男子校に入学しても絶対そっち側には行かないって思っていたのに、助けてくれた先輩が気になってます

天冨 七緒

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これが幸せオーラ

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「ねぇそれわざと?それについて触れた方がいい?」

功刀が目の前の席に座っていた。

「え?」

それってなんだろう?

「永瀬先輩と一緒に登校して、明らかにサイズの合っていないワイシャツ、更には隠す気の無い首筋のキスマーク、朝からニヤけきった表情」

功刀が俺の首を指す。

「えっ」

首を両手で隠した。
キスマーク?そんなの有った?
いつの間に。

「あの先輩って独占欲強いんだね」

「ぇぇええ、おっ、な、な…せん」

驚いた。
バレて無いとは思わないが功刀にその事を聞かれるとは思っていなかったら。
不意打ち過ぎる。

「まぁポヤっとしている瀬里崎君には先輩みたいな人が丁度良いのかな~」

「なっななな、じじ自分だって国司田君と雨宮君と仲良いみたいじゃない」

功刀は委員会がなくても昼休み教室にいないことが増えていた。
それと比例するように別のクラスの国司田と雨宮と急速に仲が深まっているように感じる。

「はぁ。なに言ってんの」

少し焦った功刀の顔はいつもと違って感情が見える。
ちょっと可愛い。

「彼らってわかりやすいよね」

あの二人は確実に功刀の事を。
功刀は一切認めないというよりは避けてる。
それでも最近はちょこっと、ほんのちょこっと変わったと思う。
出会った頃なら先程程度のからかいに動じなかったと思う。
功刀にも幸せになって欲しいな。

「なっ、違うから」

フフ、今凄く幸せだからかな周囲の人皆幸せになって欲しいって思える。


お昼休み。
はっきり言って大変浮かれてます。
自分でも分かる。
顔を押さえて冷静になろうと必死だけど、ニヤけちゃう。
いつもの空き部屋に着くと既に先輩がいた。
前と変わらず日が射す暖かい場所に座っている。
俺は先輩の横に座り膝枕の準備。
いつもなら先輩はすぐ横になるのに、座ったまま。
どうしたんだろう。
沈黙が流れる。
ゆっくり先輩の手が伸び俺の頬を撫でる。
無意識に先輩の手を追ってしまう。
先輩と視線が絡むと自然と引き合いキスを交わす。

あ~幸せだな。
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