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新たなる世界
最後に待つ試練
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「で?」
上野のマイナはこっちのマイナに、
「わざわざ何をしに来たのかを聞いてないわ」
「そういやそうだ。わたしもあんま聞いてなかったわ」
なんとなくマイナが上野まで行きたいと言うだけで始まった旅、程度の認識だったが。マイナ自身には何か目的があったのだろう。
「このひとを見せびらかそうと思って」
マイナはわたしの腕を掴んで悪戯っぽく笑った。
「はぁー…ま、確かにあなたが出てくる理由になり得るんなら、その価値はあるのかもね。…何千年かかってるのよ」
不穏な年数!
「わたしはあなたたちと違って義理堅いんですー。…このくらいのひとじゃないと連れ出してもらえないくらいには。」
マイナがわたしの腕を強く握った。
「よく分からんが、まあこっちのマイナはまあ元気、って感じなんかね」
なんとなく、わたしは口を挟んだ。
そこを補足してやりたくなった。
「はい、概ね…そう言う感じです」
マイナは笑った。
「…あとプラモ制作勝負でもするの?」
「そうですね、しばらく逗留してそうするのもいいかも」
「あー、そーいやこないだの黄泉葉原の店舗コンテスト出しそびれてたか」
上野マイナさん?なにその「深い理由はないけど」みたいな…アレは振りではなかったと言うことか…?
「まあしばらく泊まっていくならウチへ来ていいわ。ここまでの道中も色々あったでしょうし、それ以外にも話は色々あるでしょ?」
何千年分の話があったりするんだろうか…
「そうね。でもその前にここの店先に群がってるのを蹴散らすのが先かな」
マイナは事もなげに笑った。
窓から下を見ると、こないだまで戦っていた見慣れた軍勢…董卓の旗差物を威並べた軍勢が取り囲んでいた。
「…まあ華雄がなんか言おうと言うまいと、マイナ自身に価値がある以上はこうなるか。どうする、逃げる?それとも…」
わたしは武装の確認をしながらマイナに聞いた。
「そうですね…でも目的自体は果たした、って言えば果たした訳ではありますね」
「帰る?秋葉原…黄泉葉原に?」
「そうしましょうか。そろそろ食事もそっちが恋しくなってきました。」
「なーんだ、泊まるかと思ったのに。まあいいわ。ならわたしも久々そっちへ行こうかな」
「そうだね、決着はわたしのホームで着けよう」
ガチャガチャと重い足音が階段の方から殺到してくるのが聞こえる。突入してこられていたか。玩具屋相手に無粋なやつらだとわたしは顔を顰めたが、まあ董卓軍ならそんなもんか。
「階段は狭いから、窓から行きましょうか」
上野マイナはそう言うとレジ裏へ回り、窓を大きく開け放った。
…ここ何階だっけ?まあまあ高かったような。
「あなたは例の靴があるからとりあえず大丈夫でしょう?」
マイナがもう履いてる本人も忘れてる設定を持ってきた。なんかそういやダイブ!してもイケてたような。
「飛ぶか!」
「まあわたしたちは普通に空飛ぶ魔術使いますけどね」
「え」
わたしは飛び出し、落下。ただし落下速度を緩和させるバルーンが靴から出る。
一方Wマイナはそのまま、人が走る程度のそれなりの速度で空を飛ぶ。
「ちょっと!?」
「山手線ホームで待ってますねー」
ここに来てまさかの裏切り!Wマイナはそのまま上野駅方向へ飛び去る。
下方からの弓矢は全て結界が弾いているようだ。
そしてわたしは董卓軍の只中へ降り立つ。
「へ?なんで一人だけ…貴様、一人で我々全てを相手にするつもりかっ、しねい!」
気の早い兵士がひとり、剣を抜いて打ち掛かってきたのでまずはそいつを鎖鎌の分銅で一撃の下に倒し、
「…いた、華雄」
わたしはあたりを見回す。華雄がいるかと思ったからだが、実際華雄はいた。
だが、捕らえられていた。虜囚の扱いで董卓の元へ連れて行くついでにわたしたちをも捕らえるつもりだったようだ。
わたしはまるで周りの兵隊を気にせず、華雄の元へ近付く。邪魔する者は皆、鎖鎌で倒し伏せた。
「…殴られてんじゃん。可愛い顔がさ」
多少の抵抗はしたか、華雄は痣やら傷やらでボロボロになっていた。
わたしは華雄の前に膝をついた。
そのわたしを見て、華雄は強がるように笑う。
「どうせこれから董相国の前で処刑されるだけだ、まあいいさ」
「…その予定はキャンセルだな」
わたしは華雄の頬を撫で、ゆっくりと立ち上がる。
「華雄、お前は今からわたしたちと黄泉葉原に行って楽しく遊ぶんだ。まあいいじゃないか、お前は過去も今も頑張ったんだ、とりあえず甘いものでも食べようぜ」
そしてゆっくり…周りの董卓軍の兵士ひとりひとりを睨み付け、
「邪魔をするなら、わたしがお前たちを全員倒す。覚悟のある奴からかかって来い」
張り詰めた空気を震わせ、わたしは静かに宣言した。
兵士たちは微動だにしない。
その空気を揺らし、前へ進み出る一人の巨漢。
「抜かしたな、小娘…いや、虎牢関を陥落せしめた奇襲の寄せ手は貴様であろうな。この呂奉先が戟に架けるに値する敵か」
…まあそうなるか。
華雄を助けるために呂布と戦う事になるか。
許褚にさえ勝ててないんだけどなー。
上野のマイナはこっちのマイナに、
「わざわざ何をしに来たのかを聞いてないわ」
「そういやそうだ。わたしもあんま聞いてなかったわ」
なんとなくマイナが上野まで行きたいと言うだけで始まった旅、程度の認識だったが。マイナ自身には何か目的があったのだろう。
「このひとを見せびらかそうと思って」
マイナはわたしの腕を掴んで悪戯っぽく笑った。
「はぁー…ま、確かにあなたが出てくる理由になり得るんなら、その価値はあるのかもね。…何千年かかってるのよ」
不穏な年数!
