文字の大きさ
大
中
小
161 / 373
11巻
11-1
島国ヒノモトにある『黒巫女神社』のギルドハウス。
その敷地付近の雑木林に出現させた月の祠で、シンは自らの過去を語った。
『栄華の落日』よりさらに前、この世界がまだゲームだったころ、無辜の人々を守るためとはいえPK――無数の殺人を犯したという告白に、ティエラは息を呑んだ。
「過去の話だ。そんなことがあったんだ、とでも思ってくれればいい」
そう言って笑うシンに暗い影はない。
きっと大丈夫。
そう信じて、ティエラはうなずくことにした。
「もしかしてこの前、私に乗り移った人って、シンの話に出てきたマリノさんなのかしら?」
昨夜、ティエラが神楽のような踊りを見せた。その際にティエラに乗り移っていた人物は、シンへの強い愛情を宿していた。
それほどの感情を抱く者はかなり限られる。
「可能性はあるが……わからない。確認する前に、ティエラは元に戻ったからな」
シンもティエラに過去を話したことで、あの存在はマリノかもしれない、と考えていた。
「う、さすがに私の体でああいうのは、控えてもらいたいわ」
キスのことを思い出したのだろう。右手で口元を隠したティエラの顔は、ほんのり赤く染まっていた。
「あー……次はなるべく、かわすようにする」
他のことに気を取られていたとはいえ、ティエラの意思とは関係なしにキスをしてしまったことに、シンも負い目があった。
「ま、まあ、乗り移っていた人の正体は私も気になるし? もしものときは、そっちを優先しても、その、かまわないわ!」
シンの過去に関係する人物かもしれないということで、気を使ってくれたようだ。言葉と態度が明らかに違っていたが、シンはそう思うことにした。
「そう言ってくれるのは、正直ありがたいけど。でも、また同じようなことになったら嫌じゃないか?」
「心配しなくていいわよ! 巫女をしているときも、その可能性はあったんだから! そ、それに……」
ティエラは一旦言葉を区切り、両手を合わせて落ち着きなく視線をさまよわせた。
「それに?」
「な、なんでもない。なんでもないから気にしないで」
ごにょごにょと何か言おうとしていたが、結局明確な言葉にはせずに話を打ち切った。
すでに日は高く上がり、正午になろうという頃合いだ。
ティエラは少し赤みの残る頬に手を当てて冷ましながら、言葉に詰まったのを誤魔化すように昼食にしようと言ってきた。
「そうだな。そろそろお呼びがかかるかもしれないし」
これ以上追及するのはやめておいたほうがよさそうなので、シンはティエラに従うことにした。
椅子から立ち上がって月の祠から出る。そこでふと、先を歩いていたティエラが振り返った。
「シン、つらい話をしてくれて、ありがとね」
「礼を言われるほどのことじゃない。つまらない話だったろ?」
「そんなことないわ。あなたのこと、知ることができてよかった」
ティエラは笑いながら、そう返してきた。
聞いて後悔はない。彼女の表情はそう言っていた。
「実はね。シンが見た私の過去、昔はよく夢に見てたの」
「母親との記憶?」
「うん。シンと初めて会ったころも、たまに見てたわ。そんな日はひどい頭痛がして、1日中憂鬱な気分になっちゃうの」
月の祠を収納し、『黒巫女神社』のギルドハウスへ向かう途中、ティエラは空を見上げながら話す。
「でもね。シンにあれをもらってから、全然見なくなったの」
「あれ?」
「ほら、これよ」
そう言ってティエラが上着の内側から取り出したのは、初めて会ったとき、シンが月の祠で渡したジェイル金貨だった。日の光を反射して、金色の硬貨がきらりと輝く。
「これを握っていると、気持ちが安らぐの。もしかしたら、シンの魔力が宿っているからかもね」
シンが目を凝らすと、確かに自分のアイテムボックス内のアイテムと同じオーラが見て取れた。
「そんな効果はないはずだけど、役に立ってるなら嬉しいよ――なあ、それ、なくさないようにペンダントにでもするか?」
小さな蓋付きのポケットに入れられていたジェイル金貨。
この世界ではかなりの貴重品ということもあり、なるべく肌身離さず持っていられたほうがいいだろうとシンは提案した。
「助かるけど、いいの?」
