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神は絶対に手放さない
21、はしゃぐ神様
しおりを挟む染井川は、確かに呼吸に合わせて場を浄化していた。
染井川のやっている事をよく見ようと慌てて視界のチャンネルを変える。染井川の浄化の光が見えるところに合わせると、まるで経を読んでいるみたいに染井川から光が溢れ出していた。
範囲は狭いが、染井川から、彼が手を伸ばした先の波打ち際までは一直線に浄化が届いているように見える。
波打ち際にはまだ染井川が先程出しておいた柵のような浄霊紋が出現したままなので、霊がどれほどの速さで浄化されるのか確認出来ないのが残念だ。
「それ、どうやってんの」
「焦んな。ちゃんと教えてやるからまず俺の話を聞け」
染井川が喋ると、光は霧散した。
「まず、経でどうして浄霊できるか、だ」
「『神様へ祈る事によって一時的に神様の力を借りられるから』って聞いたけど」
「まあ間違っちゃいねぇけどな。じゃあ、神様が真横に居る神子は経が必要ねぇのか? 神様に「浄霊してよ」と頼めばやってくれんのか?」
「……真横に居た事無いから分かんねーんだけど」
また嫌味かよ、と俺が口を尖らせると、染井川は一瞬きょとんとしてから、「そうか」と頭を掻いた。
「正解を言えば、やっちゃくれねぇんだ。神様ってのは、何でも出来るが何もしてくれない。神様は、いわば膨大な力の塊だ。そして、その力の源は、その神様への信仰心で出来てる。力の強い神様ってのはつまり、それだけ信じられてるってことだ。ここまではいいか?」
染井川は話す合間に煙草を吸うので、なんとか内容についていけた。大丈夫、と頷くと、また続きを話し始める。
「組織で使ってる経が、神様への愛を乞うもんだってのはさっき話したな。神様愛してます、貴方を敬います、だから力を分けて下さい、って頼み込んで神様が持ってる力を分けて貰って、それを使って術師が浄霊してんだ。神子ってのは、普通なら毎度そうやって愛してまーすって叫ばなきゃならんところを、フリーパス貰って使い放題してる感じだな」
「フリーパス……それが俺たちの呼んでる『加護』?」
「そうだ。浄霊以外でも経使えばやれる事は多いんだが、いちいち唱えるのが面倒だからこの組織の奴は紋で代用してるがな。自分の霊力さえあれば、声が枯れるのを心配する必要もない」
便利だから紋の方が俺は好きだな、と聞いてもいないことまで染井川は言い、煙草を吸っては白い煙を吐く。月明かりしかない夜闇の中なのに、白い煙がやけにはっきり見えた。
「染井川さんは今、唱えてなかったよな?」
「急くな、童貞。……加護で自分の力を使い放題にさせている癖に、何故それが自分の手の届く範囲だけなのか。それも結局、神子からの愛が欲しいからだ。自分を守るだけなら使い放題、だがそれ以外の『誰か』を守りたければ愛を乞え。一番必要なところってのを分かってて、そういう時には必ず信仰心を試される。神様だってのに、人間臭くてみみっちい話だろ」
神様相手にそんな事を言って大丈夫なのかと思うが、染井川の表情は穏やかだ。薄ぼやけた横顔は、薄らと微笑んでいるようにさえ見える。
「だが、お前の神様は経を読ませない。他の神様へ愛してますなんて言うのは耐えられないんだろうな。じゃあどうするか。……答えは簡単だ。言葉にしなくていい。ただ、心の中をお前の神様への愛で満たせ」
「心の中を……愛で?」
「経を口に出す理由は、それが神への道筋になるからだ。普通の人間の心の中まで全部見てやれるほど神様は暇じゃねぇ。だが、言霊に乗せて神様への道筋をつければ、神様へ届きやすくなる。ほら、元旦に神社参拝して願い事言う時も、小さく口に出した方が良いって言うだろ? お前ら神子は、常に道筋はついてんだ。誰よりも優先してお前の神様が願いを聞き遂げてくれる」
饒舌な染井川の講釈をなんとか飲み込んで、自分の中で咀嚼して理解しようとする。
神様の力を引き出して使うには、本来なら経によって道筋を作ってから愛を伝えなきゃならない。
神子の俺はもう神様への道筋はついてて、だから口に出さなくてもいいけど愛は伝えなきゃならない。
だから代わりに心の中を愛で満たす。……愛で満たすってなんだ?
