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本題
課題
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食事を終え残りの昼休憩の時間は、ただただ構内を歩き回っていた。
「ファルビアンクス」
ふらふら歩いている私を呼び止めたのは教師のリルコット。
あれからまだ温室への入室禁止が解けていないので、先生と会話するのは久しぶりだった。
「はい」
「少々手伝ってほしい事があるんだが、時間あるか?」
「はい、問題ないです」
暇を持て余していたので、先生に用事を与えられ内心喜んでいた。
先生に着いていくと、辿り着いたのは温室だった。
「…先生…」
温室はまだ生徒の入室は禁止のまま。先生が学園の決定事項に背く行為を生徒にさせるとは思っていない…が、不安があった。
「あぁ、ファルビアンクスはここで待っていなさい」
先生の指示通り私は温室の前で待っていた。
温室に入室したわけではないが、事件のあった場所に一人で不審に立ち尽くしているのを他の生徒に目撃され更に噂が起きたらと心配になった。
「先生、早く来て…」
祈りながら先生を待った。
ガチャ
「ファルビアンクス、これを」
先生から包み紙を渡された。
「何ですか?」
「これは花の種だ。温室への入室は許可はまだ降りていないので、ファルビアンクスには課題をだす。今まで花の育て方を教えた知識を使って、この種を育て花を咲かせてみなさい」
「…はい」
思いもよらない先生の課題に驚いたが、人目を避け隠れるように日々過ごし何の目標を無かったので先生の提案にやる気が起きた。
「花が咲いたら報告に来なさい」
「はいっ…先生、この種はなんの種ですか?」
種から育てるには、花が好む環境にするのが大事。
種を見ただけではどんな花が咲くか想像も出来なかったので直接先生に聞いてみた。
「温室で水やりを忘れなければ、育てるのに難しい花じゃない。咲いたら教えてくれ」
先生は教えてくれなかった。
私を試すような先生の口ぶり。
ちょっぴり意地悪な表情をもろにくらい、ドキっとしてしまった。
久しぶりだったので、先生に対しての免疫が弱まっていたのか、生徒に人気の色気のある教師の不意の表情に引っ掛かってしまい、危うく惚れてしまうところだった。
学園が終わり屋敷に戻るとすぐに植木鉢を用意し、先生からの課題の種を育てることにした。
「スカーレット、もうすぐ卒業ね。ドレスどうする?」
学園での事件を知らない母は能天…前向きだ。
学園から戻り種を植え、どんな花が咲くのか楽しみだなぁと眺めていると使用人から母が呼んでいると呼ばれた。
何事かと思えば、母は卒業式の後のパーティーのドレスについて発注する時期にきていると話す。
「色は青かしらね、金の刺繍入りで」
「私は青よりも紫の方が…」
深く吸い込まれるような紫色のドレスを着たい。
「何を言っているの?青じゃなきゃダメよ」
「青…に意味があるんですか?」
卒業式のパーティーでは青色を着なければいけないと決まりでもあるのだろうか?
「青はレオナルド王子の瞳の色じゃない…あら、それも忘れちゃった?大事なパーティーでは婚約者の瞳や髪色のドレスを着用するものなのよ」
大事なパーティーでは婚約者の色を着る…
「あの…もし、別の色を着用した場合でどうなりますか?」
「不仲と噂されて、婚約解消の噂も出回ることもあるわ」
「…そうなんですね…」
なら、尚更私は青色のドレスは着用するべきではない。
王子も私が青色のドレスを着て現れたら不快に思うはず。
青はきっとあの子が…
「お母様…」
「何?」
お母様の満面の笑みから「青以外の色を~」なんて言えなかった。
婚約解消となれば家族にも迷惑がかかると聞く。
記憶喪失で迷惑を掛け、王子との婚約解消で更に迷惑を掛けることになると思うと申し訳なくなってくる。
傷は浅い方がと言うが、どう選択したら傷は浅くすむんだろうか?
王子はきっと私と婚約解消し、意中の彼女と婚約したいと願っていると思う。
私は婚約解消されるのは絶対となるので、傷が浅くするには……
一つ目は、卒業する前にひっそりと婚約解消しておく。
二つ目はドレスは青色以外をこっそり注文し当日、青いドレスをダメにして仕方なく他の色のドレスを着用し、婚約解消も卒業式後にひっそりこっそりと行う。
三つ目は…なんだろう…青いドレスを着て卒業式後に婚約を解消する?