「そのくらいならささっと終わる。金属加工なら任せろ」
「なら、お願いするわ」
シンは立ち止まってアイテムボックスからオリハルコンのインゴットを取り出し、まるで粘土でもこねるような手つきで瞬く間に細いチェーンを作る。
続いてティエラからジェイル金貨を受け取ると、外周に沿ってオリハルコンを加工し、チェーンで止めて即席のペンダントを完成させた。
「あ、鎖はもっと長くしてもらえるかしら」
「もっとか? どのくらいだ?」
ティエラの注文に合わせて、シンはチェーンを足していく。しかしそのチェーンは、首にかけるには少し長いように感じた。
「そんな長さでいいのか?」
ペンダントを首に下げたティエラに、シンが尋ねる。
「いいの。大抵の人は偽物だと思うだろうけど、目が肥えた人なら本物と気づくかもしれないわ。人の目に触れないようにするには、このくらいの長さがちょうどいいの。ほら、この位置なら、顔を近づけて覗き込まなきゃ見えないでしょ?」
そう言うと、ティエラは少し身をかがめ、インナーの胸元を引っ張って見せる。
駄目だとわかっていても、シンの視線はティエラの胸元に吸い寄せられた。長めのチェーンで繋がれたジェイル金貨が、胸の谷間に隠れるように揺れている。
「な、なるほど。そのための長さか」
「ええ、そういう……――ほ、ほら! こんな距離まで近づかれたら、さすがに反応できるじゃない!?」
自分から胸元を見せつけるような体勢を取っていたことに気づいたのか、ティエラは慌てて身を引いた。赤みの治まっていた頬が、また火照っている。
動揺しているようで、誰かに見られていないかと、今さらながら周囲を見渡していた。
「……えっと、ありがとね」
「ああ、これくらい、お安い御用だ」
再び歩き出すと、途中で、シュニーとユズハがギルドハウスに向かっているのが見えた。ちょうどよいので呼び止め、合流する。
「梔子さんたちとのお話は終わったのですか?」
「ああ、後でフィルマたちと合流してから話す。また厄介なのが出たみたいだ」
『黒巫女神社』のギルドマスター梔子から聞いた『七つの罪源』の敵は、イベントが進むほど強大になる。どこにいるかはわからないが、もし見つかったなら倒すのは早いほうがいい。
これは黄金商会にも調査するよう伝えておいたほうがいいなと、シンはメッセージカードを送っておくことにした。
ギルドハウスに着くと、すでにフィルマとシュバイド、天下五剣の大典太光世、鬼丸国綱は食堂で席に座っていた。
「遅かったわね」
「待たせて悪いな。話が思ったより長くなってさ」
少し不機嫌そうな光世に、シンは謝る。気を利かせて、ティエラと2人きりにしてくれたのだ。そこは感謝している。
「ふーん」
「シン様、シン様! 関心がないように取り繕ってますけど、光世ったら、まだ戻ってこないのかって、ずっとそわそわしていたんですよ」
にやにやとわくわくの中間のような表情で、国綱は実に楽しそうに告げた。
「ちょっと国綱!? あんた何余計なこと言ってるのよ!」
「いいじゃない。いつもつんつんしてる光世が、あんなにうろたえているところなんて、めったに見られないんだから」
「あ、あんたねぇ!」
図星だったのだろう。国綱を睨みつけつつも、光世の視線はちらちらとシンに向けられていた。
「……何よ」
「いや、なんでも。とりあえず、飯にしよう」
光世の頬は、心なしか赤くなっている。睨みつけられてもまったく怖くないのだが、下手につつくのはマズイと、シンは追及するのを避けた。
「皆はこの後予定はあるか? 梔子さんからちょっと気になる話を聞いたんで、情報を共有しておきたいんだ」
『七つの罪源』について話しておこうとシンが切り出すと、全員が了承する。
食事を終えた一行は、そのままシンにあてがわれた部屋へ向かった。
「――『七つの罪源』ですか。確かに放ってはおけませんが、こればかりはモンスターが見つかるまで手の出しようがありませんね」
「同意見だわ。500年前も、プレイヤーの人たちは人海戦術でどうにかしてたんだし。10人にも満たないあたしたちじゃ、手が回らないわね」
シンの話を聞き終えたシュニーが真面目な顔で、フィルマが肩を竦めながら言う。