「心の中を愛で満たす、って具体的にはどうやったいいんだ」
思ったまま聞くと、染井川は「簡単だ」と自分の胸をトントンと叩いた。
「神様好き好き愛してるーって念じ続ければいい。んで、その合間に力を使って何をするかを組み込む。言霊と違って気が散った瞬間に効果が切れるのが難点だが、集中してる間はお前を中心に半径数十メートルは安全圏になる。神子なら出来るようになっとけ」
半径数十メートルなら、この浜辺全域どころか、組織の建物あたりまでカバーできる。手が届かなくても守れるのは、確かに有用だ。
神様好き好き愛してる、ねぇ。
目を閉じ、軽く念じて試してみる事にした。
「目ぇ閉じんな。癖になる。お前が守りたいのは何か、今何をすべきか、目ぇ開けて見とかないといざって時に使えねぇぞ」
即座に染井川から駄目出しされて、でもそれは嫌じゃなかった。
蛍吾はこうして俺が何か試す時、失敗してからじゃないと助言してくれない。それはそれで、どうして失敗するのかを理解する為に必要かもしれないけれど、染井川のように先に言ってくれる方が俺は好ましい気がした。
言われた通りに目を開けたまま、念じる。
神様への愛。会った事も言葉を交わした事も無いけれど、常に俺に力を貸してくれていて、加護としてやたら頑丈なバリアまで貼ってくれている、謎の神様。いつもありがとう。でも出来ればそのうち会いたいな。
なんて、適当でもいいのかな、と思いながら念じたら、俺の中から急激に光が湧いてくるのを感じた。
「な……っ」
「うぉっ」
直後、ぶわっ、とそれが俺から弾け出る。
激しい閃光に俺と染井川は反射的に目を閉じたが、一瞬遅かったのか二人して視界を潰されて呻いた。目がチカチカする。瞼は確かに開閉している筈なのに、開けても閉じても世界は真っ白と真っ黒が瞬いて眩しいばかりだ。
「なんだ!?」「目が……っ」「眩しくて何も見えない!」と、周りに残っていた紋浄班や呼霊班の構成員たちから悲鳴が聞こえる。なんかごめん。
「お前の神様、どんだけ愛に飢えてんだっ。張り切り過ぎだ!」
「張り切り過ぎって……何今の、まだなんも見えないんだけど」
「必要無くても普段から少しずつ愛してますって伝えておけ! 仕事中に今みたいな事されたら、霊も消えるかもしれねぇが味方も行動不能だ!」
現に今、周りどころか使った自分さえ視界が無くなって行動不能に陥っている。染井川までもが目を駄目にしたらしく、「なんも見えん」と言いながら俺の腕を掴んできた。見えない状況で一人なのは怖いから、俺も染井川のどこか、服の布地っぽいところを掴んだ。
視界のチャンネルを清浄な物に合わせていたからかと、チャンネルをオフにしてみると視界が戻ってきた。月と星の光で、真っ暗な浜辺から寄せては返す波だけがうっすら光っている。
オフに出来る俺はいいが、元から霊感のある染井川には出来ないようなので、たぶん他の構成員たちも無理だろう。先に染井川に断ってから、了承を得たのでまた念じてみることにした。
「もう一回やるから目ぇ閉じろ!」
染井川が叫ぶと、周りの人たちが一斉に手や腕で目元を隠した。
一呼吸置いて、また心の中で神様愛してる、と呟いてみる。
「……掌越しでも光が見えるぞ」
両手で顔を覆っている染井川が、唸るように言う。
霊視オフの俺には真っ暗なばかりだが、どうやらまだ俺の神様は嬉しさ爆発中らしい。
「ちょっと止めろ。勿体ねぇからついでに浄霊もしとけ」
念じるのを止めると、染井川が顔をぶるっと振ってから目頭を押さえて瞼を守る手を外した。波打ち際の紋を手で横薙ぎに一閃して消すと、「いいぞ」と言ってまた顔を覆う。
えーと、神様への愛の合間に、したいことを組み込むんだっけ。
霊視がオフだから、どれだけの霊が波間から上がってきているのか分からない。だからとにかく、この場の全ての霊が浄化されて輪廻に戻りますように、と願った。
俺の神様は、姿を見せないくせに、俺が愛してると言うと喜ぶらしい。染井川曰く、姿を見せないのは俺への配慮かもしれないと言っていた。俺の為に姿を見せるのを我慢して、俺が寝ている間に俺へ加護を掛けて、常に俺に力を貸し続けてくれていて。こんな適当な気持ちの『愛してる』で、閃光弾みたいな強さの浄化の光を出してくる。
可愛らしい、と思うのは傲慢だろうか。
