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先輩が家に来た
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そうこうしている内に家に着いてしまった。
「じゃあ、またなっ」
「え?部屋上がらないの?」
すっかりそのつもりでいたのに、帰っちゃうの?
「良いのかよ」
「うん、もちろん来て」
先輩を離さないと腕を取る。
「なら」
「へへ、先輩が家来るの初めてだよね」
「ああ」
カチャカチャ ガチャ
「ただいまぁ」
パタパタと二階から天使が降りてくる音がした。
「兄ちゃんお帰りぃ」
笑顔で出迎えてくれる凛は本当に天使だ。
「昨日の雨平気だった?」
「うん、大丈夫」
「良かったぁ。後ろの人はだぁれ?」
「永瀬先輩、昨日も先輩の家に泊めてもらったの」
「そうなんだ、初めまして弟の凛です」
「あぁ、永瀬だ」
ぶっきら棒だ。
そう言えば初対面の時もそうだったかも。
先輩はもしや人見知りなのかな?
うふ、可愛い。
先輩を部屋に案内する。
「兄ちゃん、俺も部屋行っちゃダメ?」
そんな可愛く聞かれたら断るなんてできないよ。
「いいよ」
「やったぁー、あっ俺、飲み物取りに行くね」
「ありがとう」
俺と先輩が部屋に先に向かった。
二階へ上がり俺の部屋に先輩を招き入れた。
不思議だ、先輩が俺の部屋にいる。
扉を閉めて先輩に近づき背伸びをして唇を奪った。
軽いキスではなく舌を絡める深いものをした。
外でのキスは、やはり何処か遠慮していた。
今は誰にも見られていないと思うと安心して先輩の舌を追いかけられた。
「兄ちゃん、ドア開けてぇ」
凛の声で勿体なくも二人は離れた。
扉を開ければ飲み物とお菓子を持った凛がいた。
「ありがとう」
「へへ」
その後も三人て楽しく話した。
「永瀬先輩は今日はどうするの?」
「あー」
「叡先輩、今日バイトは?」
「今日は休み」
「えっ、そうだったの?」
「ならさっならさっ、今日うちに泊まったら良いよ。お母さんに聞いてくる」
凛は忙しく階下へ走り母さんに確認に行った。
「叡先輩、今日バイト無かったんだ…」
「あぁ」
「言ってくれれば良かったのに」
そうしたら、もっと今日を大事に使ったのに。
勿体なかったかも。
「ん?朝までヤらせてくれた?」
急に距離が近づきヤらしい顔の先輩がいた。
「言い方っ」
「で、どうなんだよ」
「ぅん」
先輩の言い方にムッとするも実際は…朝までしてたかも。
先輩の大きな手で後頭部を押さえられキスされた。
気持ちいい先輩のキスに吐息が漏れる。
もう凛が来るって分かるのに止められない。
もっとしたい俺の気持ちとは裏腹に先輩の唇が離れた。
「せーんぱい、お母さん泊まって良いって」
勢いよく開いたドアには天使のような凛が登場し、キスの終わりを告げていた。
「そっか、ありがとう凛」
「うん」
凛の笑顔は癒されるのに心には少し淋しさが広がった。
「先輩はどこに泊まる?客間?兄ちゃんの所?俺のところ来る?」
「ダメ」
「?」
「兄ちゃん、先輩と学校の事で話があるこら…叡先輩は俺の部屋に泊まるよ」
「そっかぁ、わかった」
俺の必死な説明に後ろの先輩が笑った気がした。
またしても凛は階下へ、きっと母さんに報告しに行ったのだろう。
後ろから腰に手を回されうなじを食べられる。
「先輩っダメだよ、凛の来ちゃっ」
「ヤベェわ、この部屋」
「?」
「芯の匂いでどうにかなりそう。なぁして良いか?」
「…だっだめ」
本当は俺もしたい。
したいけどここは家で母さんは下にいる、もうすぐ凛が部屋に来る。
俺のを服の上から掴まれ追い詰められる。
だけど俺以上に興奮している人がいた。
俺もしたいよ。
我慢しなきゃって頭の片隅にある。
だけど、先輩の誘惑に抗えない。
体を捻り先輩の唇に狙いを定める。
「はぁっふっんっんんはぁっんっあんっふっん」
止めたくない。
もっとしたい。
「じゃあ、またなっ」
「え?部屋上がらないの?」
すっかりそのつもりでいたのに、帰っちゃうの?