黄金商会に連絡済みと伝えると、調査結果の返事を待つという意見で一致した。
「この世界には、そんな存在もいるのね」
感心したように言った光世に、シンが明るく返す。
「俺たちも最終形態は見たことがないけどな。フジの戦力なら、それこそ最終形態で群がって襲われない限り大丈夫だろ」
「まあ、天下五剣が揃っていれば、よほどの相手じゃなきゃ負けないだろうけど」
光世たちは霊峰フジのカグツチと同じく、ゲーム上ではボスモンスターと同等の扱いだった。そのため、ステータスもさることながら、HPもプレイヤーの比ではない。
プレイヤーの上限、9999をはるかに超えているため、天下五剣の全員で戦えば相手がレイドクラスのモンスターでも返り討ちにできる。
国綱と童子切安綱が復活した今、守りは万全と言えた。
「明日、とくに問題なければ、すぐにフジに戻ろう。全員が揃うのは早いほうがいいだろうしな」
「ぁ……うん」
少し元気のない光世が気になったが、用事は済んだのでその場は解散となった。
その後はこれといったイベントもなく、シンは夕食を終えると、以前ティエラと会った小さな庭のような場所で『禍紅羅』を振っていた。鍛錬後にすぐ風呂へ向かえるように、黒巫女神社から提供された浴衣を着ている。
「前に戦ったときより、少しはましになってるじゃない」
シンは『禍紅羅』を地面に刺して、声のしたほうに顔を向けた。集中していたとはいえ、光世の接近には気づいていたのだ。
「ふぅ、そう言ってもらえると、努力してる甲斐があるってもんだ」
通路の暗がりから月明かりの下に出てきた光世は、肩や胴などを守る防具を外し、ミニスカ和装とでもいうような格好だった。
「明日には、フジに戻るのよね?」
「ああ、ここではもう、何か起こるとは思えないからな」
ダンジョン攻略後もここに留まっているのは、警戒のためではない。『骸の礫界』の瘴気はしっかり浄化してあるので、トラブルが起こる可能性は皆無と言えた。
「そうなんだ。ねぇ、それなら、最後にひとつだけお願いを聞いてもらえないかしら」
「お願い?」
わざわざシンが1人の時に話しかけてきたということは、シュニーたちには聞かれたくない内容なのだろう。
「私を使ってほしいの。型か何かを、なぞるだけでいいわ」
「それは、武器としての『大典太光世』を振るえばいいってことか?」
「ええ、それでいいわ。――安心して、それで私やあなたに何かあるわけじゃないから」
シンの心の内を読み取ったのか、光世は困ったように笑ってそう言った。
今の光世は、本体こそカグツチを主としているが、意識を移している『大典太光世・真打』はシンに所有権がある。なので、光世の要求に応じることは可能だ。
「わかった。そのくらいなら、お安い御用だ」
昼にも同じようなセリフを言ったなぁと思いながら、シンは太刀へと変化した『大典太光世』を手に取った。
鞘から抜き放たれた刀身が、月明かりを反射してきらりと光る。
シンは鞘を浴衣の帯で固定し、両手で太刀を握って構えを取った。
「しっ!」
正眼の構えから、袈裟、逆袈裟、薙ぎ、突き。
かつてゲーム内である人物に教わった型に、三枝家で花梨に教わった動きを取り入れる。教わったといっても、あくまで基礎のみなので、我流が多分に含まれていた。
空気を切り裂く音とシンの口から漏れる呼気だけが、庭に響く。
時間にして10分ほど。
光世からの心話――太刀形態では声が出せないため、頭に直接声が響く――による制止で、シンは動きを止めた。
「十分よ、ありがとう」
人型に戻った光世は、儚げに笑った。
「今のに、何か意味があったのか?」
「特別な意味はないわ。言ったでしょ? 私やあなたに何かあるわけじゃないって」
それでも、光世には意味のある行為だったようで、その表情は満足げである。
「一度でいいから、あなたの武器として振るわれたかった。今の行為に意味を見出すなら、その程度よ」
「別に、天下五剣を使うのに不満があるわけじゃないんだけどな」
「わかってるわ。思い入れの強い刀があるんでしょ? 私は武器だから、そんな風に大事にされてる刀が少しうらやましいわね」
それだけを言うと、先に休むからと、光世は自らの部屋へ戻っていった。
残されたシンは、複雑な気分で空を見上げた。
