主人公は魔法が使えないのである。

ice cocoア

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王都エルメニスト編

第19話 あの日の医者がここに

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プラッセが目を覚ますとそこには見覚えのある老人がいた。

「お、やっと目を覚ましよったか。覚えてるか。クリストファー=プラッセ。」
「いや、覚えてるけどここでその名前は。」

その老人はプラッセが魔素マナを持たないことを初めて調べたマーシアの知り合いの医者だった。

「大丈夫だ。ここには俺とお前しかいない。俺の名前はルアート・ペルシィーだ。生きていたらグリム=クランキスと同じ年だ。そういえばお前、あのグリム=クランキスの子供と戦ったらしいな。それで引き分けと聞いて驚いた。」
「あぁ、そうだったな。あんまり覚えてないんだけど戦ったと思う。それにしてもなんであんたがここに?」

ペルシィーは口角を少し持ち上げ、話した。

「俺がここにいたらいけないのか?俺は医者もしてるしエルメニスト学園の校医もしている。」

意外なことにプラッセは驚いた。

「そうなのか。知らなかった。」
「お前はこれからどうする。この学校で何を学んでその後何がしたい。」

プラッセは少し考えてから言った。

「俺は両親を探したいと思っている。」
「そうか。なら旅に出るってことか。俺が知っていることを教えてやろうか。一つ、お前の父親はもう死んでいる。」

長い沈黙が生まれる。

「なんでそんなこと、」
「ほんとの話をするとな、お前の父親を俺は知っている。」
「誰なんだ。」

またペルシィーは口角を上げる。

「それは教えられないな。いつか分かる。それまで探せばいい。」
「ないって言われたら、探すもんがないじゃないか。」
「もう一つ俺が知っていることを教えてやろう。死んだ人間は生き返させられる。」

プラッセは分からないと言う顔をして、聞く。

「そんなのどうやって。」
「いいか。今から話すことは決して嘘なんかじゃない。四大魔聖器ホーリーマジルスィラーフと呼ばれる50億年前の古代神ルド・シドアが作り上げた幻の魔素マナをまとった武器を集めるんだ。するとルド・シドアが何でも一つ願いを叶えてくれる。」
「嘘っぽいな。聞いたこともない。」
「グリム=クランキスが言っていたことだ。実はやつは俺が冒険してた頃の仲間なんだよ。」

今度はプラッセは驚いた顔をする。

「あんた、冒険してたのか。」
「グリム=クランキスは研究家かつ冒険家だからな。」

いきなりペルシィーの携帯が鳴った。学校長アーム・ゼネセストからだった。

「おい、ルアート・ペルシィーか。そこにアルバート・プラッセがいるな。そいつを連れて今すぐ校長室へ来い。」



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