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五章 アミルの想い
69.目覚め-2
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それにしても……とアミルは思う。
「俺を助けるためだけにこんなことをしたのか?」
アミルがルルティアの顔をのぞき込むと、ルルティアは顔を真っ赤にしながら涙目のまま小さくうなずいた。
人を助けるためにここまで自分を犠牲にするなんてどこまでお人好しなんだ、とアミルが痛ましい顔をする。
「こんな……好きでもない男に」
「あの!」
アミルがつぶやいた言葉に、ルルティアはうつむいていた顔を勢いよくあげた。
「好きなの。アミルが好き。好きじゃなきゃこんなことしない! できない!」
ルルティアはアミルの目をまっすぐに見つめながら涙を流した。
「好きなの。アミルが好きなの……」
「ルー」
ルルティアの「好き」の言葉を聞いた瞬間、アミルは身体中の血が沸騰したような気がした。
ルルティアの言ったことを頭で理解するよりも先に、アミルはルルティアにキスをしていた。
唇を何度も重ねわずかに開いた隙間から舌を入れる。
ルルティアがビクッと身体に力を入れたのはわかったが、そのままさらに逃げる舌を追いかけて絡めとった。
歯列を舐め、上あごをくすぐり、唾液を混じり合わせているうちに、ルルティアも拙い動きで舌を絡めて応えてくれた。
そのまま溶け合うように何度も深いキスを重ねた。
ルルティアの身体から力が抜けて、くたりとアミルに寄りかかってからようやく二人は唇を離した。
長く激しいキスを終えて、二人の間にはツッと銀糸が繋がっていた。
アミルはルルティアに見せつけるようにそれを舌で舐めとった。
アミルがルルティアをギュッと抱きしめると、ルルティアもアミルの背中におずおずと手を回して抱きついた。
「ルーはヌイが好きなのかと思った」
「ヌイ? ヌイはヌイだよ? ヌイへの好きとアミルへの好きは違う」
「いや、だってこの前、川で並んで座っていた時にさ」
こうやって、とアミルがルルティアの腰に手を回してグッと抱きよせる。
「あれは、だって……。でも、好きじゃなきゃキスなんてしない」
今のキスのことなのかそれとも山でのキスを思い出したのか、ルルティアは少しうらめしそうにしながら上目遣いでアミルをにらんだ。
アミルは胸の奥から愛しさがあふれて止まらなくなり、嬉しくて顔がにやけてしまった。
アミルはルルティアの頭の後ろにすっと手を差し込むと、もう一度深くキスを交わした。
あふれる愛しさをそそぎ込むように何度も何度もむさぼるようにキスを落とす。
「む……は……ぁん」
ルルティアはもう身体に力が入らないようで、アミルにされるがままになっていた。
キスの合間に漏れ聞こえるルルティアの声がアミルを昂らせていく。
アミルは空いた片手をルルティアの素肌の上に滑らせて優しくなでまわした。
「あ……やぁん……」
ピクピクと震えながら、アミルの腕の中でルルティアが艶かしく身体をくねらせる。
アミルは逃がさないというように強く抱きしめてルルティアの柔らかい胸を自分の胸板に当てて押しつぶしながら、舌を深く差し入れ口内をくすぐり、ルルティアのお尻や太ももを軽く揉んだ。
「!! あの、アミル! 当たって……」
ルルティアは顔を横に向けて口を離すと、顔を真っ赤にさせてうつむいた。
アミルの硬く勃ち上がったモノがルルティアのお尻を押し上げていた。
「好きな女が目の前で裸でまたがって俺のこと好きって言ってんだ。勃つに決まっているだろ!?」
「す、好きな女って?」
ルルティアの質問にアミルは目を開いて驚いた。
まさか自分の気持ちが少しも伝わっていないとは思わなかったが、たしかにはっきりと口に出したことはなかった。
アミルは改めてルルティアを見つめる。
「あんただよ、ルー。あんたのことが好きだ。大好きだ」
「私がイヤになって島から出て行ったんじゃないの?」
ルルティアが目を潤ませながら首をわずかにかしげる。
「違う。ルーが好きだから。ヤツがルーに手を出す前にケリをつけに行った」
「ヤツって、あの皇帝のこと?」
「そう……って、あぁ、もうっ! なぁ、ちゃんと後で説明するから今はこっち!」
