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ハルビィン・オリバー編
第8話 完全敗北
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プラッセは首に泥死体の攻撃をもろに受けたが、その攻撃力は低く、首に泥が付いた程度だった。
「なんだよ。びびらせやがって。」
プラッセは泥死体を力いっぱい殴ると、それは潰れた。
少し待っても生き返らない。
「あれ、死んでんのか?」
「泥死体に物理攻撃は効かないはず。なぜだ。」
プラッセは他の泥死体も次々と潰していく。
「これで全部か?手がどろどろになっちまったじゃねぇかよ。」
「俺の泥死体は基本少々の魔法攻撃すら効かないのになぜ殴られただけで死ぬんだ。まあいい。狩魔素。」
オリバーのかざした手にギールとマーシアの魔素が吸われていく。
「くっ、ヤバい。こりゃただの狩魔素じゃないな。」
「当たり前だ。何年修行したと思っている。基本的な無属性魔法や召喚魔法に関しては常人とはレベルが違う。」
「プラッセ、すまない。もうほとんど魔素が残ってないから援護できない。くそ、落雷すら落とせない。」
「すごい魔素だ。体から溢れそうなほどある。おい、この俺に蹴りを与えたお前、ここからが本気だぞ。花龍。」
オリバーのすぐ後ろに大きな花の魔物が突如現れ、尖った歯の生えた口と思われるところから紫の煙のようなものが出てくる。
「プラッセ、避けろ!!猛毒だ。動けなくなるぞ!!」
「避ける?そんなことさせないさ。砂切り。」
横に避けようとしたプラッセの目の前が一瞬真っ白になってすぐにもとに戻った。だがそのせいで猛毒を避けきれず、その場に倒れこんだ。
「くそっ、目が、目が痛い。足も痺れて動けねぇ。」
「さぁ山の外から出直してきな。地壊!!」
プラッセ、ギール、マーシアの3人の足下の地面がいきなり割れてその破片によって3人とも山の外遠くへ飛ばせれた。
そこは雪の降る真っ白な町だった。
「なんだよ。びびらせやがって。」
プラッセは泥死体を力いっぱい殴ると、それは潰れた。
少し待っても生き返らない。
「あれ、死んでんのか?」
「泥死体に物理攻撃は効かないはず。なぜだ。」
プラッセは他の泥死体も次々と潰していく。
「これで全部か?手がどろどろになっちまったじゃねぇかよ。」
「俺の泥死体は基本少々の魔法攻撃すら効かないのになぜ殴られただけで死ぬんだ。まあいい。狩魔素。」
オリバーのかざした手にギールとマーシアの魔素が吸われていく。
「くっ、ヤバい。こりゃただの狩魔素じゃないな。」
「当たり前だ。何年修行したと思っている。基本的な無属性魔法や召喚魔法に関しては常人とはレベルが違う。」
「プラッセ、すまない。もうほとんど魔素が残ってないから援護できない。くそ、落雷すら落とせない。」
「すごい魔素だ。体から溢れそうなほどある。おい、この俺に蹴りを与えたお前、ここからが本気だぞ。花龍。」
オリバーのすぐ後ろに大きな花の魔物が突如現れ、尖った歯の生えた口と思われるところから紫の煙のようなものが出てくる。
「プラッセ、避けろ!!猛毒だ。動けなくなるぞ!!」
「避ける?そんなことさせないさ。砂切り。」
横に避けようとしたプラッセの目の前が一瞬真っ白になってすぐにもとに戻った。だがそのせいで猛毒を避けきれず、その場に倒れこんだ。
「くそっ、目が、目が痛い。足も痺れて動けねぇ。」
「さぁ山の外から出直してきな。地壊!!」
プラッセ、ギール、マーシアの3人の足下の地面がいきなり割れてその破片によって3人とも山の外遠くへ飛ばせれた。
そこは雪の降る真っ白な町だった。
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