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公園からの帰り道。
行きは肩に組まれてた腕が今度は腰に回ってる。
モゾモゾと動いてみたけどその度に力が入り冬吾に身を寄せる形に。
この腕を振りほどくことが出来なくて、面倒になって、とうとう諦めてしまった。
大人しくついていく俺に、フッって笑ってる冬吾。
お店に近づいていくと、反対側から金守くんの姿が。
冬吾が金守くんを見つけて大きく手を振ってる。
俺たちの姿を見た金守くんは、一瞬、顔をしかめたが、手を振り続ける冬吾に笑顔を見せ頭を下げてた。
お互いの距離が近づくに連れ、冬吾が金守くんに話しかけた。
「お昼に行ってた?」
「はい、カズさんに言われたので」
「ごめんね。構って上げられなくて。コイツも構っとかないと倒れちゃうから」
そう言いながらグッと腕に力をいれ引き寄せられる形になり、冬吾のお腹辺りの服をつかんだ。
「もう、離せよ。これ以上近づいてたら逆に歩きにくくて倒れる」
離せと言ってるのに、離そうともせずなお力を入れ引き寄せられる。
-ピリッ…ピリッ-
突然感じる二人の独特の雰囲気に身体が固まりだした。
このままだと飲み込まれる…そう思うと冬吾に抱きつくしかなくて…
段々少し息が荒くなってきた。
そんな俺の姿に二人とも気付いたのか、慌てた様子でいつもの雰囲気に。
「悪い。大丈夫か?」
気付けば抱き締められるような形になり背中を優しく冬吾に撫でられてた。
「ん、大丈夫。それより、店に…」
俺は冬吾に抱きついていたから分からないが、冬吾は金守くんに目配せしたのか、彼がドアを開けて待っていた。
「金守くん。ありがとう」
「いえ…店長は大丈夫ですか?」
「ん、大丈夫」
中に入ればやっと腰に回っていた腕が外れ、スッと背筋を伸ばす。
やっと解放されて、楽になったが、この二人から当てられた気で身体が重い。
ちょっと、フラッとしたが目をつむりゆっくり息を吐けば落ち着いてきた。
そのまままっすぐ店に行こうとすれば、冬吾に腕をつかまれた。
「お前はダメ。休憩、もしくは早退な」
「何でだよ」
「何ででもだろ。病院は何時から?」
「…夕方」
「じゃあ飯食え。金守くんは俺と店に出てね」
冬吾から肩を叩かれた金守くんは「はい」と小さく頷いた。
行きは肩に組まれてた腕が今度は腰に回ってる。
モゾモゾと動いてみたけどその度に力が入り冬吾に身を寄せる形に。
この腕を振りほどくことが出来なくて、面倒になって、とうとう諦めてしまった。
大人しくついていく俺に、フッって笑ってる冬吾。
お店に近づいていくと、反対側から金守くんの姿が。
冬吾が金守くんを見つけて大きく手を振ってる。
俺たちの姿を見た金守くんは、一瞬、顔をしかめたが、手を振り続ける冬吾に笑顔を見せ頭を下げてた。
お互いの距離が近づくに連れ、冬吾が金守くんに話しかけた。
「お昼に行ってた?」
「はい、カズさんに言われたので」
「ごめんね。構って上げられなくて。コイツも構っとかないと倒れちゃうから」
そう言いながらグッと腕に力をいれ引き寄せられる形になり、冬吾のお腹辺りの服をつかんだ。
「もう、離せよ。これ以上近づいてたら逆に歩きにくくて倒れる」
離せと言ってるのに、離そうともせずなお力を入れ引き寄せられる。
-ピリッ…ピリッ-
突然感じる二人の独特の雰囲気に身体が固まりだした。
このままだと飲み込まれる…そう思うと冬吾に抱きつくしかなくて…
段々少し息が荒くなってきた。
そんな俺の姿に二人とも気付いたのか、慌てた様子でいつもの雰囲気に。
「悪い。大丈夫か?」
気付けば抱き締められるような形になり背中を優しく冬吾に撫でられてた。
「ん、大丈夫。それより、店に…」
俺は冬吾に抱きついていたから分からないが、冬吾は金守くんに目配せしたのか、彼がドアを開けて待っていた。
「金守くん。ありがとう」
「いえ…店長は大丈夫ですか?」
「ん、大丈夫」
中に入ればやっと腰に回っていた腕が外れ、スッと背筋を伸ばす。
やっと解放されて、楽になったが、この二人から当てられた気で身体が重い。
ちょっと、フラッとしたが目をつむりゆっくり息を吐けば落ち着いてきた。
そのまままっすぐ店に行こうとすれば、冬吾に腕をつかまれた。
「お前はダメ。休憩、もしくは早退な」
「何でだよ」
「何ででもだろ。病院は何時から?」
「…夕方」
「じゃあ飯食え。金守くんは俺と店に出てね」
冬吾から肩を叩かれた金守くんは「はい」と小さく頷いた。
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