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第三十二話 執政官
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シオン殿下、取り急ぎお耳に入れたい事がございます。
ターニャの声が脳内に響く。
僕はなんだいと答える。
来月に私とヴァジュラが西南方面の執政官に任命されました。
執政官という官職はシリウス王が新しく作ったものだ。取り潰した貴族の領地をシリウスに代わり治める役職のことだ。いわばシリウスの代理人という形だ。
貴族たちの資産はすべて没収され、国庫に収められる。
たしかゾルジアが集めた情報にそうあったな。
シリウス王はその執政官にもっとも信頼する十黒星将を充てるようだ。
西南方面ということはこのフェリオン周辺のことだろう。
分かった。何か手だてを考えよう。
少し頭痛がする。
恐らく念話のしすぎだろう。
そうね、シオン殿下はまだこの魔術に慣れていないわ。休んだ方がよさそうね。
リリム猫が会話に割り込む。
かしこまりました。私の烏を離していただければ連絡係といたします。
うん、分かったよ。君の烏は逃がそう。
僕は答える。
それでは殿下、お会い出来るのを楽しみにしております。
ターニャとの念話はそこで途切れた。
念話がとぎれた途端、頭痛が和らいでいく。この能力は便利だけど使いすぎると体に負担がかかる。
体内の炎の力と同じだ。
使い所を見極めないといけないな。
あの体内の炎の力は勇者ハヤトも使えたらしい。そうリリムが事後の余韻に浸りながら言っていた。
エルディア王族の能力だということだ。ならシリウスも使えるのだろうか。
聞いたことが無いのでわからない。
もし使えたならさらに厄介な敵になる。
僕に勝てるだろうか。いや、生き残るためには勝たなければいけない。
そのためにも執政官としてやってくるヴァジュラとターニャへの対応策を決めないといけない。
お昼まで休息をとるとすっかり頭痛は消えた。僕はジルとエルク、それにリリム猫を連れてゾルジアの元を訪ねた。
ゾルジアの執務室に入ると彼女は椅子から立ち上がる。
僕の顔を赤い瞳でみると大股で近づく。
大きく腕を広げて抱きしめられた。
推定Jカップの柔らかいおっぱいを押しつけてくる。驚いたことに淫紋が胸の谷間に刻まれたままであった。
「その淫紋まだとってなかったの?」
気持ちのいい肉圧に息苦しさを覚える。
両手でおっぱいを揉みしだくとうあんっとゾルジアは喘ぐ。長い蛇の舌で耳の穴を舐められる。鼓膜近く迄舐められるのでゾクリとする快感が全身を駆け巡る。
これはまずいな。
昨日あれだけリリムとエッチをしたのにまたしたくなってきた。
「この紋様は王子との絆故、まだつけています」
ゾルジアは嬉しいことをいってくれる。
「ううんっ」
誰かの咳払いが聞こえる。
あれっこの執務室にゾルジア以外に人がいるようだ。
ゾルジアの肩越しに見ると燕尾服を隙なく着こなした白髪の男性が立っていた。その彼と視線があう。片眼鏡の老紳士は深く頭を下げる。
この人のことを僕は知っている。
父王ロバートに仕えた執事のセバスチャンだ。
生きていたんだ。良かったよ。
「シオン殿下、お久しぶりでございます。セリーナ様から殿下がこのフェリオンにいると聞き、馳せ参じた次第でございます。願わくばこの老骨、殿下のもとで働かせていただきとうございます」
セバスチャンは胸のところに右腕をあて、深く頭を下げる。
僕はジルの赤い左目を見る。
彼女はこくりと頷く。
フェリオンに来てから、何かと多忙になり屋敷の維持管理がジルとヒルダだけでは難しくなってきていたのだ。完璧超人のセバスチャンが居れば何かと助かるだろう。
「ありがとうセバスチャン。僕からもよろしく頼むよ」
僕が右手を差し出すとセバスチャンは両手で握り返してくれた。
この日からセバスチャンが僕の執事となった。
フェリオンの街の有力者との会合の準備、アポイントメントの管理をやってもらおう。その分、ジルは僕の身の回りに専念してもらえる。
