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Sortie-01:黒翼の舞う空
第七章:十センチ差のすれ違い/05
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そんなことを入浴中のアリサが思っているとはいざ知らず、翔一は独りキッチンに立っていて。優雅に食後のティータイムと洒落込むべく、手早く準備をしている最中だった。
彼はどちらかといえば紅茶党だ。珈琲も飲めなくはないが……どちらの方が好きかと問われれば、迷わず紅茶と答えるだろう。
故に、彼の紅茶に対するこだわりは並々ならぬものなのだ。
といっても、この時間からだと流石に面倒くさくて、普段なら楽なティーバッグで済ませてしまうところだが……しかし、今日は色々なことがありすぎた。精神的にも肉体的にも、何だかんだとかなりの疲労が溜まってしまっている。だからせめて、一日の終わりぐらいは美味い紅茶で締め括ろうと。そう思い、翔一はこの時間にしては珍しく、いつもみたいに楽なティーバッグでない、ちゃんと茶葉を使った形での準備を進めていたのだ。
ティーカップとガラス製のポットには予め湯を通して、しっかりと温めておき。その後でポットに茶葉を適量放り込んで……熱湯を注ぎ込み、静かに蓋をする。後は時間をキッチリ計って、茶葉をちゃんと蒸らす工程だ。ちなみに銘柄はアールグレイ。今回使った茶葉なら……どうだろうか、大体三分から四分ちょっとといったところか。
準備を終えたティーセットをダイニング・テーブルに運び、コトンと置いたポットの傍に小振りな砂時計なんかを置いて時間を計る。普通に考えてタイマーの類で良いのだが、この辺りは翔一のちょっとした洒落っ気だ。
砂時計の砂が落ちきるまで、暫しの時間をぼうっと過ごして待った後。ポットの蓋を開け、用意しておいたティースプーンで軽く中を混ぜ……そうすれば、準備完了だ。
ポットを傾け、茶こし――――いわゆるふるいという奴だ。「ふるいに掛ける」と言葉にもなっているアレ。そのふるい、いや茶こしを使って、ポットの口から流れ出てくる茶殻をこしながら、くるくるとカップの中を回すように注いでいく。濃さが均一になるように、という配慮だ。
そうして注ぎ終えれば、翔一は漸くティーカップを手に取れる。ちなみに彼はどんな時でもストレート派だ。特にアールグレイ銘柄なんかはちょっと癖のある味わいで、苦手な人間はストレートで飲むのはちょっと厳しいらしいが。しかし翔一はどんな紅茶だろうと常にストレートで頂くタイプだった。
アリサが風呂から上がってきたら、彼女にも何か淹れてやろう。風呂上がりで身体が火照っているだろうし、冷たいアイスティーの方が良いだろうか。いや、前提条件としてそもそも彼女の好みを知らない。紅茶が苦手だったら……まあ、訊いてみて考えることにしよう。
そんなことを思いつつ、翔一はスッとティーカップに口を付け。手間暇を掛けて淹れた一杯を飲もうと、カップを傾けて――――。
「悪いわね、先に頂いちゃって」
「ぶ――――っ!?」
…………丁度風呂から上がって、リビングに戻ってきたアリサの姿を一目見る瞬間、翔一はその手間暇を掛けた至高の一杯を全力で吹きだしてしまった。
「わっ!? ちょっ、何やってんのよ!?」
「げほっ! ごほっ! ……それはっ、こっちの……げほぁっ! こっちの、台詞だっ……!!」
咳き込みながら、翔一は今まさに口から霧吹きの如く吹き出してしまった紅茶を拭こうとして……しかし、アリサがまた視界に飛び込んできてしまったものだから、翔一は思わず眼を逸らす。
というのも――――今のアリサ、何も着ていないのだ。
風呂上がりで火照った、少しばかり湯気の纏わり付く長身の身体。翔一よりも高く、それでいて暴力的なまでに起伏に富んだ、その魅力的にも程がある肢体を……彼女は、隠そうともしていない。せめてバスタオル一枚でも纏っていれば話は別なのだが、それすらをも見当たらないのだ。
そんな格好で、平気な顔をして。さも当然のようにアリサが全裸で目の前に現れたからこそ、彼は見事なまでの勢いで至高の一杯を吹き出してしまったのだった。
というか、吹き出して当然だ。そんな格好で風呂から上がってこられては、誰だろうとこんな反応になるだろう。
「あーもう、きったないわね……。何やってんのよアンタ、本当に」