†
翌日、『骸の礫界』に変化がないこと、瘴気が発生していないことを確認し、シンたちは『黒巫女神社』のギルドハウスからフジへ移動することになった。
「では、何かあったらチャットで」
「ええ、なるべく私たちで解決するけど、どうしようもないときはお願いするわね」
伝えるべきことはすでに伝えてあるので、別れの挨拶は短い。
シンたちを見送るのは、梔子をはじめとした『黒巫女神社』のメンバーの中でも、とくに親交のあった者たちだ。
「道中、お気をつけて。またお会いできる日を楽しみにしています」
「……姉さんを助けてくれたことには礼を言うわ。でも、姉さんは渡さないわよ!」
名残惜しげに言葉を紡ぐ竜胆琴音と、シンを睨んでくる鈴音。
「最後までそれか……」
結局、シンと琴音が親しくするのを、鈴音が許すことはなかった。
鈴音も感謝はしているのだ、と琴音にフォローされたが、それとこれとは話が別のようだ。
シュニーやティエラたちも、菖蒲をはじめとした巫女と別れの言葉を交わしている。
鍛錬に付き合ったらしいシュバイドのところには、一番多くの巫女が集まっていた。
「すごい人気だな」
「シュバイド君はフリーだから、あわよくばって子もいるわね」
「マジですか?」
「大マジよ。なんだかんだで、こっちの世界も婚活は大変なのよ」
下手な相手には嫁がせられないしと、梔子は小さくため息をついていた。変なところが現実世界と似ているなと、シンも微妙な気分になる。
『シン君が琴音ちゃんをもらってくれると、私も一安心なんだけど。野心家の男どもが嫁にってうるさいのよ』
『勘弁してくださいよ。これでも、まだ元の世界に戻るの諦めてないんですから。それに、仮にこっちに骨を埋めるにしても、シュニーがいます』
『好かれてるものね。いつもシン君を目で追ってるから、すごくわかりやすかったわ』
チャットモードで話しながら、今度はシンがため息をついた。
『たぶんそれ、わざとですよ』と梔子に伝えておく。そこまで露骨なことを初対面の相手の前で続けるには理由があるはずだ。
「さて、このままだと長くなりそうだし、そろそろ行くぞ!」
シュバイドに熱い視線を送っている巫女たちには悪いが、シンは率先して馬車に乗り込んだ。
他の面々が乗り込んだのを確認して、カゲロウに指示を出す。
馬車がゆっくり進み始め、すぐにスピードが上がる。
初めて『黒巫女神社』を訪れた時とは違い、物資搬送用の整備された道を走っているので、あっという間に梔子たちの姿が小さくなっていく。
「お元気でー!!」
琴音の声を背に、馬車はフジへ向かう。
フジまでの道のりは、いたって平和なものだった。
モンスターはカゲロウを恐れて近づかず、盗賊の類も九条家やそれに属する侍たちが狩って回っているため、出会うことのほうが珍しい。
途中、規模の大きい街に寄って食糧を買い込んだ以外は、寄り道せずにフジへの道を爆走した。そのせいで、すれ違う旅人や商人が驚いていたのはご愛嬌だろう。
「もう着いてしまいましたか。楽しい時間は過ぎるのが早いですね」
アオキガハラの手前で馬車を降り、フジを見上げて国綱が言った。
「あの速度だもの。仕方ないわよ」
国綱の言葉にうなずきながら、光世は名残惜しげにしまわれる馬車を見ている。
武器が擬人化した存在である光世たちは、土地に縛られる。本来ならシンと過ごしたような旅など、そう簡単にできるものではないのだ。
「そういえば、前はここで襲われたんだったな」
黙って歩くのもなんだと思い、シンは花梨たちと行動していたときの話をすることにした。
「そんなことが。逃げた刺客は、六波羅家の者でしょうか?」
「たぶんな。無茶してた連中はもうおとなしくなってるから、気にしても仕方ない」
シンの話が終わるころには、一行はアオキガハラを抜け、フジへ踏み入っていた。相変わらず靄が出ているが、問題はない。
わざわざ戦闘する理由もないので、ときおり遭遇しそうになるモンスターをかわして、すんなりとカグツチの祠に到着した。
「ヤチ、ただいま」
鎌首をもたげてこちらを見つめるヤツクビオロチに、光世が声をかける。
言葉を理解しているようで、聞こえてくる「シャー」という返事は、「お帰り」と言っているようだった。
