【R18】無能王子の傀儡計画 怠惰に寵姫たちと暮らしたいだけです

白鷺雨月

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第十七話 地下迷宮の管理者

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 顔の歪んだ男はエレノアの金髪を乱暴に掴み、その口腔内に射精した。
 無理矢理流し込まれる精液を吐き出そうとエレノアは抵抗するが顔を固定され、それを飲まされた。
 げほっげほっとむせるも口に陰茎を突っ込まれたままなので、結局エレノアは喉をならしてのむしかなかった。

 背後にいる太った男はエレノアの細い腰を掴み、彼女の体内に射精していた。うへへっと顔を快楽に醜く歪めている。
 エレノアは腟内射精されたが、これも拒む事が出来ずに足をわずかにばたばたさせるだけだった。

 何だこれは?
 ほんの数時間前までエレノア・ハルトムートは公爵令嬢として王宮の大広間にいた。
 このエルディア王国でも王族に次ぐ高位の貴族であった彼女が今は野蛮な男たちの欲望のはけ口になっている。
 婚約破棄されただけでなく、このような所にとじこめられあまつさえ、乱暴を受けている。
 兄のシリウスは何を考えているのだ。
 こんなことをしたら、ハルトムート家は完全に敵にまわりエルディア王国は最悪内乱状態になる。
 そんなことをすれば喜ぶの諸外国、特に大陸統一を国是とする西のゼルダン帝国ではないか。
 もしかしてシリウスの狂行を裏で操っているのはゼルダン帝国か。いや、今はそのことは後回しでいいだろう。
 目の前で犯されているエレノアをたすけるのが先決だ。
 僕はエッチなことは大好きだけど無理矢理ってのは好きではない。

 胸の中にいる小さな炎に点火する。
 体が熱くなり、力がみなぎる。
 このまま全身でこの力を使えば使用後の反動が凄まじい。
 なので僕はこの力を右腕だけにした。
 全身に廻る熱を右腕だけに限定する。
 なおかつ熱量をぎりぎりにさげる。
 こうすることで使用後の疲労はかなり抑えられる。
 僕はちらりとエルクとリリムをみる。
 彼女らは同時に頷く。
 まずリリムが「解錠」と唱える。この言葉は魔力が込められたニホン語で言霊のような効果がある。
 即ち言ったことを現実化する力だ。
 ニホン語の知らないジルとエルクには意味の分からない呪文に聞こえることだろう。
 ガチャリと牢屋の扉が開く。
 エレノアを犯すことに気をやっていた男たちは無防備にこちらを見る。
 隙だらけだ。
 まずエルクが巨体をかがめて牢屋に入り、エレノアの背後にいる太った男を殴り飛ばす。
 ぐにゃりと首を回転させ、太った男は石の壁に叩きつけられ、めり込む。たぶんだけど生きてはいないだろう。
 ほぼ同時に僕ほもう一人の顔に正拳突きを打つ。拳が顔にめり込み、男は床に倒れる。男の眼球が飛び出し、抜けた歯がぼろぼろと落ちる。
 その男はわずかにけいれんしたあと、動かなくなった。

 やはり手加減できなかったか。力を限定的に使ってみたけど対人戦闘においてはやはりやり過ぎてしまう。
 エルクにいつも力をコントロールするように言われているのにな。

 男たちから解放されたエレノアは口から大量に胃液と白濁液を吐き出す。股間も大量の白い精液でねっとりと濡れていた。
「はあっはあっはあっ……」
 吐き出しきったエレノアは涙目で僕を見る。

「シオン殿下ですか」
 そう聞かれので僕は、はいと答える。
「シオン殿下、お願いがございます。私を殺してください」
 なおも白濁液を吐きながら、エレノアは言う。
 恐らく、彼女は公爵令嬢としてこれほどの辱めを受けた以上は生きてはいられないと判断したのだろう。
 僕とエルクなら苦しまずにエレノアの命を絶つことは容易いだろう。でも僕はしたくはない。
 無抵抗なしかも女性を殺したくないない。それをエルクに命ずる気もない。

「あんた、復讐したくないの。こんなことを命じたあのバカ王子はあんたのことなんかすぐに忘れるよ」
 リリムは屈み込み、エレノアに視線をあわせる。
 その瞳は茶色に近い赤にもどっている。魔術を使うときだけ、血のように赤くなるようだ。
 エレノアは目を伏せ、しばらく考える。
「悔しい……」
 唇をかみしめ、その短い言葉だけを吐き出す。
 数時間前まで妃となる予定だった彼女がこんなどこの馬の骨ともつかぬ男たちに陵辱されたのだ。その悔しさは計り知れないだろう。
「アタシならあんたを楽に殺せるよ。でも復讐したいのならそれも手を貸すね。あんたが選びな」
 リリムはエレノアに提示する。
 屈みながら、僕の目を見る。
 それは承諾をもとめる視線だろう。
 僕はこくりと頷き、リリムに一任する。

 たっぷり十を数えたあと、エレノアは血がでるほど唇をかみしめて言った。
「シリウス、やつを八つ裂きにして殺したい」
 エレノアは目を充血させながら、僕を見る。
 公爵令嬢らしからぬ言葉だが、彼女は生きる決意をしたということだろう。

 僕はエルクに命じて、エレノアを背負わせた。
 エレノアは心身が衰弱しているようでまともに立てないようだ。背負われたとたん、彼女は気絶するように眠ってしまった。

 牢屋を出てすぐに僕たちの眼前に何者かがあらわれた。その者はフードのついた外套を着ていた。フードを目深にかぶっているため、その顔はよく分からない。
 僕はジルを守るように彼女の前に立つ。ジルは僕の背中に抱きつく。

「シオン殿下、リリム様お探ししました」
 フードを取り、その人物は僕たちに深く頭を下げる。
 この顔には見覚えがある。
 セリーナ・ムーンウィ男爵夫人だ。
「リリム様、お初にお目にかかります。現世に復活されたこと誠に喜ばしく思います。私は夜の魔女教団女司祭プリーステスにしてこの地下迷宮の管理者を務めさせたいただいているセリーナ・ムーンウィと申します」
 初めて聞く肩書きでセリーナは名乗った。
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