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再びの 窓
しおりを挟むそうして俺は
悩んでいた。
昼飯食って
お手伝い して
庭仕事 して
マンドラゴラに 叫ばれ 少々オネンネ
カラスに笑われ
夕飯
風呂
トイレも行ってるよ
そうして俺は
窓から見える 景色が
紺色のビロードになっても
まだ
悩んで いた。
いやちょっと待って
これ
解決すんの??
そうして俺は ベッドに入るころ
最後の手段に
出る事にしたのだ。
なんか嫌な予感。
………………………………………………
「えっ。ちょ?ねぇ?甘いのは??」
寝室に入ってきた きみ は
何故だか始めから
窓。
オイ
俺の癒しは
どこ行った
窓 の時の 君は
若草は閉じたまま
窓は ぜ ん か い
ちょっと シュールなこの感じ
でも アレな
どんな美人でも
3日で飽きる
からな。
もう 慣れたもんよ。
そのままスタスタと俺の隣にスッと
入ってきた 窓♡
しかし
「 ふぅん? 」
甘さ ゼロパーセント
「ほう 物事の深淵を のぞくか」
そう 言った。
ホントは甘いの
啜ってから行きたい
俺の頭の中は そんなんだったけど
何故だか 窓が ヤル気。
無言で頷く俺をまた
その嫌な予感のする 「深淵」とやらに
放り込んだんだ。
そこは
白
いや 生成
いや 茶
橙
山吹
紅
夕
朱
秋
史
道
跡
残
消
降
哀
万
皆
同
色
空
宙
還
印
標
虚
真
深
帰
なにもない空間に ある
一つの 道標
俺はそこに辿り着いた
「なんも ねぇな。」
「あの人 死ぬのかな。」
「それとも? 記憶を失う病とか?」
俺は ひとり
道標の前で ひとりごと
まぁ 1人だからな
しかし
今 落ちてきた
道の中
俺には見つけられなかった
その きおく を 留める方法
「難しいな。」
「俺には わからんよ。」
「病院の センセイ とか」
「なんか言わねーのかな。」
「まぁ それでも無理だから」
「おてがみ なんだよな。」
うーん
きおく
おもいで
か。
「なぁ 窓よ。」
「 ふん」
「なんかないの。」
そう、聞いておいて 俺は。
しかし しかし きっと何故だか
それを するのならば
「それ相応の」「なにか」が必要であろう事が
スッと 解り
また 悩む。
「 できるよ ?」
「いますぐ 終わらせればいい さすれば記憶は 残ろうよ」
「まぁた、そういう事言う。」
「でも、まぁお前が言う事は、そうだよな。」
うん。
分かってた。
世の中 そう うまくは 回らんのだ。
「「「「それがいきる ということ」」」」
わかってるよ。
「「「「「「ときには なくし」」」」」」
「「「「「「ときに える」」」」」」
「分かってるってば!!ちょっと黙ってて。」
俺に畳み掛ける 窓に
初めて デカイ声
ごめん 甘いの
君にじゃない
いや 君なのか
何しろごめん
改めて実感する
「ひとではない」存在
理解出来ない そのいい分
「分かり合えないかもしれない」不安
でも。
「死ぬ迄 きみと」そう決めたのは俺
ちょっと黙っててよ!
窓!
俺ちゃん キャパ 狭いんだから!!
俺の 剣幕に
窓は
細まったり
開いたり
細まったり
開いたり
してて。
なんだかその 初めて見る
うごき
すら
愛おしくなった俺は
とりあえずの しゃざい も込めて
窓を 抱き ナデナデ しつつ
考えていた。
どう
するのが
一番 いいのかを。
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