こんな状態で長々と説明をする余裕なんてアミルにはなかった。
アミルはルルティアを抱きしめると柔らかいお尻に熱く昂ったモノをグイグイと押しつけた。
「俺を助けるためだけにこんなことをしたのか?」
アミルがルルティアの顔をのぞき込むと、ルルティアは顔を真っ赤にしながら涙目のまま小さくうなずいた。
人を助けるためにここまで自分を犠牲にするなんてどこまでお人好しなんだ、とアミルが痛ましい顔をする。
「こんな……好きでもない男に」
「あの!」
アミルがつぶやいた言葉に、ルルティアはうつむいていた顔を勢いよくあげた。
「好きなの。アミルが好き。好きじゃなきゃこんなことしない! できない!」
ルルティアはアミルの目をまっすぐに見つめながら涙を流した。
「好きなの。アミルが好きなの……」
「ルー」
ルルティアの「好き」の言葉を聞いた瞬間、アミルは身体中の血が沸騰したような気がした。
ルルティアの言ったことを頭で理解するよりも先に、アミルはルルティアにキスをしていた。
唇を何度も重ねわずかに開いた隙間から舌を入れる。
ルルティアがビクッと身体に力を入れたのはわかったが、そのままさらに逃げる舌を追いかけて絡めとった。
歯列を舐め、上あごをくすぐり、唾液を混じり合わせているうちに、ルルティアも拙い動きで舌を絡めて応えてくれた。
そのまま溶け合うように何度も深いキスを重ねた。
ルルティアの身体から力が抜けて、くたりとアミルに寄りかかってからようやく二人は唇を離した。
長く激しいキスを終えて、二人の間にはツッと銀糸が繋がっていた。
アミルはルルティアに見せつけるようにそれを舌で舐めとった。
アミルがルルティアをギュッと抱きしめると、ルルティアもアミルの背中におずおずと手を回して抱きついた。
「ルーはヌイが好きなのかと思った」
「ヌイ? ヌイはヌイだよ? ヌイへの好きとアミルへの好きは違う」
「いや、だってこの前、川で並んで座っていた時にさ」
こうやって、とアミルがルルティアの腰に手を回してグッと抱きよせる。
「あれは、だって……。でも、好きじゃなきゃキスなんてしない」
今のキスのことなのかそれとも山でのキスを思い出したのか、ルルティアは少しうらめしそうにしながら上目遣いでアミルをにらんだ。
アミルは胸の奥から愛しさがあふれて止まらなくなり、嬉しくて顔がにやけてしまった。
アミルはルルティアの頭の後ろにすっと手を差し込むと、もう一度深くキスを交わした。
あふれる愛しさをそそぎ込むように何度も何度もむさぼるようにキスを落とす。
「む……は……ぁん」
ルルティアはもう身体に力が入らないようで、アミルにされるがままになっていた。
キスの合間に漏れ聞こえるルルティアの声がアミルを昂らせていく。
アミルは空いた片手をルルティアの素肌の上に滑らせて優しくなでまわした。
「あ……やぁん……」
ピクピクと震えながら、アミルの腕の中でルルティアが艶かしく身体をくねらせる。
アミルは逃がさないというように強く抱きしめてルルティアの柔らかい胸を自分の胸板に当てて押しつぶしながら、舌を深く差し入れ口内をくすぐり、ルルティアのお尻や太ももを軽く揉んだ。
「!! あの、アミル! 当たって……」
ルルティアは顔を横に向けて口を離すと、顔を真っ赤にさせてうつむいた。
アミルの硬く勃ち上がったモノがルルティアのお尻を押し上げていた。
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「す、好きな女って?」
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まさか自分の気持ちが少しも伝わっていないとは思わなかったが、たしかにはっきりと口に出したことはなかった。
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「私がイヤになって島から出て行ったんじゃないの?」
ルルティアが目を潤ませながら首をわずかにかしげる。
「違う。ルーが好きだから。ヤツがルーに手を出す前にケリをつけに行った」
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