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やっちまった。
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二人でノンビリしていたら時間はあっという間に過ぎ先輩はバイトに行くので俺は家に帰ることにした。
先輩と一緒にマンションを出た。
先輩は居酒屋の裏方で働いているらしい。
基本は料理を作るだけでホールには出ないが、まれにホールに出るときもあるとか。
俺もそこでバイトしようかなって軽く話したらすぐに断られた。
何で?と聞くと不器用そうで居酒屋系は向いてないと言われた。
自分でも薄々感じてたけどさっ。
そんなハッキリと言わなくても。
あーあ、先輩と離れたくないよ。
だからって、バイトまで一緒はちょっとウザいってのは分かってる。
言ってみただけだから。
淋しいけど、先輩とは途中で別れ一人家に向かった。
登校時はバスを使っていたが、今日は歩いて帰った。
歩いても三〇分程度。
腰には多少違和感があるが、歩けないことはないのでノンビリ歩いて帰った。
家に着くとすぐに凛が抱きつき出迎えてくれた。
「兄ちゃん最近違う匂いがするね」
先輩の服に、先輩が使ってるボディーソープ全部先輩と同じ。
「っそう、そうかな?」
「うん、俺この匂いも嫌いじゃないよ」
あー凛は本当に天使だ。
可愛い。
良い匂い。
また、抱き締めると凛も喜んで受け入れる。
こんな可愛い弟が来年あの高校に入学したら絶対危険だと思う。
イヤ危険でしかない。
変な男に襲われるかも。
凛は優しい子だから流れでそんな事になっちゃうかも。
どうしよう。
男は獣だから気を付けてって凛に言って伝わるかな?
あー心配だよ。
やっぱり別の学校を進めるべきかな。
共学ならここまで心配することはないんだろうけど…うーん、一緒に通いたいしなぁ。
凛ならうちの制服めちゃくちゃ似合うんだろうな。
着て欲しい。
それを一番に見せて欲しい。
あ゛ー。
あの学校に入学して凛にすぐ恋人が出来たらどうしよう。
人のことはいえないけど、凛が誰かのものになったらヤダな。
そんなの淋し過ぎる。
ひたすらうちの可愛い天使の事で悩んでいた。
その後家族と食事を取った。
凛は食事を終えるとすぐ勉強し始めた。
なんて良い子。
こんな子を神様も受験に落とすとは考えられない。
もし落ちたら神様を呪ってしまいそうだ。
きっと凛なら大丈夫。
大丈夫なんだろうが、男達の欲望渦巻くあの環境が怖い。
俺の時のように急に空き教室に~なんてなったりしたら。
凛の心に傷が付いたら…、ダメだよそんなの。
俺が助けられたのは偶然だし、功刀みたいな奴出会えたのも運が良かった。
凛も運が良いから大丈夫とは思いたいけど不安は消えない。
凛、兄ちゃんは心配だよ。
そんな事を考えながらお風呂に入る、衣服を脱ぎ今までの悩みが吹っ飛ぶ位には驚いた。
太ももから腹、胸へと見知らぬ痣が沢山。
これは…所謂、キスマークって奴ですか?
功刀に何度か指摘を浮けたあの?
今まで恥ずかしくて確認してこなかったけど、これが…。
凄い、色もだけど数が。
普通ってこんなに有るものなのかな?
自分の体なのに見るのが恥ずかしい。
急いで体を洗い湯に浸かった。
先輩、こんなに付けてたなんて。
嬉しいけど…やっぱり恥ずかしいよ。
ああいう状況の時って無我夢中というか必死すぎて先輩に付いていくだけで精一杯で何が起きてるのかちゃんと理解できてないっていうか。
こんなに沢山なんて知らなかった。
そう言えば俺、先輩にキスマーク?って言うの?付けたこと無いかも。
かもって言うか無い。
俺も付けたいな。
言ったら先輩、付けさせてくれるかな?
キスマークってどうやって付けるんだろう…。
後で調べてみようかなっ。
お風呂を出て、部屋へ。
先輩にラインしてみようかな~。
あれ?俺先輩のライン知らない。
そう言えば、聞いたこと無かった。
連絡取れない…。
…明日聞こう。
あれ?俺の携帯は何処だ?
先輩の家に忘れてきたのか?
なんだ?他にも何か忘れているような…。
なんだろう。
うーん、思い出せない。
まぁ、明日の準備しながら考えるか。
教科書を…準備したけど鞄が無い。
何でだ?
え?だって俺ちゃんと…手ぶらで帰って…。
制服…。
俺、先輩の服で帰って来たよね…。
あれ?
「…あ゛ー」
全部先輩の家だ。
鞄も制服も。
ど、どうしよう。
携帯も先輩の家だから連絡取れない…そもそも連絡先知らない。
あーどうしよう。
明日学校なのに。
朝早く行くか、今から行くか。
朝早く行ったら迷惑かな?