「良いのかよ」
「うん、もちろん来て」
先輩を離さないと腕を取る。
「なら」
「へへ、先輩が家来るの初めてだよね」
「ああ」
カチャカチャ ガチャ
「ただいまぁ」
パタパタと二階から天使が降りてくる音がした。
「兄ちゃんお帰りぃ」
笑顔で出迎えてくれる凛は本当に天使だ。
「昨日の雨平気だった?」
「うん、大丈夫」
「良かったぁ。後ろの人はだぁれ?」
「永瀬先輩、昨日も先輩の家に泊めてもらったの」
「そうなんだ、初めまして弟の凛です」
「あぁ、永瀬だ」
ぶっきら棒だ。
そう言えば初対面の時もそうだったかも。
先輩はもしや人見知りなのかな?
うふ、可愛い。
先輩を部屋に案内する。
「兄ちゃん、俺も部屋行っちゃダメ?」
そんな可愛く聞かれたら断るなんてできないよ。
「いいよ」
「やったぁー、あっ俺、飲み物取りに行くね」
「ありがとう」
俺と先輩が部屋に先に向かった。
二階へ上がり俺の部屋に先輩を招き入れた。
不思議だ、先輩が俺の部屋にいる。
扉を閉めて先輩に近づき背伸びをして唇を奪った。
軽いキスではなく舌を絡める深いものをした。
外でのキスは、やはり何処か遠慮していた。
今は誰にも見られていないと思うと安心して先輩の舌を追いかけられた。
「兄ちゃん、ドア開けてぇ」
凛の声で勿体なくも二人は離れた。
扉を開ければ飲み物とお菓子を持った凛がいた。
「ありがとう」
「へへ」
その後も三人て楽しく話した。
「永瀬先輩は今日はどうするの?」
「あー」
「叡先輩、今日バイトは?」
「今日は休み」
「えっ、そうだったの?」
「ならさっならさっ、今日うちに泊まったら良いよ。お母さんに聞いてくる」
凛は忙しく階下へ走り母さんに確認に行った。
「叡先輩、今日バイト無かったんだ…」
「あぁ」
「言ってくれれば良かったのに」
そうしたら、もっと今日を大事に使ったのに。
勿体なかったかも。
「ん?朝までヤらせてくれた?」
急に距離が近づきヤらしい顔の先輩がいた。
「言い方っ」
「で、どうなんだよ」
「ぅん」
先輩の言い方にムッとするも実際は…朝までしてたかも。
先輩の大きな手で後頭部を押さえられキスされた。
気持ちいい先輩のキスに吐息が漏れる。
もう凛が来るって分かるのに止められない。
もっとしたい俺の気持ちとは裏腹に先輩の唇が離れた。
「せーんぱい、お母さん泊まって良いって」
勢いよく開いたドアには天使のような凛が登場し、キスの終わりを告げていた。
「そっか、ありがとう凛」
「うん」
凛の笑顔は癒されるのに心には少し淋しさが広がった。
「先輩はどこに泊まる?客間?兄ちゃんの所?俺のところ来る?」
「ダメ」
「?」
「兄ちゃん、先輩と学校の事で話があるこら…叡先輩は俺の部屋に泊まるよ」
「そっかぁ、わかった」
俺の必死な説明に後ろの先輩が笑った気がした。
またしても凛は階下へ、きっと母さんに報告しに行ったのだろう。
後ろから腰に手を回されうなじを食べられる。
「先輩っダメだよ、凛の来ちゃっ」
「ヤベェわ、この部屋」
「?」
「芯の匂いでどうにかなりそう。なぁして良いか?」
「…だっだめ」
本当は俺もしたい。
したいけどここは家で母さんは下にいる、もうすぐ凛が部屋に来る。
俺のを服の上から掴まれ追い詰められる。
だけど俺以上に興奮している人がいた。
俺もしたいよ。
我慢しなきゃって頭の片隅にある。
だけど、先輩の誘惑に抗えない。
体を捻り先輩の唇に狙いを定める。
「はぁっふっんっんんはぁっんっあんっふっん」
止めたくない。
もっとしたい。
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