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ソミール・イリノエ
7
コルネリウスが戻り、久しぶりの会話。
「候補者達に確認した。みんな、聖女の補佐は難しいそうだ」
「王族が直接出向いたのに断ったの?」
「王族だからと言って強制は出来ない」
「国が困っているのに……みんな、自分のことしか考えてないのね……」
どうしてそんな酷いことができるの?
私にもお茶会やパーティーの招待状は届くが、すべて不参加。
なのに、貴族は優雅に参加していると聞く。
国のために祈っているのに、私だけ大変な思いをしなきゃいけないなんて……可哀想過ぎる。
「祈り……最近、結界に綻びがあると各領地から報告を受けている」
「……そうですか」
最近では、ほとんど祈っていない。
みんな、私の存在がいかに重要なのか思い知るべき。
それまで、祈るつもりはない。
「体調でも悪いのか?」
「そうかもしれません」
「医者を呼ぶか?」
「いえ、そこまでする必要はありません」
「心配事があるなら言ってくれ」
「はぃ……コルネリウスさんは、私と婚約するんですよね?」
「……今は『聖女』に集中してくれ」
「……パーティーが開催されるって聞いた」
「ああ」
「私は何も聞かされていないよ?」
「今のソミール嬢には負担になると思い、伝えなかった」
「負担? パーティーに参加することが?」
「祈りをして、パーティーとなると大変だろう?」
「私もパーティーに参加する」
「無理しなくていい」
「無理なんてしてない!」
「……分かった」
コルネリウスとのお茶会は、楽しくなく終わった。
あれからも祈りはしていない。
祈りの場で、時間を消費しているだけ。
「コルネリウスと結婚するのは私よ」
一日一日過ごすも、暇な分苛立つ時間が増える。
「どうしてコルネリウスは私に会いに来ないの? それに、今回のドレスは? 宝石は? 前のと同じのを着ろってこと? そんなの貴族に笑われるじゃない。本っ当、気の利かない男なんだから」
祈りをする前に彼の執務室に向かう。
「ソミール嬢、どうした?」
「あのね、次のパーティーでは婚約発表でしょ? その時のドレスを知りたくて」
「……ドレス……」
「まさか、用意してないの?」
「……分かった。準備しよう」
「今からで間に合う?」
「問題ない」
「良かったぁ。それと、隣国からお客様が来ると聞いたけど……誰が来るの?」
「……第三王女を招待している。ソミール嬢、授業も途中で終わってる。今回、王女への挨拶は控えた方がいいだろう」
「挨拶ぐらいできる!」
「……そうか、わかった。そろそろ、祈りの場に向かった方がいいんじゃないのか?」
「……はい」
コルネリウスの様子からして、私が第三王女に挨拶するのを快く思っていない。
「やっぱりコルネリウスは、噂通り第三王女と婚約するつもりなの?」
パーティーの日まで、祈りの場でどうするべきか悩んだ。
その間に、ドレス一式が届く。
「今回のドレスも素敵ですね」
「そうね……」
以前ほど嬉しく感じなかった。
きっと、ドレスの色が淡い緑だったからかもしれない。
「お義父様……今日も祈るの? 今日はパーティー当日だよ?」
侯爵はいつも忙しく、朝食を終えるとすぐに仕事に向かう。
それなのに、わざわざ私のところに来た。
「祈るように」と言いに。
「聖女の最優先事項は祈ること。祈りを捧げた後、準備をしてからでもパーティーには間に合う」
「間に合うって……」
「ソミール。貴族としての評価を高めるよりも、今は聖女としての能力を高めよ。最近、結界が弱まっていると至る所から聞く。これ以上弱まるようだと聖女候補が呼ばれ、ソミールの能力では不十分という判定を受ける」
「そんなっ、これからはちゃんと祈ります!!」
「どういうことだ? 祈っていなかったのか?」
「それは……少し……休む時もあった……というか……」
「この国唯一の聖女という立場でいたければ、これからは真面目に祈るように」
「……はい」
言い返すことも出来ず、王宮の祈りの場へと向かい久しぶりに祈りを捧げる。
「候補者達に確認した。みんな、聖女の補佐は難しいそうだ」
「王族が直接出向いたのに断ったの?」
「王族だからと言って強制は出来ない」
「国が困っているのに……みんな、自分のことしか考えてないのね……」
どうしてそんな酷いことができるの?
