をつついて蛇を出しても困る。スルーする事にした。
「それにしても、すごいねカナメくん。初めてなのにすごく綺麗。途中からちょっと強く縛りだして驚いたけど、ユギくん相手ならこれくらいがイイのかぁ」
縄を引いたり押したりしながら、紫がふんふんと全体を見て回る。
「うんうん、大体初心者って、最後の方は飽きて雑になっていくんだけどね、結び目もちゃんとしてるし、ユギくんも平気そうだし。この調子で練習すれば、すぐ上達しそう」
太鼓判を押され、カナメは凄く嬉しそうだ。
「紫さんの教え方が上手いんですよ。すごく分かりやすかった」
「ふふー、そりゃ、センセイだからねっ」
「先生?」
訝るカナメに、紫はまたエプロンドレスのポケットから自ら経営する緊縛教室の名刺を取り出し渡す。
「月イチくらいで初心者から中級者向けに教室やってるんだぁ。SMっていうと緊縛! ってイメージの割に、難易度高くてなかなか手を出さないんだ、皆。だから、そういう人を集めて、安心して緊縛の練習する場があったらいいなって。自分で作っちゃった」
「へぇ……」
「カナメくん、どう? 楽しかったでしょ? ユギくんとおいでよ」
伺うように視線を寄越されるが、思い切りそっぽを向いて拒否の姿勢だ。人前でこんな恥ずかしい思いを何度もさせられてたまるか。
「一人で参加する場合って、どうなりますか」
「一人参加の人同士で組んで貰って、交互に練習してもらうよ。っていうか、大体皆そうだから気軽に来てよ」
カナメはどうやら乗り気らしい。貰った名刺を財布に仕舞って、ありがとうございました、と握手までしてもらっている。
「で、俺はいつまでこうしてなきゃなんないの」
後ろ手に縛られたまま、椅子に座る事も許されず。そろそろ伸ばしたままの背筋と腰が限界だ。
「また、していいか?」
紫に縄の解き方を説法されながら、カナメは名残惜しそうに。外した縄の下から表れた、鬱血の跡を指でなぞってくる。
「紫から免許皆伝されたらな」
全部解いたら絶対こいつ縄の跡舐め回してくる気だ、と今から心の準備をしながら答えると、紫が噴き出した。
「忍法かっ。……まあでも、そうだね。素人だけでやるのは危ないからね」
「だろ? だから紫、うちのご主人様、よろしくな」
SMバーで新しい奴隷ゲット作戦は失敗したが。次案、緊縛教室で新しい奴隷ゲット作戦に移行だ。
「あんたが一緒だったら、すぐ覚える」
縄を解き終わり、さっさと服を着ようとしたのを見咎められて予想通り肩のあたりに噛み付かれる。濃い赤や薄紫に変色した縄の跡を、指が撫で、舌がその後を追う。乳首が勃ちそうで気が気ではない。
「俺は仕事忙しいんだって」
「あんたを縛りたいの」
珍しく食い下がられて困ってしまう。
「なんで俺なんか」
言ってから、昨夜の事を思い出した。カナメが話した、一途な俺への執着。
軽い、とても軽い、きっとそれは執着とも呼べない。初めてSMを間近にしたから。ただちょっと驚いて、知らない世界を知って、その衝撃の真ん中に俺がいたから。ただそれだけで、俺じゃないと駄目だなんて、簡単に言う。
テレビCMで新発売のオモチャを見た子供が、あれじゃなきゃ嫌なんだと地団駄踏むような。そんな気持ちで手に入れて、きっとまた新しいオモチャが出れば忘れられてしまうのだ。
心の中に、冷たいものが満ちていく。
「……今日の縄酔いは、紫がいたからだ」
勘違いするな。
腕を噛もうとしていたカナメを振り払い、さっさと服を着込んだ。
「え、あれ? ユギくん? いやいや、今日のは全部カナメくんがやったし」
「紫が教えてた。そうじゃなきゃ、縛らせてない」
突然態度を変えた俺に、紫が困惑してカナメのフォローに回る。
大人げないのは分かっている。分かっているのに、八つ当たりを止められない。勝手に好きになって、勝手に俺を好きにならないって怒っている。我儘過ぎだと自分で自分が嫌になる。
なのに。俺がこうやって冷たくして、それで少しでもカナメが慌てればいいと考える自分もいる。精神を病んでいる。恋が、心を病ませている。
「ユギ」
それでも、カナメは優しく名前を呼ぶ。罪悪感でおかしくなりそうだ。
「可愛かった。だから、また今度な」
誰か助けてくれ。
ああ、でも、できれば、できるなら。カナメに、助けられたい。
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