「わたしはあなたたちと違って義理堅いんですー。…このくらいのひとじゃないと連れ出してもらえないくらいには。」
マイナがわたしの腕を強く握った。
「よく分からんが、まあこっちのマイナはまあ元気、って感じなんかね」
なんとなく、わたしは口を挟んだ。
そこを補足してやりたくなった。
「はい、概ね…そう言う感じです」
マイナは笑った。
「…あとプラモ制作勝負でもするの?」
「そうですね、しばらく逗留してそうするのもいいかも」
「あー、そーいやこないだの黄泉葉原の店舗コンテスト出しそびれてたか」
上野マイナさん?なにその「深い理由はないけど」みたいな…アレは振りではなかったと言うことか…?
「まあしばらく泊まっていくならウチへ来ていいわ。ここまでの道中も色々あったでしょうし、それ以外にも話は色々あるでしょ?」
何千年分の話があったりするんだろうか…
「そうね。でもその前にここの店先に群がってるのを蹴散らすのが先かな」
マイナは事もなげに笑った。
窓から下を見ると、こないだまで戦っていた見慣れた軍勢…董卓の旗差物を威並べた軍勢が取り囲んでいた。
「…まあ華雄がなんか言おうと言うまいと、マイナ自身に価値がある以上はこうなるか。どうする、逃げる?それとも…」
わたしは武装の確認をしながらマイナに聞いた。
「そうですね…でも目的自体は果たした、って言えば果たした訳ではありますね」
「帰る?秋葉原…黄泉葉原に?」
「そうしましょうか。そろそろ食事もそっちが恋しくなってきました。」
「なーんだ、泊まるかと思ったのに。まあいいわ。ならわたしも久々そっちへ行こうかな」
「そうだね、決着はわたしのホームで着けよう」
ガチャガチャと重い足音が階段の方から殺到してくるのが聞こえる。突入してこられていたか。玩具屋相手に無粋なやつらだとわたしは顔を顰めたが、まあ董卓軍ならそんなもんか。
「階段は狭いから、窓から行きましょうか」
上野マイナはそう言うとレジ裏へ回り、窓を大きく開け放った。
…ここ何階だっけ?まあまあ高かったような。
「あなたは例の靴があるからとりあえず大丈夫でしょう?」
マイナがもう履いてる本人も忘れてる設定を持ってきた。なんかそういやダイブ!してもイケてたような。
「飛ぶか!」
「まあわたしたちは普通に空飛ぶ魔術使いますけどね」
「え」
わたしは飛び出し、落下。ただし落下速度を緩和させるバルーンが靴から出る。
一方Wマイナはそのまま、人が走る程度のそれなりの速度で空を飛ぶ。
「ちょっと!?」
「山手線ホームで待ってますねー」
ここに来てまさかの裏切り!Wマイナはそのまま上野駅方向へ飛び去る。
下方からの弓矢は全て結界が弾いているようだ。
そしてわたしは董卓軍の只中へ降り立つ。
「へ?なんで一人だけ…貴様、一人で我々全てを相手にするつもりかっ、しねい!」
気の早い兵士がひとり、剣を抜いて打ち掛かってきたのでまずはそいつを鎖鎌の分銅で一撃の下に倒し、
「…いた、華雄」
わたしはあたりを見回す。華雄がいるかと思ったからだが、実際華雄はいた。
だが、捕らえられていた。虜囚の扱いで董卓の元へ連れて行くついでにわたしたちをも捕らえるつもりだったようだ。
わたしはまるで周りの兵隊を気にせず、華雄の元へ近付く。邪魔する者は皆、鎖鎌で倒し伏せた。
「…殴られてんじゃん。可愛い顔がさ」
多少の抵抗はしたか、華雄は痣やら傷やらでボロボロになっていた。
わたしは華雄の前に膝をついた。
そのわたしを見て、華雄は強がるように笑う。
「どうせこれから董相国の前で処刑されるだけだ、まあいいさ」
「…その予定はキャンセルだな」
わたしは華雄の頬を撫で、ゆっくりと立ち上がる。
「華雄、お前は今からわたしたちと黄泉葉原に行って楽しく遊ぶんだ。まあいいじゃないか、お前は過去も今も頑張ったんだ、とりあえず甘いものでも食べようぜ」
そしてゆっくり…周りの董卓軍の兵士ひとりひとりを睨み付け、
「邪魔をするなら、わたしがお前たちを全員倒す。覚悟のある奴からかかって来い」
張り詰めた空気を震わせ、わたしは静かに宣言した。
兵士たちは微動だにしない。
その空気を揺らし、前へ進み出る一人の巨漢。
「抜かしたな、小娘…いや、虎牢関を陥落せしめた奇襲の寄せ手は貴様であろうな。この呂奉先が戟に架けるに値する敵か」
…まあそうなるか。
華雄を助けるために呂布と戦う事になるか。
許褚にさえ勝ててないんだけどなー。
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