姉は女王様

朝霧麗羅

文字の大きさ
17 / 51

姉の転職 姉の天職

しおりを挟む
 都会での生活は私にとって大きい変化だったが、初美姉も同時期に大きい変化を経験した。
 3年間勤めた会社を辞め、それまで副業だったSM女王の仕事を本業にしたのである。
 アルバイトでもSMプレイでかなり稼いでいた姉は本業でプレイに取り組むと、たいそうな収入を得るようになった。
 臭いや体液などのフェチプレイをNGにしていた彼女だったが、それでもお客であるM男たちの人気と支持を得ていた。
 彼女は恵まれた体格を活かして「暴力的」な「威圧的な」プレイを中心にしてM男を責めていた。
 鞭、緊縛、ビンタや尻叩き、ぺ二バンなどのアナル責めが姉の得意なプレイであった。
 学校を出た私に姉はくわしく彼女の仕事について説明してくれた。
 それは妖しい大人の性の世界であり、さらにアブノーマルに偏向したSMの世界であった。
 私は非常な驚きと恐怖を感じながら、姉の説明を聞いた。
 中には知らない方が良かったと思うような内容もあった。
 それは背中や尻が赤く染まる鞭打ちやスパンキングであった。
 常軌を逸した肛門拡張であった。
 M男の人間性を破壊するような踏みつけと罵倒であった。
 尿道への異物挿入であった。
 他人事でありまた彼女は肉親であったので恐怖は和らいだが、それでも私は怖くなり姉の話を聞きながら全身が震えた。
 重い物で頭を叩かれたように、意識が揺らいだ。
「満男はまだ子どもだから、お姉ちゃんの話を恐ろしく思うだろう。しかしこの世界のことは私の弟であるからには、奴隷であり女見習いであるからには、知っておかないといけない世界だよ。怖がらないで、逃げずに、私の言うことを聞くんだよ」
 そう言う姉の「私の言うこと」とはSMの話なのか、それとも普段の姉の話や命令なのか、私には区別がつかなかった。
 私たちの関係はもともとSMプレイの世界に似ていたのである。
 姉がSMの世界の怖い話を私に聞かせた理由のひとつとして、私を怖がらせて姉への恐怖心を植え付けようという意図があったのではないだろうか。
 実際に姉からSMプレイの責めを受けるのは非常に恐ろしいことであろうが、そのような話を私に聞かせる姉自体が私に恐怖の対象であった。
 
 SMの仕事は夜の仕事であり、姉の出勤は遅くなった。
 二人で過ごす時間が増えたことは、本当に嬉しかった。
 しかしそれは私が今まで以上に姉に叱れられお仕置きされるのが増えることを意味した。
 洗濯の時に姉のショーツやブラジャーの臭いを嗅いだり、クロッチを舐めたりすることなど怖くてできなくなった。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...