王子よ、貴方が責任取りなさい

天冨 七緒

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ソミール・イリノエ

4

「全部のお茶会に参加したら大変だね」

 次々に届く招待状の確認をしている。

「……お嬢様、明日から聖女として王宮へとのことです」

「そうなの? そういえば、お義父様からも話が……そっかぁ、明日から王宮かぁ」

 夕食時にも侯爵から明日の話を受ける。
 翌日、聖女として王宮へ上がった。

「ソミール嬢、待っていた」

 馬車が王宮へ到着すると、多くの使用人と貴族を従えたコルネリウスに出迎えられる。

「コルネリウスさん」

 コルネリウスにエスコートされ王宮内を案内される。

「案内した場所は聖女であれば、自由に歩いてもらって構わない」

「そうなの? 私がみんあを招待して案内してもいいのかな?」

「あぁ。構わない。それで、ここが聖女としてソミール嬢に用意した部屋だ」

「ありがとう……」

 期待して扉を開けると、私に準備された部屋は白を基調とした洗練された部屋。
 王宮だからもっと豪華な部屋を想像していたけど違った。

「ソミール嬢には、これから王宮内の祈りの場で祈りを捧げてもらう」

「はぁい」

「それから、聖女として相応しいよう礼儀作法を学んでほしい」

「……礼儀作法は、教会で学んだよ」

「今後は王宮の者として、相応しい作法だ」

「王宮の作法?」

「ああ。それにソミール嬢には伝えていなかったが、聖女に選ばれた者が私の婚約者有力候補として定められている」

「私がコルネリウスさんの婚約者?」

「私の婚約者を考えてはもらえないだろうか?」

「嬉しい!!」

「これからソミール嬢には、次期王妃に相応しい教育も受けることになる」

「はい!!」

 その後、私の世話をしてくれる使用人が紹介され王宮初日は祈りを捧げ帰宅。
 翌日から、祈りを捧げ終えると教育が行われた。

「本日より、聖女様の講師になりましたヴェンティー・ラミンスと申します」

「ラミンス先生、よろしく」

「……聖女様には、まず姿勢から入りましょう」

「姿勢ですか? 私、習いましたよ?」

「では、まだ身についていらっしゃらないようですね」

 そう言ってラミンスは、姿勢や歩き方を指導する。
 王宮でも私は嫌がらせの対象なのを知った。
 意地悪には慣れてる。

「コルネリウスさん。それが……」

「どうした?」

「礼儀作法を教えてくださる方は、レンスと知り合いなんですか?」

「フローレンス・バルツァル令嬢か? 優秀な講師だから、令嬢が教わっていてもおかしくないだろう。それがどうした?」

「うんん。私が悪いの。私が。同じことを聞いちゃうから。優秀なみんなと比べられるのは仕方がないこと……」

 涙ながらに訴えると講師を変更してくれた。
 だけど、その後の人も同じくらい意地悪な人だった。
 コルネリウスに迷惑を掛けたくなくて、それとなく侯爵に変更をしてくれないか尋ねた。

「王宮で認められた人だ。講義を受けられることを光栄に思いなさい」

 変更は叶わず、毎日嫌がらせに耐える日々。

「このことに、レンスたちは関わってないよね?」

 疑いたくないのに、そんな考えが浮かんでしまう。
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