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第二十五話 オークたちのと戦い
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僕はすぐに服を着て、ユリコと共に砦の大広間に向かう。
すでにクロネたちは出立の準備を済ませていた。
「こちらを使ってください」
ノアが僕に弓矢を手渡す。
僕の身長よりさらに大きな弓であった。
僕はそれを収納箱にいれる。
「留守を頼むよ」
ユリコがノアたちに言う。
彼女たちは、はいっと元気良く答える。
僕たちは砦を出る。
アルタイルが馬をひいてくる。
僕はオリオンに飛び乗る。体が軽い。きっとレベルが上がり、身体能力も向上したのだろう。無駄な肉が落ちて、体がひきしまっている。
「あれを見てくれ」
鉄鎧を身につけたユリコが西の方を指差す。
そこから赤い煙が立ち上っている。
それはガヴェイン子爵領では魔物に襲われた合図だとユリコは説明した。
緊急の狼煙をあげているのはベリー村だとユリコは付け足した。そこは僕たちが最初に目的地にした集落だ。
「護衛の騎士は数名いるが、あの狼煙をあげるということはかなり危険な状態だ。間に合ってくれればいいが……」
ユリコは心配そうに眉根をよせる。
「すぐに行こう」
僕はオリオンの太い首を撫でる。
それだけでオリオンは理解し、駆け出した。
僕は特技軍旗を使う。
これはパーティーメンバーの士気をあげ、基礎能力を向上させる効果がある。
すでにリリィ、シーア、アルタイル、ユリコをパーティーメンバーに入れてある。
頭上に光の軍旗が浮かぶ。
竜がデザインされたものだ。
軍旗のデザインは使用者の精神を具現化したものが浮かぶと前にリリィにきいたこたがある。
僕の心の象徴は竜なのか。
「これは王竜の軍旗では……」
アルタイルが頭上を見上げる。
「アーサー様はやはり王の器なのですね」
リリィが顔を赤くしている。
「ウーサーの後継者の証……」
シーアが真剣な顔で言う。
「急ごう、お兄ちゃん。ベリー村には全力で馬を走らせれば、小一時間でつくよ」
クロネが僕の背中に抱きつきながら言った。
僕はオリオンを走らせた。
そのあとをユリコたちが続く。
これは体感だけど二十分ほどでベリー村に到着できたと思う。
予定よりも早くつけたのはオリオンのおかげだ。
僕はありがとうとオリオンの首を撫でる。
オリオンはぶるるっと自慢気に鼻をならした。
ベリー村は悲鳴と怒声と煙に包まれていた。
視界に赤い点がいくつも浮かぶ。
敵対反応だ。
僕が目にしたのは豚鬼と緑の小鬼の集団であった。
「ちっ豚鬼か!!」
ユリコが舌打ちする。
視界に浮かぶ赤い点はざっと三十近く。
豚鬼の戦闘力は良くわからないが、ユリコの口ぶりからは強敵だと推測できる。
僕たちはその豚鬼の集団に突撃をかける。
まず先陣をきったのはリリィだ。
リリィの突撃力は凄まじい。
緑の小鬼の体を斧槍で貫く。鈍い悲鳴をあげ、緑の小鬼が絶命する。
「ユリコ様が救援にこられたぞ!!」
歓喜の声がユリコにかけられる。すでに傷だらけになっていた数名の騎士たちが一斉にユリコを見る。
「皆、無事か?」
ユリコは護衛の騎士たちに問う。
「はい、死者はまだいません」
騎士の一人が答える。
死者はまだいないがほとんどが負傷しているようだ。
「ここは我らにまかせて、おまえたちは村民の救助に迎え」
ユリコは騎士たちにそう命令した。
豚鬼の一体がその護衛の騎士に追撃をかけようとする。
「こっちだ!!」
僕は特技挑発を使い、豚鬼の注意をひく。
豚鬼はぎろりと殺意がこもった濁った目をこちらにむける。
やつを鑑定スキルで見る。
レベルは38で緑の小鬼とは桁違いだ。魔力はほとんどないが、体力が異常にたかい。
僕はさっそくノアにもらった弓矢を構える。考えただけで体が勝手に動く。これも特技弓術のおかげだろう。
僕は弓弦を目一杯引き、矢を放つ。
一直線に弓は飛来し、豚鬼の額を撃ち抜く。
ぐふっと叫び、豚鬼は後ろにさがる。
さすがに一撃では倒せないか。
僕は連射と速射を使い、何度も矢を放つ。
豚鬼顔が針ネズミのようになる。赤黒い血を顔から流し、豚鬼は絶命した。
「オマエモオトコカ……」
絶命の瞬間、くぐもった聞き取りにくい声で豚鬼は言った。
意味が良くわからないが、今は深く考えている時間はない。
僕は次の敵に挑発を使い、注意をひきつける。
僕の方をむいた豚鬼が隙をつかれ、脇腹にシーアが鉄槍を突き刺す。
さらにアルタイルが円月刀で袈裟斬りにする。
噴水のように血を吹き出し、豚鬼は倒れる。
ユリコは次々と緑の小鬼を射殺していく。
リリィは斧槍を頭上で回転させ、緑の小鬼を吹き飛ばしていく。
クロネはオリオンから飛び降り、風の魔法を使い豚鬼を攻撃する。
風刃が豚鬼の体を切り裂く。
僕たちは協力し、豚鬼の集団を殲滅した。あたりは文字通り死山血河となった。
レベルが37に上がりました。
特技集団戦闘を獲得しました。
称号「オークスレイヤー」「剛弓使い」を獲得しました。
ベリー村の村民の好感度は最高になりました。
視界に文字が浮かぶ。
