男子校に入学しても絶対そっち側には行かないって思っていたのに、助けてくれた先輩が気になってます

天冨 七緒

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夜まで長いな

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「あっふんっはぁんぁんふぁはぁん」

先輩とのキス止めれない。
凛が…凛が来ちゃう。

「あんっ」

唇が離れてしまった。

「あぁん、もっとして」

「弟が来るぞ」

「………欲しいよ」

先輩より俺のがエッチなのかも。

「夜、声我慢しろよ」

意味を理解すれば、顔が熱くなる。
今日するって事だよね。
どうしよう、凛や母さんにバレないようにしなきゃっ。

「芯はエロい事考えてると直ぐ顔に出るな」  

慌てて頭を振った。
違う、エロい事なんて考えてない。
ただ、する時は声我慢出来るかなって心配になっただけ。

チュッ

啄むようなキスをされ離れたと同時に凛が部屋に来た。

「もうすぐご飯だって、永瀬先輩は嫌いなものある?」

「いや特には、ないな」

嘘つき、匂いのキツイの駄目なくせに。
パクチーとか嫌いでしょっ知ってるんだから。
俺も苦手だけど。

「よかったぁ…ん?兄ちゃん顔赤いけど暑い?」

「えっ、あっ大丈夫だよ。アハハハ」

「一人で興奮してたからな」

「なっ」

凛に変なこと言わないで先輩のバカっ。
睨み付けるも全く反省してない。

「ごはんよー」

母さんに呼ばれ三人でリビングに。

「いらっしゃーい」

「お邪魔してます」

「フフ、さっ座ってぇ」

「お母さん、お父さんは?」

「今日は遅いみたいなの」

「兄ちゃん残念だね、先輩紹介出来なくて」

「えっあっうん、そうだね」

凛その言い方はなんだか…。
もしや凛気付いているの?
そんなわけないよね?

「さぁ食べましょう」

「「「いただきます」」」

「…ます」

あー先輩可愛い、ちょっと照れてる。
先輩の新たな一面だ。

「ふぅん」

「?母さん何?」

「何でもないわぁ」

母さんがなんだか気になったけど…まぁいっか。

「芯は来年には先輩みたいに大きくなるのかしら?」

「なっ」

ん゛ー、父さんは大きいのに俺は…。
去年から身長が止まった気がしないでもない。
もうちょっとで百七十センチ、四捨五入すれば百七十。

「俺はおっきくなるよぉ」

天使。
天使はそのままでも良いんだよ、むしろおっきくならないで欲しい。
今のサイズがベストだよ。

「そうねぇ、凛はもう少し大きくなった方が良いわね」

「先輩は何センチなの?」

「百八十三くらいか」

「うわぁ、おっきい」

「そうねぇ」

「父さんと同じくらい?」

「お父さんは百八十五よ。お父さんが一番大きいんだから、お父さんが一番よ」

「わかったよ、母さんの父さん自慢」

その後も賑やかに食事が終わった。
その間は夜の事を考えずにすんだ。
食事の後は部屋でまったりした。
勿論凛を入れて三人で。

「兄ちゃんと先輩はどうやって知り合ったの?」

「?」

ヤバい、考えてなかった。
素直に答えらんないよ。
襲われそうになった所助けてくれた、なんて。
来年にはうちを受験するのに余計な不安を与えたくなかった。
なんて言おう。

「昼休みに芯に膝枕してもらって寝てたな」

「えっ」 

そんなこと言っちゃうの?
確かにそうなんだけど。

「俺も兄ちゃんの膝枕スキー」

あぁ、凛に邪な考えはないから平気だよね。
兄ちゃんは高校入って直ぐに淫らな考えに染まっちゃいました。
凛だけはそうならないでね。





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