俺の神様は、独占欲が強くて、でも強引に俺から愛を引き出そうとはしなかった。悪い神様じゃない。それだけは分かる。
だから、集中するのはあまり苦では無かった。愛というよりは、日頃の感謝を伝えるような感じになってしまっているかもしれないが、染井川が黙っているから、浄化は確かに効果をあげているのだろう。
「もういいぞ」
染井川に言われた時、一瞬なんの事か分からなかった。
それほど没頭して、神様の事だけで頭をいっぱいにしていた。貴方は俺の近くにいるんでしょうか。この月明かりを一緒に見ているのなら嬉しいな、と。恋人へ文を出すように、話しかける事に没頭していた。
思考が途切れてやっと、そういえば浄化の最中だったっけ、と思い出す。
「除霊、ちゃんと出来てた?」
途中から組み込むのを忘れていたから、神様の力を無駄遣いしてしまったんじゃないかと聞いてみたが、染井川は新しい煙草に火をつけて首を振った。
「十分だ。今夜はもう上がりでいい位にはな」
ズボンのポケットからスマホを取り出して時刻を確認すると、まだ三時を少し過ぎたところだった。
夜明けにはまだ時間があるが、染井川が「今日は終了!」と声を掛けると、構成員たちはこちらを見てそれぞれ一礼してから、片付けを始めた。
施設の方から降りてきた構成員たちが、「お疲れ様です」と声を掛けてからまた建物へ戻っていく。まるでまともな神子のような扱いに目を白黒させていると、染井川が飲みかけの水のボトルを差し出してきた。
「今夜ここに居た奴は、もうお前を神無神子とは呼ばねぇだろうさ」
「そんなに?」
受け取った水を遠慮なく飲むと、染井川が微かに笑う。
「ここら一帯、たぶん半年は水難事故が殆ど無くなる。浄化が土に染み込んでる。水は流れちまうから沖の方は無理だろうが、海底が近いあたりまではお前の神様の力が効く」
ちょっと視てみろ、と言われて霊視をオンにすると、見える範囲の浜辺全域がほんのりと光っていた。経を詠った時のような小さな光だが、浜辺の砂の中に埋もれて下から照らされているようだ。
「だいぶ落ち着いたみたいだな、俺の神様」
光の小ささに俺がそう呟くと、染井川は「分かってねぇな」と肩を竦めた。
「お前を通してこっちに出力してきたこの浄化の力は、俺が見た限り、組織の他の神様の数倍量だ。この薄らぼんやりしてる状態でだぞ。最初のあの閃光なら、本部に祀られてる祟り神でもぶっ殺せただろうよ」
本部に祟り神が祀られているというのも初耳だが、それを殺せる──というか、消滅させられるだけの力があるというのにも驚いた。
「一日一回は軽くでも祈っとけ。もうお前の神様はお前から愛が返ってくる嬉しさを知っちまった。間を開けると今回の比じゃねぇ力が爆発するかもしれん。失明か、それこそ最悪魂持ってかれるぞ。忘れんなよ」
「……分かった」
身近に感じた事が無かったから深く考えたことも無かったけれど、もしかして神様を相手にするって、結構危ないことなのかもしれない。安易に加護を使うのは控えよう、と思った。タダより怖いものはない。
「そういえば、染井川さんも言葉に出してなかったけど。神様への道筋つけるのに言霊が必要なら、染井川さんからの道筋もついてるってこと?」
ふと疑問に思った事を口に出すと、染井川は目を細めた。煙草の煙を肺一杯に吸い込んで、横を向いて細く吐いた。燻したような苦い匂いに混じって、チョコレートみたいな甘い匂いがした。
煙の匂いを感じるほど染井川の近くに居るのだ、と思うと、何だか不思議な気分だった。あんなに毛嫌いしていた筈なのに。
返答を待って染井川をじっと見つめると、彼は珍しく居心地悪そうに視線を逸らした。
「……俺は」
「静汰!」
染井川が何か言いかけたのを阻むように、志摩宮が走ってきた。
「今日はもう帰っていいって。疲れたろ。立てるか?」
「あ、ああ」
腕を引っ張られ、無理やり立ち上がらされた。染井川から引き離そうとするような意図を感じて、そんな訳は無いのに嫉妬だったらいいな、なんて妄想する。
「坊主、お前の方はどうだった」
染井川に話しかけられ、志摩宮は嫌そうな表情を隠しもしない。
「どうもしねーよ。関係ねぇだろ」
「無くねぇんだ。俺は静汰の指導役だからな」
「呼び捨てにするんじゃねえ、馴れ馴れしい。静汰に関係あっても俺にはねぇっつってんだ」
