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本題
リオネル…
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「そんなの偶然だろ?いい加減にしろよ」
愛しい人が追い詰められリオネルは我慢の限界だったようで、相手が王子でも怯まずに立ちはだかった。
「…リオネル、君は誰の側近なんだ?」
王子が疑問に思うのは当然なくらい、彼は優先すべき王子よりも想い人に肩入れしている。
「俺はレオナルドの側近だ。だけど、側近だからって正しさをねじ曲げるような事はしない。レオナルドが間違っている時は全力で止める。それが俺の役目だ」
「…それがリオネルの正しさなのか?」
「あぁ」
「婚約者でもない女性をエスコートする事が正しい事なのか?」
確かに彼は入場の際、メイリーをエスコートしていた。
え? 婚約者がいるのに別の女性を? 今まで正しさを口にしていた彼が一気に如何わしく見える。
「…っ…それは関係ないだろうっ…それにな、俺の婚約者も別の奴にエスコートされてんだから問題ない」
「…本当に問題ないのか?」
「なんだよ?」
二人が言い争っていると、一人の人物が進み出る。
「んふ、よろしいかしら?」
この場にいる誰もが口を挟めないと感じ気配を消している中、ある女性が二人に割って入った。
その女性は入場前に挨拶をして人だった。
「…んあ?あぁ、丁度良い。レオナルドに言ってやってくれ。俺達は別のパートナー選んでも問題ないよな」
リオネルの反応からして、この女性が婚約者なのだろう。
「んふ、えぇ問題ありませんよ?」
女性は優雅に微笑みリオネルを擁護した。
「ほらなっ、レオナルド。俺達の関係はレオナルドとは違うんだ、ちゃんと互いの立場を理解している」
勝ち誇ったようにリオネルは王子に言い放った。
「はい。私達はなんの関係もない他人ですもの。誰をパートナーに選ぼうと関係ありません」
「…何言ってんだ?関係ないって…婚約者だろうが?」
「あら?侯爵様からお聞きになっていないのですか?」
「何をだ?」
「私達の婚約は解消されていますよ?」
「…え?」
「私は今日、婚約者のエスコートで参りましたの」
思いもよらない彼女の言葉にリオネルは喫驚し、周囲も言葉を失っていた。
「…こ…婚…約…え?何…言ってんだ?」
「パーソンズ様はそちらの女性に夢中で私の存在などお忘れになっていたかもしれませんが、私達は婚約しておりましたのよ?」
「あぁ、婚約している」
彼女は婚約について過去形で話し、リオネルは現在進行形で話していた。
「ですが、婚約者としての義務をお忘れになっていたようなので、契約の確認に私は何度もパーソンズ侯爵邸にお伺いしておりましたの」
「…え?」
婚約者が自身の屋敷に訪れているのを知らない程、彼は何処で何をしていたのだろうか…
「侯爵様とも契約の再確認をしたところ、このままでは契約遂行は不可能と判断し私達の婚約は解消されました。お聞きになっていないようですね?」
「…何故だ?俺達は問題なかったはずだっ」
「…本気でそう思っていらっしゃるのですか?」
彼女の声に冷たさを感じると、会場の温度も一気に冷えたように思えた。
「…俺達の婚約は親が決めた政略的なもので、恋愛感情はなく利益優先だ。それをこんな簡単に解消するなんておかしいだろっ」
「…確かに私達に恋愛感情はありませんし、利益を優先する貴族の婚約には必要ないものと理解しております。ですが、信頼は必要です。貴方は私と信頼関係を築く事よりも、己の感情を優先しておりますよね?私、貴方に不信感を抱き何度か苦言を申したはずです。ですが、貴方は変わらなかった。貴方の行動が私達の婚約に亀裂を生み、家門の繋がりを絶つまでに至ったのです。この判断は私の意思ではなく、貴方の身辺調査を行った侯爵様と私の父によるものです」