「だから、それはこっちの台詞だ……っ、ごほっ! 大体、何でそんな格好で……君は……げほっ!」
「なによ、何か文句ある?」
「大ありだ……っ!」
「家の中でぐらい好きにしたいのよ。堅苦しいのは嫌なの。別に迷惑かけてるわけでもなし、構わないでしょう?」
「そういう、問題じゃない……っ!」
紅茶が変に器官へ入ってしまったせいで、翔一は激しく咳き込みながら。一糸纏わぬ姿ですぐ目の前に立ち、しかも平然としているアリサから必死に眼を逸らしつつ……どうにかこうにか、呼吸を整える。
そうすれば、ふぅと深呼吸をしつつ。やはり彼女からは眼を逸らしたままで、ポツリと彼女に向かって呟く。
「…………目のやり場に困るんだよ、あらゆる意味で」
「見たけりゃ好きに見れば良いわよ。別に見られて恥ずかしい身体してるワケでもないし」
「自分の魅力を自覚しているなら、余計に勘弁してくれ……」
はぁ、と翔一は深々と溜息をつき、続けて彼女に……もしやと思い立った可能性を問うてみる。
「……一応訊いておくけれど、寝るときもそんな調子か?」
それにアリサは、さも当然のような顔で「ええ」と頷き、今の問いを平気な顔をして肯定するものだから。翔一はまた「はぁーっ……」と、深すぎる溜息をつく。
やはり、訊いておいて正解だった。寝るときもこのスタイル……普通に全裸で眠るスタイルなら、下手に部屋に踏み込むのは止した方が得策だろう。元よりレディの寝室に無断で足を踏み入れるような真似はするつもりはなかったし、そんな趣味もないが。しかしこれでは……余計に気を付けなければならないだろう。
何にせよ、アリサは思っていたよりも開放的というか……何だろうか。意外と変わり者のようだった。少なくとも、翔一が思っていたよりアリサはずっとズレている。別に悪いとは思わないし、寧ろそのズレたところも魅力的に映ってしまうが……何にせよ、彼女はそういう性質のようだ。
そんな彼女の方をチラリと横目に見ようとして――――でも、今まさに一糸纏わぬ格好でそこに居るのを思い出し、やっぱり視線を向けるのはやめて。アリサからは視線を逸らしたまま、翔一は完全に呆れ返った調子で苦言を呈してみる。
「……少しは、恥じらいというのを持ってくれ」
「そんなの、必要無いじゃない?」
が、当のアリサ本人はこんな調子で。当然のような顔で即答されてしまえば、他に翔一に出来ることといえば……やれやれと、参ったように肩を竦めることだけだった。
彼はどちらかといえば紅茶党だ。珈琲も飲めなくはないが……どちらの方が好きかと問われれば、迷わず紅茶と答えるだろう。
故に、彼の紅茶に対するこだわりは並々ならぬものなのだ。
といっても、この時間からだと流石に面倒くさくて、普段なら楽なティーバッグで済ませてしまうところだが……しかし、今日は色々なことがありすぎた。精神的にも肉体的にも、何だかんだとかなりの疲労が溜まってしまっている。だからせめて、一日の終わりぐらいは美味い紅茶で締め括ろうと。そう思い、翔一はこの時間にしては珍しく、いつもみたいに楽なティーバッグでない、ちゃんと茶葉を使った形での準備を進めていたのだ。
ティーカップとガラス製のポットには予め湯を通して、しっかりと温めておき。その後でポットに茶葉を適量放り込んで……熱湯を注ぎ込み、静かに蓋をする。後は時間をキッチリ計って、茶葉をちゃんと蒸らす工程だ。ちなみに銘柄はアールグレイ。今回使った茶葉なら……どうだろうか、大体三分から四分ちょっとといったところか。
準備を終えたティーセットをダイニング・テーブルに運び、コトンと置いたポットの傍に小振りな砂時計なんかを置いて時間を計る。普通に考えてタイマーの類で良いのだが、この辺りは翔一のちょっとした洒落っ気だ。
砂時計の砂が落ちきるまで、暫しの時間をぼうっと過ごして待った後。ポットの蓋を開け、用意しておいたティースプーンで軽く中を混ぜ……そうすれば、準備完了だ。
ポットを傾け、茶こし――――いわゆるふるいという奴だ。「ふるいに掛ける」と言葉にもなっているアレ。そのふるい、いや茶こしを使って、ポットの口から流れ出てくる茶殻をこしながら、くるくるとカップの中を回すように注いでいく。濃さが均一になるように、という配慮だ。
そうして注ぎ終えれば、翔一は漸くティーカップを手に取れる。ちなみに彼はどんな時でもストレート派だ。特にアールグレイ銘柄なんかはちょっと癖のある味わいで、苦手な人間はストレートで飲むのはちょっと厳しいらしいが。しかし翔一はどんな紅茶だろうと常にストレートで頂くタイプだった。