志摩宮の態度は、あまりに頑なだ。敵意剥き出しのその表情に、志摩宮は染井川に何かされたっけ、と首を傾げた。昨日はここまで酷い態度ではなかった筈だが。
「志摩宮、座学って言ってたけど、蛍吾に何習ってるんだ?」
俺が染井川に助け舟を出すと、志摩宮は少し嫌そうにしてから、返事をした。
「霊、見えるようにならないかと思って……」
「ああ、霊視のチャンネル合わせの練習か」
「はい……。少しでも視えれば、俺にも何か出来るかと思って……」
段々と小さくなる声に、心が暖かくなった。
「そっか。でも無理しなくていいぞ。視えて良い事なんて無いし、わざわざ練習しなくたって」
「でも、俺が視えれば、静汰を助けることだって」
「俺は大丈夫だから。っていうか、俺が守ってやるから、志摩宮は安全なとこにいてよ」
下手に見えるようになって、俺の傍に居るようになったらむしろ困る。俺を助けようとしてくれる気持ちは嬉しいけれど、そういうのは蛍吾で間に合っている。志摩宮は安全な所でゲームでもしてればいい。
俺がそう言うと、志摩宮は納得いかないみたいに俯いてしまった。
横から染井川が呆れたように俺を小突く。
「お前、そりゃちょっと酷いだろ」
「ひどい?」
「しゃあねぇ。ちっと荒療治だが、これで駄目なら才能無ぇから諦めな」
染井川は何故か志摩宮に同情したようだ。志摩宮の目元を掌で覆って、その上からゆっくりと煙草の煙を吐きかけた。
げほげほと咳き込む志摩宮を見て、慌てて「やめろ」と染井川の腕を掴む。
「いいからちょっと待ってろ」
「何を……」
「煙草の煙ってのは不浄と清浄の融合体なんだ。煙は不浄で、身体に取り込むことによって不浄との親和性が高まる。だが、焼けた煙草の葉自体は清浄で、その成分を取り込む事によって覚醒作用がある。つまり、煙草ってのは一番簡単に霊視をしやすくするアイテムだ」
未成年には使えねぇけどな、と言う染井川に、もしかしてと眉根を寄せた。
「……染井川さん、あんま視えない体質なの?」
「まーな」
「うっそ。あれだけ紋使えて!?」
「霊力量と霊視力には関連性が無いみてぇだな」
だからいつも仕事中に煙草を吸っているのか、と納得した。
染井川は何度か志摩宮に煙を吐きかけて咳き込ませる。直接吸わせる方が早いだろうが、吸い殻を携帯灰皿で持ち帰るようなモラルのある彼は、未成年に喫煙を強要させる気ははなから無いようだった。
「全く視えないわけじゃねぇ。だが、仕事中に見落としは命に関わるだろ」
真面目だなと思う。仕事に関して真面目過ぎて、それが一見してサディストじみて見える。優しくて責任感が無いよりは好感が持てるが、誤解されやすいだろう。年上なのに、不器用で少しきゅんとした。
「どうだ」
染井川が志摩宮から掌を外す。
ゆっくりと瞼を開けた志摩宮は、すぐに目を閉じて、
「眩しい」
と呟いた。
砂浜の浄化の光のことだろうか。
「これは見えるか」
染井川が、空中に紋を描いて見せた。志摩宮の目が染井川の指の動きを正確に後追いしているのを見て、『視える』ようになったのだと確信した。
「空中に、線が……これが、静汰たちが描いてたやつ」
「はっきり見えるか?」
「……描いた直後は見えましたけど、今はモヤみたいです」
「まあ、零感スタートならそんなもんだろ。視えてる今の気持ちを覚えておけ」
「はい。……ありがとうございます」
志摩宮は急に染井川に敬語を使い、礼まで言って素直に頷いた。
その変わり様に、俺も驚いたが染井川も面食らっている。
「お前の犬、良い調教具合だな」
「犬じゃないし、調教もしてないし……」
染井川が感心半分揶揄い半分みたいに言うのに俺が反論すると、志摩宮はにこ、と笑った。不意打ちみたいなその笑顔に、心臓が止まるところだった。
「犬で良いですし、調教してくれてもいいですよ?」
続く台詞に、呆然とする。何言ってんだ。志摩宮、それは俺に言っちゃダメなやつだ。本気にするぞ。今一瞬で脳みそ真っピンクになったぞ。お前、俺の脳内で手錠と首輪でワンワンしてるからな。
俺は黙って首を振って、手に持ったままだった水を飲んだ。
俺が理性的で良かったな、と恩着せがましく志摩宮を呪った。
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