しらたきと糸コン

卯月うさぎ

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しらたきと糸コン

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「誰が帰るかよ!こんなチャンス、二度とねぇからな!!」



そう言って、ベッドが軋んだ。


『えっ?!』と思った瞬間には、宗太がベッドに膝をついて迫っていた。
今度は俺の番だと言って私を上向きに変え、馬乗りになる。


「いいか、よく聞け。あの10年前はマジ悪かったと思ってる。だがな、俺の親は関西人だ。俺や弟もその血が濃いい。よって、あぁいうシュチエーションになったら、"笑い"の性分が出るんだよ!俺、あの時言ったよな"もう無理!もう勃たない。マジ勘弁してくれ"って・・・」


実際はこうだと言って端折った分を正確に言われる。


"もう無理!笑いが勝って・・・・・・もう勃たない。マジ、こんな大事な時に・・・・・・・・勘弁してくれ、、、"


返していい言葉が見つからない。そんな私に、まだ続きがある!と言って、私以上に怒りだした。


「お前にこの事を言いたいのに、無視や無言で切り返されたら、俺も十代のガキだ…何だよって普通なるよな?結局言い訳も言わせてもらえないまま10年…いや、言い方が違うなマテを掛けられて10年だ!普通の男なら待てないぞ?さっきお前、俺が結婚するってのがずるいって言ったけど、吹っ切れてないそういう気持ちが、お前の中にまだ残ってるんだよな!?さぁ、それも此処で吐け!!」

『・・・。』

「またダンマリか?!」


じわっとまた涙が出る。


『何でっ何で…宗太が逆切れなのよ!あの時、傷ついたの私なんだからね!ずっと好きで、私から告白して…今度も私から告白しろって言うの?!絶対嫌っ!絶対いわな……』


キスで口を塞がれた。


「俺もずっとあの時から、時間が止まってんだよ!もういっぺん、あの瞬間に戻んねぇかなって、何度も何度も思った。もし戻れるんなら、お前が告白したあの時だなって思ってた…。本来俺からすべきだった。今も情けねぇ…そういう言葉をまたお前に言わそうとしてた。悪い、俺から言うわ」



"俺ともう一度付き合って下さい"



「///葵…へ、へ、返事はっ?!」


もうぐしゃぐしゃになって泣いた。泣きながら返事をした。
返事なんか決まってる。



『はいに決まってるじゃん!うわぁーん・・・』




漸く動き出した私たちの時間。

動くのに10年を要した。
しかも、10年前脳内でシュミレーションしていた最後の工程が、今完了したと言っておこう///。

童貞は、激しかった。
処女相手に溜まった分を今から出させろと言って、母が帰って来るのを気にしながら盛られた。



その後、大人なお付き合いが始まり、1年後結婚となった。

結婚する時に言われたのが、関西では糸コン。だけど関東では、しらたきって言うから、あの時程、自分の名前を恨んだ事はなかったよと私に言った。


あぁ・・そう言えば、宗太の上の名前は白瀧だったな。



結婚してもしらたきと縁があると思うと、今じゃ笑いが出る思い出話だ。



                              おしまい。
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