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三章 呪いと祝福
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「ん……んん……」
急に目の前が明るくなったように感じて、ソフィアは目を開けた。
目に飛び込んでくる光の洪水がまぶしくて目を細める。
すると、まぶしい光の中でキラキラと金色の光がまたたいた。
「ソフィア! 目が覚めたか」
「レオ……ルド……さ……」
「良かった」
横になっていたソフィアの身体がグイと持ち上げられ、すぐに熱くたくましい身体に抱きしめられた。
レオルドがソフィアの頬に手を添えながら顔をのぞき込む。
「古の魔女の呪いに飲み込まれて、ずっと意識が戻らなかった。俺のことがわかるか?」
ぼんやりとしていた光が輪郭を持ち、レオルドの顔がはっきりと見えてくる。
「ん……レオルドさま……です……」
「俺がわかるな。良かった」
次第に目が慣れてきて、ここはどこかの屋敷のベッドの上のようだとわかる。
顔を少し上げて見回せば、ベッドの周りにはぐるりと衝立が立てられていた。
衝立のせいで部屋の広さはわからないが、天井や衝立の隙間から見える感じからして相当立派な屋敷のようだ。
「あの……ここは?」
「イムソリア辺境伯の屋敷だ」
「え!」
驚いて身体を起こそうとすると、離れた身体をくっつけるようにレオルドがすかさず腕の中に抱き寄せた。
「あまり俺から離れるな」
「あ……」
呪いのせいで芯まで冷えた身体が、レオルドの熱であたためられる。
「あったかい……」
ふと、肌に触れる感触に違和感を感じて自分の身体に目を落とすと、下着だけを身につけたほぼ裸のような姿をしていた。
「きゃあ! 私、なんでこんな格好を!?」
「おい、離れるなと言っているだろうが」
身体を隠そうと離れようとするソフィアを、レオルドが強く抱きしめる。
見ればレオルドも下半身に下着一枚しか着けておらず、触れ合う素肌が熱くて恥ずかしい。
(えっと、これは何? 洞窟にいたはずなのに?)
混乱するソフィアを落ち着かせるように、レオルドが背中をゆっくりとなでた。
薄い下着ごしにレオルドの手のひら熱が伝わってきて、どうにかなりそうだ。
「ソフィアを忘れないためだ。忘却の呪いをその身に移しているから、いまソフィアの顔を見た者はソフィアを忘れてしまう。だからこうやって誰もソフィアの顔を見れないように衝立を立てている。俺もこれ以上離れるとソフィアを忘れてしまう」
「だからってこんな格好……」
「本当は裸の方が良いのだろうが、誤って挿れてしまうとまずいからな」
「いれ……?」
「あぁ」
レオルドの熱い手が背中をなでるたび、くすぐったいような、もどかしいような、そんな心地がして思わず身を震わせる。
「ん……レオルド様……あっ……!」
抱きしめられながら小さく吐息をこぼすと、背中をなでるレオルドの手にグッと力が入ったのがわかった。
すると、ソフィアの足にゴリと何か硬いものが当たる。
その熱く硬いものの正体に気づいたソフィアは一気に顔を赤くして、それ以上、下を向けなくなってしまう。
レオルドはソフィアを抱きしめて熱い吐息を耳に吹きかけながら、太ももにその塊を擦りつけた。
「ソフィアの魔女の力を奪ってしまえば目が覚めるかとも思ったが、二度と呪いが解けなくなるかもしれないとゲシリテに止められた」
「あ、や……レオルド様……耳はだめぇ……」
「はぁっ……ソフィア……」
昼間の明るい部屋で裸に近いこんな姿で抱き合っているなんて、恥ずかしくておかしくなりそうだ。
少しでも距離を取りたくて裸の胸板を押すと、その腕は全体的にまだらに黒くなっている。
さらによく見れば、左手に何かを握り込んでいた。
「え? これは……?」