「ありがとう、アーサー。君のおかげであれほどの敵も容易に勝つことができたよ」
返り血だらけのユリコから大人のキスの返礼を受けた。
すでにクロネたちは出立の準備を済ませていた。
「こちらを使ってください」
ノアが僕に弓矢を手渡す。
僕の身長よりさらに大きな弓であった。
僕はそれを収納箱にいれる。
「留守を頼むよ」
ユリコがノアたちに言う。
彼女たちは、はいっと元気良く答える。
僕たちは砦を出る。
アルタイルが馬をひいてくる。
僕はオリオンに飛び乗る。体が軽い。きっとレベルが上がり、身体能力も向上したのだろう。無駄な肉が落ちて、体がひきしまっている。
「あれを見てくれ」
鉄鎧を身につけたユリコが西の方を指差す。
そこから赤い煙が立ち上っている。
それはガヴェイン子爵領では魔物に襲われた合図だとユリコは説明した。
緊急の狼煙をあげているのはベリー村だとユリコは付け足した。そこは僕たちが最初に目的地にした集落だ。
「護衛の騎士は数名いるが、あの狼煙をあげるということはかなり危険な状態だ。間に合ってくれればいいが……」
ユリコは心配そうに眉根をよせる。
「すぐに行こう」
僕はオリオンの太い首を撫でる。
それだけでオリオンは理解し、駆け出した。
僕は特技軍旗を使う。
これはパーティーメンバーの士気をあげ、基礎能力を向上させる効果がある。
すでにリリィ、シーア、アルタイル、ユリコをパーティーメンバーに入れてある。
頭上に光の軍旗が浮かぶ。
竜がデザインされたものだ。
軍旗のデザインは使用者の精神を具現化したものが浮かぶと前にリリィにきいたこたがある。
僕の心の象徴は竜なのか。
「これは王竜の軍旗では……」
アルタイルが頭上を見上げる。
「アーサー様はやはり王の器なのですね」
リリィが顔を赤くしている。
「ウーサーの後継者の証……」
シーアが真剣な顔で言う。
「急ごう、お兄ちゃん。ベリー村には全力で馬を走らせれば、小一時間でつくよ」
クロネが僕の背中に抱きつきながら言った。
僕はオリオンを走らせた。
そのあとをユリコたちが続く。
これは体感だけど二十分ほどでベリー村に到着できたと思う。
予定よりも早くつけたのはオリオンのおかげだ。
僕はありがとうとオリオンの首を撫でる。
オリオンはぶるるっと自慢気に鼻をならした。
ベリー村は悲鳴と怒声と煙に包まれていた。
視界に赤い点がいくつも浮かぶ。
敵対反応だ。
僕が目にしたのは豚鬼と緑の小鬼の集団であった。
「ちっ豚鬼か!!」
ユリコが舌打ちする。
視界に浮かぶ赤い点はざっと三十近く。
豚鬼の戦闘力は良くわからないが、ユリコの口ぶりからは強敵だと推測できる。
僕たちはその豚鬼の集団に突撃をかける。
まず先陣をきったのはリリィだ。
リリィの突撃力は凄まじい。
緑の小鬼の体を斧槍で貫く。鈍い悲鳴をあげ、緑の小鬼が絶命する。
「ユリコ様が救援にこられたぞ!!」
歓喜の声がユリコにかけられる。すでに傷だらけになっていた数名の騎士たちが一斉にユリコを見る。
「皆、無事か?」
ユリコは護衛の騎士たちに問う。
「はい、死者はまだいません」
騎士の一人が答える。
死者はまだいないがほとんどが負傷しているようだ。
「ここは我らにまかせて、おまえたちは村民の救助に迎え」
ユリコは騎士たちにそう命令した。
豚鬼の一体がその護衛の騎士に追撃をかけようとする。
「こっちだ!!」
僕は特技挑発を使い、豚鬼の注意をひく。
豚鬼はぎろりと殺意がこもった濁った目をこちらにむける。
やつを鑑定スキルで見る。
レベルは38で緑の小鬼とは桁違いだ。魔力はほとんどないが、体力が異常にたかい。
僕はさっそくノアにもらった弓矢を構える。考えただけで体が勝手に動く。これも特技弓術のおかげだろう。
僕は弓弦を目一杯引き、矢を放つ。
一直線に弓は飛来し、豚鬼の額を撃ち抜く。
ぐふっと叫び、豚鬼は後ろにさがる。
さすがに一撃では倒せないか。
僕は連射と速射を使い、何度も矢を放つ。
豚鬼顔が針ネズミのようになる。赤黒い血を顔から流し、豚鬼は絶命した。
「オマエモオトコカ……」
絶命の瞬間、くぐもった聞き取りにくい声で豚鬼は言った。
意味が良くわからないが、今は深く考えている時間はない。
僕は次の敵に挑発を使い、注意をひきつける。
僕の方をむいた豚鬼が隙をつかれ、脇腹にシーアが鉄槍を突き刺す。
さらにアルタイルが円月刀で袈裟斬りにする。
噴水のように血を吹き出し、豚鬼は倒れる。
ユリコは次々と緑の小鬼を射殺していく。
リリィは斧槍を頭上で回転させ、緑の小鬼を吹き飛ばしていく。
クロネはオリオンから飛び降り、風の魔法を使い豚鬼を攻撃する。
風刃が豚鬼の体を切り裂く。
僕たちは協力し、豚鬼の集団を殲滅した。あたりは文字通り死山血河となった。
レベルが37に上がりました。
特技集団戦闘を獲得しました。
称号「オークスレイヤー」「剛弓使い」を獲得しました。
ベリー村の村民の好感度は最高になりました。
視界に文字が浮かぶ。
「ありがとう、アーサー。君のおかげであれほどの敵も容易に勝つことができたよ」
返り血だらけのユリコから大人のキスの返礼を受けた。
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