僕とゾルジアは応接用のソファーに向かいあって座る。いつものようにジルとエルクが僕の背後にひかえる。
さっそくセバスチャンは僕たちのために紅茶を用意してくれた。ほろ苦く、それでいてほのかに甘い紅茶であった。それは僕の好みで彼はそれを覚えていてくれたのだ。
僕はゾルジアに来月にはヴァジュラとターニャという騎士がこの地に執政官としてやってくることを告げた。
シリウス王の政策でエルディア王国の貴族はその地位を剥奪されている。無論、それはゾルジアの辺土伯爵も同じであった。
「辺土伯爵など未練はござりません」
ゾルジアは蛇の舌で紅茶を舐める。
辺土伯爵という地位は銀鱗族を懐柔させるために創設されたものだ。いわば名前だけのものでその地位にはなんの効力もない。
一応、エルディア王国の貴族の一員たる証明。それだけの意味しかない。
「じゃあ、ゾルは爵位を返上するんだね」
僕が確認するとゾルは赤い瞳を細めで頷いた。
「はい。その執政官とやらを一度受け入れようと思います」
ゾルジアは長い足を組む。むっちりと太い太ももが魅力的だ。おっと真面目な話をしているところだ。
「この地に一度受けいれます。まともに戦えば我らは負けじとも深い痛手を負います。それならばシオン殿下に別の手段をとっていただきたいと思います」
ゾルジアは紅茶と共に用意されたプリンをごくりと飲み込む。プリンはゾルジアの好物だ。
僕もそれを一口食べる。口どけ滑らかで、しっかりとした甘さが口に広がる。
執政官の一人であるターニャはこちら側に寝返っている。もう一人の十黒星将であるヴァジュラをどうにかしないといけない。
ゾルジアからの情報では黒い肌をした美女だという。相手が女性ならばやり方は色々とある。
今度も敵とするのではなく、うまく懐柔出来れば幸いだ。
そうだ。敵対するのではなく、味方を増やしていくことを基本戦略としよう。
うん、その方が僕らしい。
シリウスが敵を作り、排除していくのなら僕は味方を増やす方法をとろう。
そして一月がたち、ヴァジュラとターニャが軍勢を引き連れてフェリオンにやって来た。
ターニャの声が脳内に響く。
僕はなんだいと答える。
来月に私とヴァジュラが西南方面の執政官に任命されました。
執政官という官職はシリウス王が新しく作ったものだ。取り潰した貴族の領地をシリウスに代わり治める役職のことだ。いわばシリウスの代理人という形だ。
貴族たちの資産はすべて没収され、国庫に収められる。
たしかゾルジアが集めた情報にそうあったな。
シリウス王はその執政官にもっとも信頼する十黒星将を充てるようだ。
西南方面ということはこのフェリオン周辺のことだろう。
分かった。何か手だてを考えよう。
少し頭痛がする。
恐らく念話のしすぎだろう。
そうね、シオン殿下はまだこの魔術に慣れていないわ。休んだ方がよさそうね。
リリム猫が会話に割り込む。
かしこまりました。私の烏を離していただければ連絡係といたします。
うん、分かったよ。君の烏は逃がそう。
僕は答える。
それでは殿下、お会い出来るのを楽しみにしております。
ターニャとの念話はそこで途切れた。
念話がとぎれた途端、頭痛が和らいでいく。この能力は便利だけど使いすぎると体に負担がかかる。
体内の炎の力と同じだ。
使い所を見極めないといけないな。
あの体内の炎の力は勇者ハヤトも使えたらしい。そうリリムが事後の余韻に浸りながら言っていた。
エルディア王族の能力だということだ。ならシリウスも使えるのだろうか。
聞いたことが無いのでわからない。
もし使えたならさらに厄介な敵になる。
僕に勝てるだろうか。いや、生き残るためには勝たなければいけない。
そのためにも執政官としてやってくるヴァジュラとターニャへの対応策を決めないといけない。
お昼まで休息をとるとすっかり頭痛は消えた。僕はジルとエルク、それにリリム猫を連れてゾルジアの元を訪ねた。
ゾルジアの執務室に入ると彼女は椅子から立ち上がる。
僕の顔を赤い瞳でみると大股で近づく。
大きく腕を広げて抱きしめられた。