バイト先に…って、バイトは居酒屋だけど何処のかなんて聞いてない。
どうしたら良いの?もう、わからない。
また行ったら迷惑かな…。
だけど制服も鞄も必要だし。
ん゛ーん゛ーん゛ー…。
「よし、行こう」
先輩と一緒にマンションを出た。
先輩は居酒屋の裏方で働いているらしい。
基本は料理を作るだけでホールには出ないが、まれにホールに出るときもあるとか。
俺もそこでバイトしようかなって軽く話したらすぐに断られた。
何で?と聞くと不器用そうで居酒屋系は向いてないと言われた。
自分でも薄々感じてたけどさっ。
そんなハッキリと言わなくても。
あーあ、先輩と離れたくないよ。
だからって、バイトまで一緒はちょっとウザいってのは分かってる。
言ってみただけだから。
淋しいけど、先輩とは途中で別れ一人家に向かった。
登校時はバスを使っていたが、今日は歩いて帰った。
歩いても三〇分程度。
腰には多少違和感があるが、歩けないことはないのでノンビリ歩いて帰った。
家に着くとすぐに凛が抱きつき出迎えてくれた。
「兄ちゃん最近違う匂いがするね」
先輩の服に、先輩が使ってるボディーソープ全部先輩と同じ。
「っそう、そうかな?」
「うん、俺この匂いも嫌いじゃないよ」
あー凛は本当に天使だ。
可愛い。
良い匂い。
また、抱き締めると凛も喜んで受け入れる。
こんな可愛い弟が来年あの高校に入学したら絶対危険だと思う。
イヤ危険でしかない。
変な男に襲われるかも。
凛は優しい子だから流れでそんな事になっちゃうかも。
どうしよう。
男は獣だから気を付けてって凛に言って伝わるかな?
あー心配だよ。
やっぱり別の学校を進めるべきかな。
共学ならここまで心配することはないんだろうけど…うーん、一緒に通いたいしなぁ。
凛ならうちの制服めちゃくちゃ似合うんだろうな。
着て欲しい。
それを一番に見せて欲しい。
あ゛ー。
あの学校に入学して凛にすぐ恋人が出来たらどうしよう。
人のことはいえないけど、凛が誰かのものになったらヤダな。
そんなの淋し過ぎる。
ひたすらうちの可愛い天使の事で悩んでいた。
その後家族と食事を取った。
凛は食事を終えるとすぐ勉強し始めた。
なんて良い子。
こんな子を神様も受験に落とすとは考えられない。
もし落ちたら神様を呪ってしまいそうだ。
きっと凛なら大丈夫。
大丈夫なんだろうが、男達の欲望渦巻くあの環境が怖い。
俺の時のように急に空き教室に~なんてなったりしたら。
凛の心に傷が付いたら…、ダメだよそんなの。
俺が助けられたのは偶然だし、功刀みたいな奴出会えたのも運が良かった。
凛も運が良いから大丈夫とは思いたいけど不安は消えない。
凛、兄ちゃんは心配だよ。
そんな事を考えながらお風呂に入る、衣服を脱ぎ今までの悩みが吹っ飛ぶ位には驚いた。
太ももから腹、胸へと見知らぬ痣が沢山。
これは…所謂、キスマークって奴ですか?
功刀に何度か指摘を浮けたあの?
今まで恥ずかしくて確認してこなかったけど、これが…。
凄い、色もだけど数が。
普通ってこんなに有るものなのかな?
自分の体なのに見るのが恥ずかしい。
急いで体を洗い湯に浸かった。
先輩、こんなに付けてたなんて。
嬉しいけど…やっぱり恥ずかしいよ。
ああいう状況の時って無我夢中というか必死すぎて先輩に付いていくだけで精一杯で何が起きてるのかちゃんと理解できてないっていうか。
こんなに沢山なんて知らなかった。
そう言えば俺、先輩にキスマーク?って言うの?付けたこと無いかも。
かもって言うか無い。
俺も付けたいな。
言ったら先輩、付けさせてくれるかな?
キスマークってどうやって付けるんだろう…。
後で調べてみようかなっ。
お風呂を出て、部屋へ。
先輩にラインしてみようかな~。
あれ?俺先輩のライン知らない。
そう言えば、聞いたこと無かった。
連絡取れない…。
…明日聞こう。
あれ?俺の携帯は何処だ?
先輩の家に忘れてきたのか?
なんだ?他にも何か忘れているような…。
なんだろう。
うーん、思い出せない。
まぁ、明日の準備しながら考えるか。
教科書を…準備したけど鞄が無い。
何でだ?
え?だって俺ちゃんと…手ぶらで帰って…。
制服…。
俺、先輩の服で帰って来たよね…。
あれ?
「…あ゛ー」
全部先輩の家だ。
鞄も制服も。
ど、どうしよう。
携帯も先輩の家だから連絡取れない…そもそも連絡先知らない。
あーどうしよう。
明日学校なのに。
朝早く行くか、今から行くか。
朝早く行ったら迷惑かな?
バイト先に…って、バイトは居酒屋だけど何処のかなんて聞いてない。
どうしたら良いの?もう、わからない。
また行ったら迷惑かな…。
だけど制服も鞄も必要だし。
ん゛ーん゛ーん゛ー…。
「よし、行こう」
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