私にもお茶会やパーティーの招待状は届くが、すべて不参加。
なのに、貴族は優雅に参加していると聞く。
国のために祈っているのに、私だけ大変な思いをしなきゃいけないなんて……可哀想過ぎる。
「祈り……最近、結界に綻びがあると各領地から報告を受けている」
「……そうですか」
最近では、ほとんど祈っていない。
みんな、私の存在がいかに重要なのか思い知るべき。
それまで、祈るつもりはない。
「体調でも悪いのか?」
「そうかもしれません」
「医者を呼ぶか?」
「いえ、そこまでする必要はありません」
「心配事があるなら言ってくれ」
「はぃ……コルネリウスさんは、私と婚約するんですよね?」
「……今は『聖女』に集中してくれ」
「……パーティーが開催されるって聞いた」
「ああ」
「私は何も聞かされていないよ?」
「今のソミール嬢には負担になると思い、伝えなかった」
「負担? パーティーに参加することが?」
「祈りをして、パーティーとなると大変だろう?」
「私もパーティーに参加する」
「無理しなくていい」
「無理なんてしてない!」
「……分かった」
コルネリウスとのお茶会は、楽しくなく終わった。
あれからも祈りはしていない。
祈りの場で、時間を消費しているだけ。
「コルネリウスと結婚するのは私よ」
一日一日過ごすも、暇な分苛立つ時間が増える。
「どうしてコルネリウスは私に会いに来ないの? それに、今回のドレスは? 宝石は? 前のと同じのを着ろってこと? そんなの貴族に笑われるじゃない。本っ当、気の利かない男なんだから」
祈りをする前に彼の執務室に向かう。
「ソミール嬢、どうした?」
「あのね、次のパーティーでは婚約発表でしょ? その時のドレスを知りたくて」
「……ドレス……」
「まさか、用意してないの?」
「……分かった。準備しよう」
「今からで間に合う?」
「問題ない」
「良かったぁ。それと、隣国からお客様が来ると聞いたけど……誰が来るの?」
「……第三王女を招待している。ソミール嬢、授業も途中で終わってる。今回、王女への挨拶は控えた方がいいだろう」
「挨拶ぐらいできる!」
「……そうか、わかった。そろそろ、祈りの場に向かった方がいいんじゃないのか?」
「……はい」
コルネリウスの様子からして、私が第三王女に挨拶するのを快く思っていない。
「やっぱりコルネリウスは、噂通り第三王女と婚約するつもりなの?」
パーティーの日まで、祈りの場でどうするべきか悩んだ。
その間に、ドレス一式が届く。
「今回のドレスも素敵ですね」
「そうね……」
以前ほど嬉しく感じなかった。
きっと、ドレスの色が淡い緑だったからかもしれない。
「お義父様……今日も祈るの? 今日はパーティー当日だよ?」
侯爵はいつも忙しく、朝食を終えるとすぐに仕事に向かう。
それなのに、わざわざ私のところに来た。
「祈るように」と言いに。
「聖女の最優先事項は祈ること。祈りを捧げた後、準備をしてからでもパーティーには間に合う」
「間に合うって……」
「ソミール。貴族としての評価を高めるよりも、今は聖女としての能力を高めよ。最近、結界が弱まっていると至る所から聞く。これ以上弱まるようだと聖女候補が呼ばれ、ソミールの能力では不十分という判定を受ける」
「そんなっ、これからはちゃんと祈ります!!」
「どういうことだ? 祈っていなかったのか?」
「それは……少し……休む時もあった……というか……」
「この国唯一の聖女という立場でいたければ、これからは真面目に祈るように」
「……はい」
言い返すことも出来ず、王宮の祈りの場へと向かい久しぶりに祈りを捧げる。
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