アリサが風呂から上がってきたら、彼女にも何か淹れてやろう。風呂上がりで身体が火照っているだろうし、冷たいアイスティーの方が良いだろうか。いや、前提条件としてそもそも彼女の好みを知らない。紅茶が苦手だったら……まあ、訊いてみて考えることにしよう。
そんなことを思いつつ、翔一はスッとティーカップに口を付け。手間暇を掛けて淹れた一杯を飲もうと、カップを傾けて――――。
「悪いわね、先に頂いちゃって」
「ぶ――――っ!?」
…………丁度風呂から上がって、リビングに戻ってきたアリサの姿を一目見る瞬間、翔一はその手間暇を掛けた至高の一杯を全力で吹きだしてしまった。
「わっ!? ちょっ、何やってんのよ!?」
「げほっ! ごほっ! ……それはっ、こっちの……げほぁっ! こっちの、台詞だっ……!!」
咳き込みながら、翔一は今まさに口から霧吹きの如く吹き出してしまった紅茶を拭こうとして……しかし、アリサがまた視界に飛び込んできてしまったものだから、翔一は思わず眼を逸らす。
というのも――――今のアリサ、何も着ていないのだ。
風呂上がりで火照った、少しばかり湯気の纏わり付く長身の身体。翔一よりも高く、それでいて暴力的なまでに起伏に富んだ、その魅力的にも程がある肢体を……彼女は、隠そうともしていない。せめてバスタオル一枚でも纏っていれば話は別なのだが、それすらをも見当たらないのだ。
そんな格好で、平気な顔をして。さも当然のようにアリサが全裸で目の前に現れたからこそ、彼は見事なまでの勢いで至高の一杯を吹き出してしまったのだった。
というか、吹き出して当然だ。そんな格好で風呂から上がってこられては、誰だろうとこんな反応になるだろう。
「あーもう、きったないわね……。何やってんのよアンタ、本当に」
「だから、それはこっちの台詞だ……っ、ごほっ! 大体、何でそんな格好で……君は……げほっ!」
「なによ、何か文句ある?」
「大ありだ……っ!」
「家の中でぐらい好きにしたいのよ。堅苦しいのは嫌なの。別に迷惑かけてるわけでもなし、構わないでしょう?」
「そういう、問題じゃない……っ!」
紅茶が変に器官へ入ってしまったせいで、翔一は激しく咳き込みながら。一糸纏わぬ姿ですぐ目の前に立ち、しかも平然としているアリサから必死に眼を逸らしつつ……どうにかこうにか、呼吸を整える。
そうすれば、ふぅと深呼吸をしつつ。やはり彼女からは眼を逸らしたままで、ポツリと彼女に向かって呟く。
「…………目のやり場に困るんだよ、あらゆる意味で」
「見たけりゃ好きに見れば良いわよ。別に見られて恥ずかしい身体してるワケでもないし」
「自分の魅力を自覚しているなら、余計に勘弁してくれ……」
はぁ、と翔一は深々と溜息をつき、続けて彼女に……もしやと思い立った可能性を問うてみる。
「……一応訊いておくけれど、寝るときもそんな調子か?」
それにアリサは、さも当然のような顔で「ええ」と頷き、今の問いを平気な顔をして肯定するものだから。翔一はまた「はぁーっ……」と、深すぎる溜息をつく。
やはり、訊いておいて正解だった。寝るときもこのスタイル……普通に全裸で眠るスタイルなら、下手に部屋に踏み込むのは止した方が得策だろう。元よりレディの寝室に無断で足を踏み入れるような真似はするつもりはなかったし、そんな趣味もないが。しかしこれでは……余計に気を付けなければならないだろう。
何にせよ、アリサは思っていたよりも開放的というか……何だろうか。意外と変わり者のようだった。少なくとも、翔一が思っていたよりアリサはずっとズレている。別に悪いとは思わないし、寧ろそのズレたところも魅力的に映ってしまうが……何にせよ、彼女はそういう性質のようだ。
そんな彼女の方をチラリと横目に見ようとして――――でも、今まさに一糸纏わぬ格好でそこに居るのを思い出し、やっぱり視線を向けるのはやめて。アリサからは視線を逸らしたまま、翔一は完全に呆れ返った調子で苦言を呈してみる。
「……少しは、恥じらいというのを持ってくれ」
「そんなの、必要無いじゃない?」
が、当のアリサ本人はこんな調子で。当然のような顔で即答されてしまえば、他に翔一に出来ることといえば……やれやれと、参ったように肩を竦めることだけだった。
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