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二章 ハーレムルート

朝のお風呂タイムは危険です

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ばたん

お風呂場の扉の閉まる大きな音が、僕の心臓を早めた。

後ろにいるギノフォード先生に上の服を脱がされ、ズボンとパンツはライアン様に脱がされた。
二人はこれ以上僕には触れず、浴室に一人追いやられた。
僕はどうしたら良いのかわからない不安な気持ちのまま、二人が来るのを待った。
不安な時に胸の前で手を組んでしまうのは多分僕の癖で、その体勢で二人を出迎えた。
緊張しながら僕は二人に一切逆らうことせず、邪魔にならないようにお人形になった。

二人はエッチな事はせず、僕の身体を隅々まで洗ってくれる。

指の間も丁寧に泡だらけにされた。
恥ずかしという感情は消え去り、黙々と作業する二人に申し訳なくなってくる。
確り洗われエドバルド様を受け入れていた箇所も泡だらけの指で出し入れされた。
エッチな雰囲気ではないのに、僕のイヤらしい身体は反応してしまう。

「洗ってるだけだろ?」

低いライアン様の声にびくんと身体が恐怖を感じた。

「ご、ごめんなさぃ。」

その後もライアン様もギノフォード先生も淡々と僕の弱い箇所を清潔さを取り戻す為に泡まみれにしていく。

「ごめんなさぃ…ごめんなさい…ごめんにゃしゃぃ。」

二人の怒りが怖くて何度も謝った。
二人が待っていたのに、二人の目の前でエッチな行為をしてしまった事。
二人は僕の身体を綺麗にしてくれようとしているのに、僕の身体がイヤらしく反応している事。
きっと、まだ反省しなきゃいけないこと沢山有るんだと思う。
それらを考えると二人に嫌われてしまうのではと不安になっていく。

「フィンコック…良いですか?」

ギノフォード先生が僕に許可を尋ねるので無言で頷いた。
何が?なんて聞かなくても分かる。
ギノフォード先生のモノが当たり「来る」と感じると息を吸い先生を待った。
伏せていた目線をライアンに向ければ、目があったと同時に先生が入り込んできた。
僕はライアン様の目を見ながら、ギノフォード先生を受け入れていた。

ライアン様を求め、キスを強請った。

ゆっくりライアン様の顔が近づき唇を待つも、一向に唇が触れなかった。
瞼を開ければ目の前にライアン様がいた。

「キス…してやんねぇ。」

「えっ」

ライアン様は僕の首に唇を落とし、胸や臍に降り僕のモノに触れた。
後ろからのギノフォード先生の突き上げと、ライアン様の口の温もりに喘ぎ声が止まらない。
中でギノフォード先生のを感じると僕もライアン様の口に出してしまった。
立ったまま二人同時って普段の僕にはレベルが高かったみたいで足に力が入らなくなり、ギノフォード先生に支えられていた。
僕の中に放ったばかりのモノが、太ももを伝う感覚があった。
涙目でライアン様を見上げても何時もと違って冷たいように見える。

「ラ、ライアン様?」

全身をシャワーで流され痕跡が消えていく。
エドバルド様のもフレデリック様のも…そしてギノフォード先生さえも。
洗浄魔法を掛け、消したのはライアン様だった。
僕達は浴室を出て風魔法で水気を飛ばし、再び服を着た。
部屋に戻るとソファには何も気にしていない二人が寛ぐように座っていた。
僕はソファまで歩くのに苦労して、無言でライアン様に支えられた。
ソファに座っても気まずい空気のままだった。
したばっかりのライアン様とギノフォード先生より、エドバルド様の方が余裕そうに見える。
空気を読んで、ギノフォード先生とエドバルド様が皆の分の朝食を取りに行き、部屋にはライアン様とフレデリック様と僕の三人が残った。

僕はライアン様の機嫌が悪いままなのが気になって仕方がない。
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