僕のコマンドしか聴かないで

himaちゅんちゅん

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あれから昼過ぎまで仕事をし、冬吾にあがれと言われ、無理やり帰された。

夕方になり名刺と携帯のナビを頼りに病院へ向かった。
ビルが立ち並ぶなか、大通りから1本中に入った路地にあるらしい。

保さんにビルの看板があるから分かると思うけど、大通りじゃないから迷うかも…とは言われたけど。

どれも似たようなビルで難しいが、今のナビは正確だ。
ちゃんと道案内してくれた。

中には入り3階へ。
入り口は薄暗いビルだったが、エレベーターで3階にあがり、ドアが開けば明るいロビーが見えた。

カウンターには受付のスタッフさん。


「こんにちは」


「あの…初めてなんですけど…」


「お名前お伺いしてもよろしいですか?」


「柊愛桜です」


「はい。予約確認いたしました。
こちらの問診票にご記入いただけますか?」


「はい」



近くにあったソファーに座り記載されてる項目を埋めていく。
“あなたのダイナミクスは?”
“ダイナミクスに気づいたのは?”
“今、不安なことは?”


だいたいどこの病院でも聞かれることを、思う限りに書いていく。



ただ、次の質問で手が止まった。











“過去に障害になるほどの事があったか?”
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