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プロローグ
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しおりを挟む息づかいが聞こえる
誰の息だ……
そうだ、俺の呼吸だ
はぁ………はぁ………はぁ……
ベットに裸体を沈めている
なんでまだ生きているんだろう……
目の前には縛られた俺の両手
力が入らない……
背後から誰かが近寄ってくる
肩から腕をスルリと撫でられた
肌と肌の触れ合う感触がする
耳元が他人の熱を感じる
「俺は……いつ、死ねますか……」
背後の体温に尋ねる
耳元の熱が囁く
それを聞いて俺の目から涙が落ちる
”全て私のモノだ 自由に死ねると思うな”
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