私立桜妃女学院ラビリンス【R18】

水無月礼人

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登場人物紹介④

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 これがラストの人物紹介となります。他にも五人の理事といった重要人物達が居ますが、名前はよく出ても本人登場が最後まで無いので、イラストでの設定はしていません。



五月雨美里弥サミダレミリヤ百合弥ユリヤ

 7月生まれの16歳。高校二年生。157㎝。A型。一卵性双生児。
 落ち着いた姉の美里弥と、好戦的な妹の百合弥。
 詩音の実家である桜木家に代々仕える忍びの末裔まつえい。暗殺術を仕込まれている。
 桜木家現当主である凛子(詩音の母)の命を受けて学院へ入学、異変発生後は桜木陣営の有利になるように、他の理事の手駒である生徒達を次々手にかけた。現在は警備隊の監視の目が厳しくなったので寮内での殺人を自粛している。

 迷宮の調査も下された命令の一つであるが、姉妹だけでは完全踏破は無理と判断して、一生徒の振りをして警備隊が主催する迷宮探索チームへ参加する。
 その際、忍びであることがバレないように得意武器のクナイを封印、形状の似たペティナイフを装備する。それでも充分に強いのだが、目立たないように地味に立ち回っているせいで少しフラストレーションが溜まっている。

 美しく若い肢体を使ったハニートラップが得意なので、百合弥は邪魔な水島を陥落しようと試みるが、野生の勘で「あ、こいつヤバイ奴だ」と察知、彼のことを警戒するようになる。それについては大正解。
 水島のこと以外でも即行動派の百合弥は、性格のせいで自らを窮地に立たせることがしばしば有る。その度に美里弥が尻拭いをする羽目になる。
 しかしプライベートでは、浮世離れしている姉を年相応の女子に近付けようと、妹が繫華街のショッピングやロックフェスに連れ出したりしている。何だかんだで、お互いの足りない部分を補い合う仲良し姉妹。

 せっかく現代日本が舞台なのだからということで、思いっきり日本人的な外見にデザインされた二人。部屋着が浴衣だという強引設定もそこから。



立川晃タチカワアキラ

 5月生まれの54歳。179㎝。О型。
 学院警備室の室長。トランシーバーの向こうの人。隻眼のイケオジ。
 若い頃は海外の紛争地域で傭兵をしていた。右目はその当時負傷した。これだけ聞くと水島のように血の気が多い男という印象を受けるが、立川は理性で自分を律することができる人物。

 実は彼も五月雨姉妹と同じく御庭番。ただし仕える主は違う。立川が誰の為に動いているかは、物語後半でようやく明かされる。いけずな秘密主義さん。

 藤宮との応答で冷たい印象を受けるかもしれないが、立川は学院で起きているデスゲームにおいて、誰よりも公平な立場に身を置いている。
 ゲームを見守るキーパーソンではあるが、いかんせん出番が少ないので、彼の濡れ場シーンは用意されないと思われる。



三枝菜々緒サエグサナナオ

 9月生まれの37歳。170㎝。B型。
 学院警備室のホームドクター。女性にしては高身長だが、更に高いピンヒールの靴を好んで履く。
 バイセクシャルで性欲過多な美魔女。学院警備室の男を全員喰ったとの噂が有る。多岐川はギリギリで逃げたかもしれないが、藤宮と水島は確実に穴兄弟。
 自由奔放な女性だが医師としての腕は確か。
 大人の女性が寮で生活することは、学院生徒達の大きな心の支えとなる。

 性欲は強いが恋人は居ない。一夜限りの関係で良いと思っている。同じ相手と何度も寝ない。
 母親は学生時代に彼女を妊娠した。相手の男と入籍したが、男にとっては遊びで手を出した女が運悪く妊娠したので、責任を取る為だけの結婚。そこに愛は無く、すぐに冷え切った家庭となり二年で離婚することになる。
 母親は自分の男を見る目が無いことを棚に上げて、結婚生活が破綻したのを周囲のせいにして、幼い娘に毎日愚痴を聞かせていた。三枝はそんな母を嫌悪して、結婚に夢を抱けなくなってしまった。
 特定のパートナーを作らないのも裏切りが怖いから。母のようになりたくないという思いから、恋愛に臆病になってしまった。

 自分自身は生涯独身を貫くつもりだが、他人の恋愛や結婚は素直に祝福している。意外にも情に厚く世話好き。
 大人目線で水島と世良の恋を応援してやりたいと思っているが、水島の危うさに気づいてしまい、二人が惹かれ合うのを止めるべきか迷うことになる。



■■■■■■
 『私立桜妃女学院ラビリンス』では、これまで以上にドロドロな人間関係が展開していくことになります。
 与えられた手駒を使って暴走する茜、彼女を始末しようと機会をうかがう水島。
 クズ男だと知りながら水島を好きになってしまう杏奈。
 詩音から離れた所で暗躍する五月雨姉妹。

 主人公の世良と物語がどういう結末を迎えるか、最後までお付き合い頂けるととても嬉しいです。 
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