推定Jカップの柔らかいおっぱいを押しつけてくる。驚いたことに淫紋が胸の谷間に刻まれたままであった。
「その淫紋まだとってなかったの?」
気持ちのいい肉圧に息苦しさを覚える。
両手でおっぱいを揉みしだくとうあんっとゾルジアは喘ぐ。長い蛇の舌で耳の穴を舐められる。鼓膜近く迄舐められるのでゾクリとする快感が全身を駆け巡る。
これはまずいな。
昨日あれだけリリムとエッチをしたのにまたしたくなってきた。
「この紋様は王子との絆故、まだつけています」
ゾルジアは嬉しいことをいってくれる。
「ううんっ」
誰かの咳払いが聞こえる。
あれっこの執務室にゾルジア以外に人がいるようだ。
ゾルジアの肩越しに見ると燕尾服を隙なく着こなした白髪の男性が立っていた。その彼と視線があう。片眼鏡の老紳士は深く頭を下げる。
この人のことを僕は知っている。
父王ロバートに仕えた執事のセバスチャンだ。
生きていたんだ。良かったよ。
「シオン殿下、お久しぶりでございます。セリーナ様から殿下がこのフェリオンにいると聞き、馳せ参じた次第でございます。願わくばこの老骨、殿下のもとで働かせていただきとうございます」
セバスチャンは胸のところに右腕をあて、深く頭を下げる。
僕はジルの赤い左目を見る。
彼女はこくりと頷く。
フェリオンに来てから、何かと多忙になり屋敷の維持管理がジルとヒルダだけでは難しくなってきていたのだ。完璧超人のセバスチャンが居れば何かと助かるだろう。
「ありがとうセバスチャン。僕からもよろしく頼むよ」
僕が右手を差し出すとセバスチャンは両手で握り返してくれた。
この日からセバスチャンが僕の執事となった。
フェリオンの街の有力者との会合の準備、アポイントメントの管理をやってもらおう。その分、ジルは僕の身の回りに専念してもらえる。
僕とゾルジアは応接用のソファーに向かいあって座る。いつものようにジルとエルクが僕の背後にひかえる。
さっそくセバスチャンは僕たちのために紅茶を用意してくれた。ほろ苦く、それでいてほのかに甘い紅茶であった。それは僕の好みで彼はそれを覚えていてくれたのだ。
僕はゾルジアに来月にはヴァジュラとターニャという騎士がこの地に執政官としてやってくることを告げた。
シリウス王の政策でエルディア王国の貴族はその地位を剥奪されている。無論、それはゾルジアの辺土伯爵も同じであった。
「辺土伯爵など未練はござりません」
ゾルジアは蛇の舌で紅茶を舐める。
辺土伯爵という地位は銀鱗族を懐柔させるために創設されたものだ。いわば名前だけのものでその地位にはなんの効力もない。
一応、エルディア王国の貴族の一員たる証明。それだけの意味しかない。
「じゃあ、ゾルは爵位を返上するんだね」
僕が確認するとゾルは赤い瞳を細めで頷いた。
「はい。その執政官とやらを一度受け入れようと思います」
ゾルジアは長い足を組む。むっちりと太い太ももが魅力的だ。おっと真面目な話をしているところだ。
「この地に一度受けいれます。まともに戦えば我らは負けじとも深い痛手を負います。それならばシオン殿下に別の手段をとっていただきたいと思います」
ゾルジアは紅茶と共に用意されたプリンをごくりと飲み込む。プリンはゾルジアの好物だ。
僕もそれを一口食べる。口どけ滑らかで、しっかりとした甘さが口に広がる。
執政官の一人であるターニャはこちら側に寝返っている。もう一人の十黒星将であるヴァジュラをどうにかしないといけない。
ゾルジアからの情報では黒い肌をした美女だという。相手が女性ならばやり方は色々とある。
今度も敵とするのではなく、うまく懐柔出来れば幸いだ。
そうだ。敵対するのではなく、味方を増やしていくことを基本戦略としよう。
うん、その方が僕らしい。
シリウスが敵を作り、排除していくのなら僕は味方を増やす方法をとろう。
そして一月がたち、ヴァジュラとターニャが軍勢を引き連れてフェリオンにやって来た。
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