僕の『甘い魔女の報告書』 worth a thousand words.

美黎

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甘いのと 俺

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そんな決意?を  胸にして


開けた扉の   向こうには


いつもの 可愛  キャワ♡           きみの




ん?





きみ の????








どこ?



お、俺ちゃんの   甘   甘いの  ちゃん????



ええ?    い、   家出??



ぐるりと見渡す  狭い 部屋の中

俺のあの子は  見当たらない。


俺のあの子は  何処にもいない。




「えっ。」


なんで?




いやいやでもでもまたあの時みたく真っ赤なローブきてかえってくっかもしんねーしまだまだ分かんなくね?俺のせいかも分からんしとりあえず落ち落ち着け俺よ

ん?


「オイ、影?」
「なに」

「いんのかよ!………俺の甘いのは?」
「でかけた」
「出掛けた?家出、じゃ、ない。」
「たぶん」
「多分かよ!まあ仕方ねぇな。」



ドカリと椅子に座り  何も無い

いや  小さな花が 飾られたテーブル

いつも


いつも小さな花瓶? 何かに生けられている

小さな   一輪の    花




  きっと  彼女が  毎朝生けるであろう


      可愛いらしい  花




「なぁ、影よ。」
「なに」
「お前、前から此処にいるんだよな?」
「うん」
「     おとこ、見たことあるか?」
「あるよ」



おいおいおいおいおいおいなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでそこだけそんなはっきりハッキリキッパリ答えちゃうのおおおおおおおお



ゴホン


落ち着け  俺

負けるな  俺よ



「そ  その 男って、に、人間?」
「たぶん」



うひょょょょーーーーーーーーーーーーーーー



死ぬな  俺

生きろ  俺ちゃん





「そ、そいつ、ど、どどんな?やつ?」
「   」

「え?なに?」
「きみ」

「は?」



俺?


それって、家出する前の、俺      とか?



「え、俺ってどゆこと?家出前の、俺って事?それは俺じゃん。じゃなくて、「この俺」じゃない男がいた事あるかって訊いてんだ。」

俺は意味が分からなくて意外と直球を影に投げていた。


影は、なにか  考えている。


少しの  沈黙の後   影は言った。





    初めて、長い  ことば で。



「あれは たぶん きみだね」








          えっ






そ   そそそ  そそそそそそそさそれって


いま    わ    だ     い  の





「俺が探しに行かなきゃいけない「僕」じゃないの??」






   ぐるぐる考える   俺




ぐるぐる考える   俺



          ぐるぐる考える   俺




ぐるぐる考える   俺







     ぐるぐる考える   俺















でも





そう、               だよね?





えっ。なんか意味分かんなくなってきたぞ。

でも、多分、こいつが言っているのは前に此処にいた「僕」の事で。

俺が探しに行くのは此処に戻れなかった「僕」で。




それは  いいとして


「僕」見つかったら   俺


どうなんの??     



         ふたり?



まさかね?





例え   それが     「俺自身」だと



しても





俺の甘い  甘い あの子を




誰かと共有する気は   ねぇんだよ。










だよな?
       
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