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聖女時代
皆が一人のために
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「ねぇ、皆。何調べてるの?」
今日は、コルネリウスの訪問もなく暇なのか、ソミール普段訪れない図書室にやって来た。
図書室では静かにするということを知らないのか、ソミールは全員に尋ねているのかと思うくらいの声量で尋ねる。
全員がソミールに気づくも、誰も反応せず関わりを避ける。
「レンス。何か頼まれたの? 私にも声かけてくれたら手伝うのに」
隣に座り指名されてしまったので、返事をしない訳にはいかない。
「……いえ。これは自主的に勉強しているだけですので……」
王妃の体調が悪く、祈っても回復したと報告はない。
なので、何かできないかと自由時間に調べている。
司祭に言われたわけではなく自主的に調べていたが、自然と聖女候補は図書室に集まっていた。
これは強制ではないので、互いに声をかけたりはしていない。
「え~そんな意地悪しないで、私も仲間に入れてよ」
「意地悪などではなく、皆調べたいことがあるから調べているんです」
「教えてくれたら私も調べるよ。一人でも増えた方が解決は早いと思うの」
「いえ、これは個人的に調べたいと思っていることなので。ソミール様はソミール様のなさりたいことをなさってください。今は自由時間です」
「私には教えてくれないの?」
「ソミール様の貴重な時間を奪いたくないと思っているだけです」
「遠慮しなくていいのに。私たち、友だちなんだから。何調べてるの? 薬草についての本? 伝説の花?」
私が開いているページを覗き見るソミールに対し、拒絶の意味を込めて本を閉じる。
「ソミール様、ありがとうございます。ですが、お気持ちだけで十分です」
これ以上踏み込むな! という思いで笑顔を向けると、ソミールは渋々席を離れる。
私のところから去るも、ソミールは他の聖女候補たちの元へ向かう。
「ラヴィちゃんは、薬について? 難しい本を読んでいるんだね。花の方が内容は分からなくても、絵が綺麗だよ。私がおすすめの本持ってきてあげようか?」
「ファビちゃんは、隣国の医療について? 隣国に興味があるの? なら、食べ物とかの本の方が、もっと興味湧くと思うよ。一緒に探してあげようか?」
「テーアちゃんは、病気について? 誰か病気なの? 心配だね。調べるのは、お医者さんに任せてお見舞いに行ったらいいんだよ! 私も一緒に行ってあげようか?」
「フィオちゃんは、何について調べているの? んあっ、フィオちゃん。見せてよぉ。恥ずかしがり屋なんだから」
「ベッタちゃ……って、どこ行くの?」
ソミールの提案を断り、皆、本を手にして図書室を足早に去って行く。
「もう! 私にも教えてくれたっていいのに!! 薬草に薬に医療に病気? 何について調べてんの? ん? もしかして……王妃様の病気を知れベているのかな? 私が祈ろうって言ったから、調べてくれてるんだ!! フフッ。皆、私のために? もう、だから教えてくれなったのね」
見当違いな結論に辿り着いたソミールは、上機嫌で去って行く。
それからは、図書室で調べていてもソミールが邪魔しに来ることはなかった。
「あ~、まだかなぁ?」
ソミールは、何かを今か今かと待ち続ける。
聞こえているが、敢えて尋ねたりしない。
全員が図書室で調べ物をして、コルネリウスも王妃の体調不良のため教会に訪れる頻度が減った。
「つまんないなぁ。司祭様のところへ行ってみようかなぁ……」
何もすることなく、相手にしてくれる探すソミール。
今日は、コルネリウスの訪問もなく暇なのか、ソミール普段訪れない図書室にやって来た。
図書室では静かにするということを知らないのか、ソミールは全員に尋ねているのかと思うくらいの声量で尋ねる。
全員がソミールに気づくも、誰も反応せず関わりを避ける。
「レンス。何か頼まれたの? 私にも声かけてくれたら手伝うのに」
隣に座り指名されてしまったので、返事をしない訳にはいかない。
「……いえ。これは自主的に勉強しているだけですので……」
王妃の体調が悪く、祈っても回復したと報告はない。
なので、何かできないかと自由時間に調べている。
司祭に言われたわけではなく自主的に調べていたが、自然と聖女候補は図書室に集まっていた。
これは強制ではないので、互いに声をかけたりはしていない。
「え~そんな意地悪しないで、私も仲間に入れてよ」
「意地悪などではなく、皆調べたいことがあるから調べているんです」
「教えてくれたら私も調べるよ。一人でも増えた方が解決は早いと思うの」
「いえ、これは個人的に調べたいと思っていることなので。ソミール様はソミール様のなさりたいことをなさってください。今は自由時間です」
「私には教えてくれないの?」
「ソミール様の貴重な時間を奪いたくないと思っているだけです」
「遠慮しなくていいのに。私たち、友だちなんだから。何調べてるの? 薬草についての本? 伝説の花?」
私が開いているページを覗き見るソミールに対し、拒絶の意味を込めて本を閉じる。
「ソミール様、ありがとうございます。ですが、お気持ちだけで十分です」
これ以上踏み込むな! という思いで笑顔を向けると、ソミールは渋々席を離れる。
私のところから去るも、ソミールは他の聖女候補たちの元へ向かう。
「ラヴィちゃんは、薬について? 難しい本を読んでいるんだね。花の方が内容は分からなくても、絵が綺麗だよ。私がおすすめの本持ってきてあげようか?」
「ファビちゃんは、隣国の医療について? 隣国に興味があるの? なら、食べ物とかの本の方が、もっと興味湧くと思うよ。一緒に探してあげようか?」
「テーアちゃんは、病気について? 誰か病気なの? 心配だね。調べるのは、お医者さんに任せてお見舞いに行ったらいいんだよ! 私も一緒に行ってあげようか?」
「フィオちゃんは、何について調べているの? んあっ、フィオちゃん。見せてよぉ。恥ずかしがり屋なんだから」
「ベッタちゃ……って、どこ行くの?」
ソミールの提案を断り、皆、本を手にして図書室を足早に去って行く。
「もう! 私にも教えてくれたっていいのに!! 薬草に薬に医療に病気? 何について調べてんの? ん? もしかして……王妃様の病気を知れベているのかな? 私が祈ろうって言ったから、調べてくれてるんだ!! フフッ。皆、私のために? もう、だから教えてくれなったのね」
見当違いな結論に辿り着いたソミールは、上機嫌で去って行く。
それからは、図書室で調べていてもソミールが邪魔しに来ることはなかった。
「あ~、まだかなぁ?」
ソミールは、何かを今か今かと待ち続ける。
聞こえているが、敢えて尋ねたりしない。
全員が図書室で調べ物をして、コルネリウスも王妃の体調不良のため教会に訪れる頻度が減った。
「つまんないなぁ。司祭様のところへ行ってみようかなぁ……」
何もすることなく、相手にしてくれる探すソミール。
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