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二章 ハーレムルート

やっちゃった

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僕は一人部屋に戻り、皆は客室に案内されていた。

誰もいない部屋ってすごく広いな…。

だけど皆自分達に割り当てられた部屋にいるから誰かを選ぶだなんて出来ない。
アドルフももう眠っちゃっているだろうし、今から行ったら起こしちゃうよね…。
こういう時、お兄様ならなんでも許してくれると甘い考えが過る…。

どうしてこんなにも心細く思うのだろうか?

一人だから?広い部屋だから?両方かもしれないけど、僕はどうしようもなく寂しさと不安を感じ身体が震えてしまう。
一人でも平気だったのに最近はずっと側に誰か居たから一人の淋しさを忘れてしまったのかもしれない。
誰か一緒にいて欲しい、誰かの側にいたいけど誰かを選ぶことが出来ない。
僕は扉の前から廊下に出ることが出来なかった。

「誰か…お兄様…ライ…アレックス…エド…リック…アドルフ…ふっふぇっく…」

こんこんこん

「はぃ…だっ誰?」
 
どうしよう怖くて扉を開ける事が出来ない。

「俺…ライアンだ…それ」

がちゃ

「うわぁんん」

ライだと分かり扉を開け、目の前の人物を確認することなく抱き付いた。

「どうした?何かあったのか?」

「んんん」

頭を振った。

「怖い事でも有ったのか?」

ライではない声がして、ライの腕の中から顔をあげると覗き込むエドと更に隣にはリックとアレックスが居た。
皆の姿を見つけて更に涙が溢れた。

「おいおいどうした?」

エドの心配する声。

「ふぇえん…淋しかった…んっん゛っん゛ー」

「…淋しくて泣いてんのか?」

エドはそれだけで泣いてんのか?と信じられないという目で見てくる。

だって…不安で淋しくで怖゛がっだん゛だもん゛ー。

「………。」

「そういう時はいつでも俺の所に来い。」

「なんだよ、淋しいなら俺の部屋に来れば良かったじやねぇか。遊んでやるぞぉ。」

「いや、そう言う時はゆっくり会話するのが一番です。なので僕の部屋に来るべきですよ?」

ライにエドにリックが名乗りをあげてくれた。

皆の所に行きたかったけど、選ぶことが出来ずに足が動かなかったの…。

「ルゥは誰か一人を選べなかったんですよね?優しいですから。そう言う時は大人な私のところに来なさい。理性で抜け駆けしないと約束できますから。」

「先生っ」

「それはずりぃっす。」

「忍耐なら僕もありますから。」

アレックスの言葉に三人が反論するのが面白かった。

「んふふ」

「泣き止んだな。」

「ライアンはいつまでルマンを抱きしめてんだよ、代われ。」

「そうだね。僕もシャルマンに触れたい。」

「喧嘩はよくないですよ。争いになるのでルゥこちらに来なさい。」

「「「先生っ」」」

アレックスに肩を抱かれ部屋の中のソファに移動した。
アレックスと共に座ると隣にエドが勢いよく座り、僕の手を取り口付けた。
物語の王子や騎士のように様になっていた。

「…カッコいい」

「「「「………。」」」」

ニヤリとするエドにも見惚れて近付いてくるのを瞬きもせずに見続けていれば唇が重なっていた。

エッチなキス好き…もっとして。

目の前のエドに夢中になると後ろから抱きしめられ、引き剥がされ唇が離れてしまった。

「あっ…キスしたいょ…」

振り向いて素直に願望を口にすれば、今度はキスを引き剥がした人と唇を重ねていた。
大きい服の裾から手が滑り込んで胸を直接揉まれ、ズボンとパンツが脱がされ足をエドの身体を挟み込んでいた。アレックスとのキスで自分がどんな格好なのか見えないが想像は出来る。恥ずかしくて服の裾で隠そうと引っ張った。

「ソファだと狭いな、ベッドへ移動しないか?」

向かいに座っていたライの声が近距離で聞こえた。

「そうだな。」

エドが答え、アレックスの唇が離れていった。
切なく見つめると微笑まれ、ライにお姫様抱っこされていた。
女の子が憧れるやつだけど、僕も好き。
ライの首に腕を回して僕から唇を奪った。
ベッドの中央に降ろされ僕の身体を隠す唯一の服も脱がされてしまい、この部屋で僕だけが裸で皆に周囲を囲まれていた。
体育座りのように身体を隠していると、目の前に居たエドが近づき唇が重なった。緊張しつつもエドのキスに応えて、エドの両頬に触れ気持ちいいキスに夢中になってしまった。足を抱えていた手が離れるとエドが膝に触れ開かれてしまう。エドのまさか行動に焦り肩を押し退けて唇を離して抗議を試みたが、顎を捉えられ横を向かされるとリックが目の前にいた。

「リッ…リック?…あむっんんっん」

エドに抗議するはずの唇はリックに塞がれ、意識がリックに向くと僕のものがエドの口の中に納められた。
再び抗議しようとリックを押し退ければ、顎を取られ反対側にいたライにより唇が塞がれる。
その間に僕の胸がリックに食べられていく。エドとリックに刺激されながらライにキスされ翻弄されていくと後ろにいたアレックスにうなじを噛まれた。
全ての刺激に耐えきれずフェロモンが溢れ出ていた。

「「「「ん?」」」」

「………。」

「シャルッ」

「ルゥっ」

「ルマンッ」

「シャルマンッ」

皆に呼ばれたのが最後、僕はか目覚めたのはそれから二日後だった。
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