だけど、好きでもない人間が王子色のドレスを着用して現れたら、「気合い入りすぎている勘違い婚約者」と映るんだろう。
王子の本命も王子色のドレスを着用するだろうから色が被って私は余計惨めな思いをするだけ…
「どうしよう…」
つい口にしてしまった。
「そうよね、一生に一度の卒業式。思い出に残るものにしたいわよね~」
お母様は娘が婚約者と良好だと信じて疑う様子がない。
「ファルビアンクス」
ふらふら歩いている私を呼び止めたのは教師のリルコット。
あれからまだ温室への入室禁止が解けていないので、先生と会話するのは久しぶりだった。
「はい」
「少々手伝ってほしい事があるんだが、時間あるか?」
「はい、問題ないです」
暇を持て余していたので、先生に用事を与えられ内心喜んでいた。
先生に着いていくと、辿り着いたのは温室だった。
「…先生…」
温室はまだ生徒の入室は禁止のまま。先生が学園の決定事項に背く行為を生徒にさせるとは思っていない…が、不安があった。
「あぁ、ファルビアンクスはここで待っていなさい」
先生の指示通り私は温室の前で待っていた。
温室に入室したわけではないが、事件のあった場所に一人で不審に立ち尽くしているのを他の生徒に目撃され更に噂が起きたらと心配になった。
「先生、早く来て…」
祈りながら先生を待った。
ガチャ
「ファルビアンクス、これを」
先生から包み紙を渡された。
「何ですか?」
「これは花の種だ。温室への入室は許可はまだ降りていないので、ファルビアンクスには課題をだす。今まで花の育て方を教えた知識を使って、この種を育て花を咲かせてみなさい」
「…はい」
思いもよらない先生の課題に驚いたが、人目を避け隠れるように日々過ごし何の目標を無かったので先生の提案にやる気が起きた。
「花が咲いたら報告に来なさい」
「はいっ…先生、この種はなんの種ですか?」
種から育てるには、花が好む環境にするのが大事。
種を見ただけではどんな花が咲くか想像も出来なかったので直接先生に聞いてみた。
「温室で水やりを忘れなければ、育てるのに難しい花じゃない。咲いたら教えてくれ」
先生は教えてくれなかった。
私を試すような先生の口ぶり。
ちょっぴり意地悪な表情をもろにくらい、ドキっとしてしまった。
久しぶりだったので、先生に対しての免疫が弱まっていたのか、生徒に人気の色気のある教師の不意の表情に引っ掛かってしまい、危うく惚れてしまうところだった。
学園が終わり屋敷に戻るとすぐに植木鉢を用意し、先生からの課題の種を育てることにした。
「スカーレット、もうすぐ卒業ね。ドレスどうする?」
学園での事件を知らない母は能天…前向きだ。
学園から戻り種を植え、どんな花が咲くのか楽しみだなぁと眺めていると使用人から母が呼んでいると呼ばれた。
何事かと思えば、母は卒業式の後のパーティーのドレスについて発注する時期にきていると話す。
「色は青かしらね、金の刺繍入りで」
「私は青よりも紫の方が…」
深く吸い込まれるような紫色のドレスを着たい。
「何を言っているの?青じゃなきゃダメよ」
「青…に意味があるんですか?」
卒業式のパーティーでは青色を着なければいけないと決まりでもあるのだろうか?
「青はレオナルド王子の瞳の色じゃない…あら、それも忘れちゃった?大事なパーティーでは婚約者の瞳や髪色のドレスを着用するものなのよ」
大事なパーティーでは婚約者の色を着る…
「あの…もし、別の色を着用した場合でどうなりますか?」
「不仲と噂されて、婚約解消の噂も出回ることもあるわ」
「…そうなんですね…」
なら、尚更私は青色のドレスは着用するべきではない。
王子も私が青色のドレスを着て現れたら不快に思うはず。
青はきっとあの子が…
「お母様…」
「何?」
お母様の満面の笑みから「青以外の色を~」なんて言えなかった。
婚約解消となれば家族にも迷惑がかかると聞く。
記憶喪失で迷惑を掛け、王子との婚約解消で更に迷惑を掛けることになると思うと申し訳なくなってくる。
傷は浅い方がと言うが、どう選択したら傷は浅くすむんだろうか?
王子はきっと私と婚約解消し、意中の彼女と婚約したいと願っていると思う。
私は婚約解消されるのは絶対となるので、傷が浅くするには……
一つ目は、卒業する前にひっそりと婚約解消しておく。
二つ目はドレスは青色以外をこっそり注文し当日、青いドレスをダメにして仕方なく他の色のドレスを着用し、婚約解消も卒業式後にひっそりこっそりと行う。
三つ目は…なんだろう…青いドレスを着て卒業式後に婚約を解消する?
だけど、好きでもない人間が王子色のドレスを着用して現れたら、「気合い入りすぎている勘違い婚約者」と映るんだろう。
王子の本命も王子色のドレスを着用するだろうから色が被って私は余計惨めな思いをするだけ…
「どうしよう…」
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