姉は女王様

朝霧麗羅

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姉との体験同棲

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 僕が8歳で姉が18歳の時、二人は別れて暮らすようになった、というといかにも大げさだ。
 しかし僕は寂しくてしかたなかった。
 
 8月に入り、姉は長期の夏休みに入った。
 しかしアルバイトで忙しく、帰って来たのはお盆の時だけだった。
 お盆が明けて彼女が都会へ戻って行くのを送るのは、非常に悲しかった。
 冬休みは正月に帰って来るだった、
 春休みは長かったが、彼女は一度も帰らず、アルバイトに精を出した。
 親からある程度の仕送りを受けていたが、都会での生活費と学費でお金が掛かり、どうしても自分でお金を稼がなければならなかったのだ。
 そのような生活を彼女は4年続けた。
 男には目もくれず、姉は4年間勉学とアルバイトに励み、卒業する頃には結構な貯金ができていたようである。
 
 私が小学校を卒業すると同時に姉は大学を卒業し、そのまま都会で職に就いた。
 その夏、予期してなかった嬉しい出来事が起きた。
 可愛い子には旅をさせよというわけではないが、姉は夏休み中の私を彼女の下へ呼んで、ひと月ほど生活させることにしたのである。
 親の家にいて甘えて過ごすよりは、親よりきびしい姉の所で過ごす方が私のためになると両親は考え、7月下旬に私は家を出た。行きの旅費さえ出してくれたら、向こうでの生活のすべてを姉が見てくれる、とのことだった。
 親としては少々寂しく思ったかもしれない。しかし私は乳離れして間もなく姉が面倒を見るようになっていたので、私は半ば親から離れていた。
 そして父と母は水入らずで夫婦生活を楽しんだに違いない。

 東京駅で姉は迎えてくれた。
 姉の家はかなりの郊外にある1LDKの家だった。
 最寄りの駅で降りて、外食のチェ―ン点で二人は遅い昼食を取った。
 最愛の姉の所とはいえ、生まれて初めて実家を離れて生活することになった私は少し緊張していたものか、食事が喉を通りにくかった。
 駅から姉の家まで近かったのは幸いだった。
 学生時代から姉が過ごし、彼女の汗と匂いが染みついた家に私は転がり込んだ。
 週末以外は姉は留守であり、私は一人で留守番することになった。
 しっかり者の姉は金銭的にもしっかりしていた。
 炊事、洗濯、掃除などの家事をして私はひと月10万円稼げば、彼女の所で生活でき、帰りの旅費を得ることができた。
 とはいえ、まだ中学生の私に対して姉は甘い対応をしてくれた。
 特に美味しくない料理を作り、私に可能な掃除をし、洗濯機を回すような仕事だったが、彼女は私に時給1000円をくれた。
 ちなみに姉の下着の洗濯は手洗いを命じられた。
 わざわざ時間をかけて手洗いをさせたのは、彼女の好意だったに違いない。
 私が多く稼げるうえに、私が姉の汚れた下着に触れる機会を与えてくれたのだから。
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