僕のコマンドしか聴かないで

himaちゅんちゅん

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金守くんと冬吾は店に入り、その変わりにカズが裏に入ってきた。
俺はというとおいてけぼり食らって、近くのソファーに腰をおろした。


「店長。僕にバトンタッチって。
何買いに行く?お弁当?パン?それとも買ってこようか?」


そう言いながら俺の横に座り、俺の手を取り触ってる。
コイツのスキンシップは前からで、皆に同じように触るから皆慣れてしまってる。


「いいよ。まだ…」


「ダメ、そんな事したら僕がオーナーに怒られるでしょ!食べるまで僕はここで見守ります!」


「えぇー。見逃せよ」


「うるさい!何が食べたいか言いなさい!買ってくるから。何なら食べれる?」


俺の掌をパチンと叩く。
カズの顔を見れば怒ってるというより、心配してる顔。


「そんな顔すんな。大丈夫だから」


「僕も分かるもん。店長の事」


カズもSubだから俺の気持ちを汲み取ってくれる。


「そうだな。俺はカズが居て心強いよ」


「そんなこと言って僕には全然相談してくれないじゃん」


カズは頬を膨らませて俺の事を睨んでる。
そんな顔しても可愛いと思えるのは、弟のように思ってるからで。


「これでもカズの前では格好いいままで居たいんだよ。頼られる店長で(笑)」


「確かに、頼れる店長だけど今はだだっ子じゃん。で、話そらさないで!
何なら食べれる?」


「んー、サンドイッチかな」


「わかった。買ってくる。大人しくしてるんだよ!」


そう言って立ち上がり出ていこうとするカズの腕を掴めば、「何?」って振り向かれた。
ポケットから財布を取り出し中からお札を2枚取り出してカズに渡した。



「皆のコーヒーとなんか好きなの買ってきて」


「いらないよ。僕だって稼いでるもん」


「ここは素直に受けとれ。買ってきてもらうのにそんなことできねぇ」



「んー、そんなとこはキッチリしてるんだから。じゃあ買ってくるね」


お金を持ってカズは店から出ていった。
急にシンとなる空間。
カーテン一枚隔ててる向こうでは何を話してるかは分からないが人の声がする。
その空間も俺にとっては落ち着く。

一人じゃないと感じるこの空間が嫌いじゃない。
ソファーのせ持たれに頭を乗せゆっくり目を閉じた。
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