「ふむ、無事帰ってきたか」
シンたちの気配を察知したようで、祠の奥から三日月宗近がやってきた。
「久しぶりね、宗近。――なんだか、少し綺麗になった?」
宗近の姿を見て、違和感を覚えたらしい国綱。
「光世と同じでな。今の私は真打なのだ」
本人が説明すると、すでに光世から話を聞いていた国綱は、すんなり納得していた。
「てっきり光世みたいに可愛くなってるのかと思ったけど、なるほど、美貌が増しているのか。だから光世はちょっと不本意そうだったわけね」
「姿が成長するだけだと思っていたら、具足の形状まで変わっていたからな。光世は可愛らしくなったと恒次や安綱もほめていたぞ」
「笑っていたの間違いでしょ」
国綱と宗近の会話に、拗ねたように光世が口を挟む。そっぽを向いた拍子に、ポニーテールが小さく揺れた。
「そんなことはない。大本が武器とはいえ、この身は女。身なりを着飾ることに楽しみを覚えんわけではない。私も可愛らしい容姿に少し興味がある」
「でもその髪型にすると、光世みたいな健康的な可愛さより、女の色香のほうが強く出るわよね。うなじとか」
本心だとわかる口調で言った宗近に、国綱の的確な指摘が加わる。
見た目が子ども寄りか大人寄りかで、見る者の印象に多大な影響を与えるのだ。
「くぅ、否定できない……」
口ではなんと言おうとも、実際に髪を軽くまとめただけで、具足を身につけているとは思えない色香を醸し出す宗近に、光世は肩を落とした。
「――なんだか楽しそうね」
「うむ、仲間が無事に帰ってきたのだ。はしゃぐのも無理あるまいて」
光世たちの遠慮のないやり取りを、フィルマとシュバイドが微笑ましく眺めている。
感想 396
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
真の皇帝は俺です ~面倒だから幼なじみに帝位を任せていたら、婚約者に捨てられました。正体を明かしたら全員後悔してももう遅い~
由香皇帝の仕事が面倒だったレインは、信頼する幼なじみアレクシスに表向きの皇帝を任せ、自身は陰から帝国を支えていた。
だがある日、婚約者エミリアは「権力も将来性もない」と彼を見限り婚約破棄を宣言する。
しかし彼女は知らなかった。
帝国を動かしていた真の支配者が誰なのかを。
これは全てを持ちながら隠していた男と、見るべきものを見失った者たちの後悔の物語。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
【老化返却】聖女の若さは俺の寿命だった〜回復魔法の代償を肩代わりしていた俺を追放した報いだ。回復のたびに毛が抜け、骨がスカスカになるが良い〜
寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった「寿命を削って回復してやってたのに……感謝すらしないんだな」
聖女パーティの荷物持ち兼回復術師だった俺は、ある日突然パーティを追放された。
理由は「回復魔法のコストが寿命で、もうすぐ死ぬ無能はいらない」という勝手な思い込み。
だが、彼らは知らなかった。
俺の正体が、この世界の生命を司る世界樹の根源そのものだったことを。
俺の寿命は無限であり、俺がパーティにいたからこそ、彼らは「若さ」と「健康」を維持できていたのだ。
「俺がいなくなったら、誰が君たちの老化を止めるの?」
俺がいなくなった途端、聖女たちの身体に異変が起きる。
回復魔法を唱えるたびに、自慢の金髪はバサバサと抜け落ち、肌は土色に。
若さに溺れていた彼女たちは、骨がスカスカになり、杖なしでは歩けない老婆のような姿へと変わり果てていく。
一方、解放された俺は隣国の美少女皇女に拾われ、世界樹の力で枯れた大地を森に変える「現人神」として崇められていた。
「今さら戻ってきて? ……悪いけど、そのハゲ散らかした老婆、誰だっけ?」
すべてを失ってから「俺」の価値に気づいても、もう遅い。
これは、恩を仇で返した連中が、自らの美容と健康を代償に破滅していく物語。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
