憧れの異世界転移で、力を手に入れたので人生を異世界で謳歌してみた

終焉の森

この世界について

「早速だけど、レイはこの世界について何か知っているかな？」

む。それは何も知らないしか言えないな。
神から聞いたことしか答えられないから言うか。

「えっと、神から聞いたのは魔王がこの世界で暴れている。ただでさへ、人族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族の中でもダントツ強いのにさらに魔王のせいで強くなるって聞きました。魔獣なども操れると。それで僕の同郷だったものが倒すと言ってましたが、神は魔王を倒すことには全く触れませんでしたね。今考えると相当おかしいですね。」

などと言って考えていると

「なるほどね。間違った情報を流されてるね。しかも、多分その子達操られてるね。まだ諦めてなかったのか。あいつらめ。まぁ、魔王が出現したあたりから心当たりはあったけど、ここまで本気で来るとはね。異世界から呼ばれた子達って才能が良すぎるんだよね。でも、レイ1人だけに渡さなかったのが気になるね。。忘れてたとかそんなことはあいつらに限ってなさそうだし。。。」

　だんだん、ソロモンが1人で深く考えていくので声をかけた

「ソロモンさん、クラスメイトが操られてるってどーゆーことですか？一応、仲がいい里奈って子がいたけど里奈は僕を庇おうとしてくれたよ？まだ弱いからすぐ気絶ささせられたけど才能は僕たちの中でずば抜けてすごかった！なんたって剣聖と聖女の才能を併せ持った剣聖姫っていう神達でも驚いてたよ！」

っと報告すると、ソロモンは大きく目を見開いた。

（まて。その里奈という異世界人はたまたま精神支配が効いていないのか？剣聖と聖女が複合したせいで精神支配の効果を打ち消したのか。それに稀にあることだが、あの神達はまだまだ若い。力があるから謀反を起こしているが今回のようなことも知らないとは。呆れるな。それに、、、）

「レイ、その里奈という異世界人のことは心配しなくていいさ。なんの運命かは知らないが職業が複合されることによって、たいがいは無効にできるんだ。だからあの神達に操られることはないだろう。あと、レイが才能を貰えなかったのは多分だけど複合の才能が一つ存在したからだね。それに、才能なんだけど遠距離、中距離、近接と大まかな部類で分かれているんだ。」

「え？才能って遠距離、中距離、近接と大まかな部類で分かれている？それってつまり、、」

っと言おうとしたら途中で返された。

「そー、多分君の考えていることであってるかな。それぞれに適性があれば、それを補正する感じで才能が与えられて強くなる。しかし、たまに居るんだよね。才能もなしで剣聖と渡り合えるほどの技術を持っていたりするのが。それを君は全てに当てはまったのかな？きみはものと世界でなにかしてたの？」

後衛は遠距離の弓士、魔法使いなどである。魔法使いは魔力のある世界で過ごしてこない限りは才能は与えられないので、異世界召喚で与えられるのは本当に天才的な魔法への才能があるからだ。

中衛は様々な態勢から放てる弓士、そして槍などの得物が長い武器など盾である。

前衛が近接格闘や刀、剣などの武器である。

（んー、弓道と剣道をしていたから他の武器も多少は扱えるようにと師匠には稽古されてきたし、空手もしてたからね。近接も中衛も後衛も基本、一通りマスターはしていることになったのかな？）

「はい。なるほど。よくわかりました。僕は元の世界では、後衛、中衛、前衛を一通り習っていました。元の世界でも結構有名な方だったのでその影響かと。」

嘘はついていない。真白零は文武両道を極めていて、武道に関しては見た目と合わないと言う感じで日本ではとても優れた選手なのであった。

「なるほど。だからだね。あいつらが渡し忘れていたのではなく、この世界の理が君にはそれらの才能は必要ないと判断してくれたんだね。奇跡だね！まだ詳しくは言えないけどあの神達から逃れられたことは良かったね。。」