世界に輝く未来を

きなこ

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伝えたかったこと

想い

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字を描いてから、何日たっただろう。お腹が空いて、吐き気がするが、食べるものなどどこにもない。このままではどうせ死ぬ。夜の空だけが私の味方だった。唯一の癒しだった。その空を眺めるために生きていた。
 ある日、小学校の前を通る戦車を見つけた。もう、日常茶飯事だ。それを見て、私はいつの間にかそこへ走った。よろよろと、言うことを聞かない体を必死に動かして、やっとたどり着く。そして、立ち止まり声を出す。
「…めて。」
上手く声が出せなかったので、私は少し怖かったのかもしれない。自覚はなかった。
「もう、やめて。」
戦車は私が見えていないのか、そのまま私に突っ込もうとする。まるでこの世界に生きている私を否定するかのように。
「もう、やめて。もう、やめて!」
叫んで、目を瞑った。まだ叫ぶ力があったとは。よかった、と言うべきか。
 これが走馬灯と言うやつだ。色んなことを思い出す。全部、幼かった頃の出来事だ。

走馬灯も終わって、体に力が入らないことを確かめて、私は諦めた。ゆっくりと過去を振り返って、大きな後悔が襲ってくる。
当たり前。それを私は当たり前だと思っていた。今は、当たり前に戻りたい。あの日々が最悪だと思っていた私はなんて幸せものなんだろうか。あの日々は変えようと思えば変えれたのに私はひとつの努力もしなかった。どうして、簡単に死のうなんて思ったのだろうか。あのニュースを見た時のあのイライラを私はどうして直ぐに消してしまったのだろうか。ウクライナの人達はきっとこう思っていたのだろう。

どうせ、誰も助けてくれない。
どうせ、皆死ぬ。
どうせ、さっさと動いてくれない。
どうせ、皆自分のことしか考えていない。
どうせ、これが私の運命だ。

まさに、今の私の想いだ。
もう、やめて──────。
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