「身辺…へ?」
初めて聞く事にリオネルは先程までの勢いを失くし、動転していた。
愛しい人が追い詰められリオネルは我慢の限界だったようで、相手が王子でも怯まずに立ちはだかった。
「…リオネル、君は誰の側近なんだ?」
王子が疑問に思うのは当然なくらい、彼は優先すべき王子よりも想い人に肩入れしている。
「俺はレオナルドの側近だ。だけど、側近だからって正しさをねじ曲げるような事はしない。レオナルドが間違っている時は全力で止める。それが俺の役目だ」
「…それがリオネルの正しさなのか?」
「あぁ」
「婚約者でもない女性をエスコートする事が正しい事なのか?」
確かに彼は入場の際、メイリーをエスコートしていた。
え? 婚約者がいるのに別の女性を? 今まで正しさを口にしていた彼が一気に如何わしく見える。
「…っ…それは関係ないだろうっ…それにな、俺の婚約者も別の奴にエスコートされてんだから問題ない」
「…本当に問題ないのか?」
「なんだよ?」
二人が言い争っていると、一人の人物が進み出る。
「んふ、よろしいかしら?」
この場にいる誰もが口を挟めないと感じ気配を消している中、ある女性が二人に割って入った。
その女性は入場前に挨拶をして人だった。
「…んあ?あぁ、丁度良い。レオナルドに言ってやってくれ。俺達は別のパートナー選んでも問題ないよな」
リオネルの反応からして、この女性が婚約者なのだろう。
「んふ、えぇ問題ありませんよ?」
女性は優雅に微笑みリオネルを擁護した。
「ほらなっ、レオナルド。俺達の関係はレオナルドとは違うんだ、ちゃんと互いの立場を理解している」
勝ち誇ったようにリオネルは王子に言い放った。
「はい。私達はなんの関係もない他人ですもの。誰をパートナーに選ぼうと関係ありません」
「…何言ってんだ?関係ないって…婚約者だろうが?」
「あら?侯爵様からお聞きになっていないのですか?」
「何をだ?」
「私達の婚約は解消されていますよ?」
「…え?」
「私は今日、婚約者のエスコートで参りましたの」
思いもよらない彼女の言葉にリオネルは喫驚し、周囲も言葉を失っていた。
「…こ…婚…約…え?何…言ってんだ?」
「パーソンズ様はそちらの女性に夢中で私の存在などお忘れになっていたかもしれませんが、私達は婚約しておりましたのよ?」
「あぁ、婚約している」
彼女は婚約について過去形で話し、リオネルは現在進行形で話していた。
「ですが、婚約者としての義務をお忘れになっていたようなので、契約の確認に私は何度もパーソンズ侯爵邸にお伺いしておりましたの」
「…え?」
婚約者が自身の屋敷に訪れているのを知らない程、彼は何処で何をしていたのだろうか…
「侯爵様とも契約の再確認をしたところ、このままでは契約遂行は不可能と判断し私達の婚約は解消されました。お聞きになっていないようですね?」
「…何故だ?俺達は問題なかったはずだっ」
「…本気でそう思っていらっしゃるのですか?」
彼女の声に冷たさを感じると、会場の温度も一気に冷えたように思えた。
「…俺達の婚約は親が決めた政略的なもので、恋愛感情はなく利益優先だ。それをこんな簡単に解消するなんておかしいだろっ」
「…確かに私達に恋愛感情はありませんし、利益を優先する貴族の婚約には必要ないものと理解しております。ですが、信頼は必要です。貴方は私と信頼関係を築く事よりも、己の感情を優先しておりますよね?私、貴方に不信感を抱き何度か苦言を申したはずです。ですが、貴方は変わらなかった。貴方の行動が私達の婚約に亀裂を生み、家門の繋がりを絶つまでに至ったのです。この判断は私の意思ではなく、貴方の身辺調査を行った侯爵様と私の父によるものです」
「身辺…へ?」
初めて聞く事にリオネルは先程までの勢いを失くし、動転していた。
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