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王都エルメニスト編
第10話 十戒ジョアン・デ・デネヒー
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「十戒ってなんだ?」
デネヒーは目を丸くして笑う。
「嘘っ、そこからなの!?もしかして学校とか行ってない?十戒は国王陛下が招集した主に魔法を得意とする一つ抜けた騎士的な人達のこと。だから私達十戒はクリストファー=グランツェとも戦ったのよ。あなた達がさっきまで戦ってたって言ってたハルビィン・オリバーも十戒よ。」
「あいつがそんなに強いのか!?」
「あんた負けたんでしょ。ハルビィン・オリバーさんはめちゃくちゃ強いよ。無属性魔法とかすごい極めてるし、それに若いの。十戒の中で最年少。」
プラッセは何か引っ掛かるような顔をして聞く。
「ハルビィン・オリバーも言ってたけど無属性魔法ってなんだ?」
デネヒーは呆れたように首をふる。
「あなた、ここの近くにこの国で一番の大学があるの。私の推薦ってことで入れてあげるからちょっとは勉強しなさい。ところであなたは何属性なの?」
「デネヒーさん。プラッセには実は魔素がないんです。その、グリム=クランキスが言ったような。」
「えぇぇぇ!!!!嘘っ!?ならなおさらエルメニスト学園に入った方が良いわ。あなたのこと、きっと教授達は気に入るし研究されると思う。その大学にはね、グリム=クランキスの子供のグリム・フィッシュもいるし、学校長は十戒の一人、アーム・ゼネセストさんだからね。絶対入れてあげる。」
デネヒーは興奮するととても早口になる。
プラッセは十戒の話を聞いてその大学に入ろうと決めた。
「俺は行くぞ。その大学!!」
デネヒーは目を丸くして笑う。
「嘘っ、そこからなの!?もしかして学校とか行ってない?十戒は国王陛下が招集した主に魔法を得意とする一つ抜けた騎士的な人達のこと。だから私達十戒はクリストファー=グランツェとも戦ったのよ。あなた達がさっきまで戦ってたって言ってたハルビィン・オリバーも十戒よ。」
「あいつがそんなに強いのか!?」
「あんた負けたんでしょ。ハルビィン・オリバーさんはめちゃくちゃ強いよ。無属性魔法とかすごい極めてるし、それに若いの。十戒の中で最年少。」
プラッセは何か引っ掛かるような顔をして聞く。
「ハルビィン・オリバーも言ってたけど無属性魔法ってなんだ?」
デネヒーは呆れたように首をふる。
「あなた、ここの近くにこの国で一番の大学があるの。私の推薦ってことで入れてあげるからちょっとは勉強しなさい。ところであなたは何属性なの?」
「デネヒーさん。プラッセには実は魔素がないんです。その、グリム=クランキスが言ったような。」
「えぇぇぇ!!!!嘘っ!?ならなおさらエルメニスト学園に入った方が良いわ。あなたのこと、きっと教授達は気に入るし研究されると思う。その大学にはね、グリム=クランキスの子供のグリム・フィッシュもいるし、学校長は十戒の一人、アーム・ゼネセストさんだからね。絶対入れてあげる。」
デネヒーは興奮するととても早口になる。
プラッセは十戒の話を聞いてその大学に入ろうと決めた。
「俺は行くぞ。その大学!!」
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