ソフィアの左手には、呪いの依代になったネックレスを握りこまれていた。
急に目の前が明るくなったように感じて、ソフィアは目を開けた。
目に飛び込んでくる光の洪水がまぶしくて目を細める。
すると、まぶしい光の中でキラキラと金色の光がまたたいた。
「ソフィア! 目が覚めたか」
「レオ……ルド……さ……」
「良かった」
横になっていたソフィアの身体がグイと持ち上げられ、すぐに熱くたくましい身体に抱きしめられた。
レオルドがソフィアの頬に手を添えながら顔をのぞき込む。
「古の魔女の呪いに飲み込まれて、ずっと意識が戻らなかった。俺のことがわかるか?」
ぼんやりとしていた光が輪郭を持ち、レオルドの顔がはっきりと見えてくる。
「ん……レオルドさま……です……」
「俺がわかるな。良かった」
次第に目が慣れてきて、ここはどこかの屋敷のベッドの上のようだとわかる。
顔を少し上げて見回せば、ベッドの周りにはぐるりと衝立が立てられていた。
衝立のせいで部屋の広さはわからないが、天井や衝立の隙間から見える感じからして相当立派な屋敷のようだ。
「あの……ここは?」
「イムソリア辺境伯の屋敷だ」
「え!」
驚いて身体を起こそうとすると、離れた身体をくっつけるようにレオルドがすかさず腕の中に抱き寄せた。
「あまり俺から離れるな」
「あ……」
呪いのせいで芯まで冷えた身体が、レオルドの熱であたためられる。
「あったかい……」
ふと、肌に触れる感触に違和感を感じて自分の身体に目を落とすと、下着だけを身につけたほぼ裸のような姿をしていた。
「きゃあ! 私、なんでこんな格好を!?」
「おい、離れるなと言っているだろうが」
身体を隠そうと離れようとするソフィアを、レオルドが強く抱きしめる。
見ればレオルドも下半身に下着一枚しか着けておらず、触れ合う素肌が熱くて恥ずかしい。
(えっと、これは何? 洞窟にいたはずなのに?)
混乱するソフィアを落ち着かせるように、レオルドが背中をゆっくりとなでた。
薄い下着ごしにレオルドの手のひら熱が伝わってきて、どうにかなりそうだ。
「ソフィアを忘れないためだ。忘却の呪いをその身に移しているから、いまソフィアの顔を見た者はソフィアを忘れてしまう。だからこうやって誰もソフィアの顔を見れないように衝立を立てている。俺もこれ以上離れるとソフィアを忘れてしまう」
「だからってこんな格好……」
「本当は裸の方が良いのだろうが、誤って挿れてしまうとまずいからな」
「いれ……?」
「あぁ」
レオルドの熱い手が背中をなでるたび、くすぐったいような、もどかしいような、そんな心地がして思わず身を震わせる。
「ん……レオルド様……あっ……!」
抱きしめられながら小さく吐息をこぼすと、背中をなでるレオルドの手にグッと力が入ったのがわかった。
すると、ソフィアの足にゴリと何か硬いものが当たる。
その熱く硬いものの正体に気づいたソフィアは一気に顔を赤くして、それ以上、下を向けなくなってしまう。
レオルドはソフィアを抱きしめて熱い吐息を耳に吹きかけながら、太ももにその塊を擦りつけた。
「ソフィアの魔女の力を奪ってしまえば目が覚めるかとも思ったが、二度と呪いが解けなくなるかもしれないとゲシリテに止められた」
「あ、や……レオルド様……耳はだめぇ……」
「はぁっ……ソフィア……」
昼間の明るい部屋で裸に近いこんな姿で抱き合っているなんて、恥ずかしくておかしくなりそうだ。
少しでも距離を取りたくて裸の胸板を押すと、その腕は全体的にまだらに黒くなっている。
さらによく見れば、左手に何かを握り込んでいた。
「え? これは……?」
ソフィアの左手には、呪いの依代になったネックレスを握りこまれていた。
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