始める気もなかったゲームのガチャの引きが良すぎた

らふれられ

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今日は王城へ行く日です。

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ぷちパレード?的な歓待から解放されわたしは野菜売りのおっさんが教えてくれた道を歩き、城へと向かう。
市場付近の賑わいは無いとしても、それなりに人は多いようだ。家屋敷やらなにかの店舗が並ぶ、石畳の通りが続いた。
たまに人が跨った馬やら馬車やらが走るのを見ると、異世界感があるなーと感じる。
馬上の人の中には鎧を着込んで鞍に槍やら剣やらを付けている者もいる。
そんな中、一際整然と駆けていく騎馬の一団が通り過ぎた。白銀の鎧、白銀の大楯、白の馬上槍と、揃いの装備が一際目を引く美しさだった。
行く先も自分の向かう方と同じようだ。
騎士団かな?と思えた。
先頭を駆けていた騎士が、自分の横を通り過ぎる時にこちらの方を見たように思えた。

あー、これ現地の人とバトっちゃう流れかなー。
なんだ、生意気な異世界人め!みたいな。

「勇者の方か」
だが拍子抜けすることに。
騎士は少し通り過ぎたが全団を止め、
自らはわざわざ馬上から降りて馬を引きながら自分の方へ近づいてきた。
「自信はあまりありませんが、多分」
わたしも普通に答える。
「はは、あなた方はご自身の都合と無関係に召喚されたのですし、そのお答えもやむを得ませんな」
騎士はなかなかに爽やかな長髪の青年であった。
「…よくわたしがその無理やり召喚された者だとわかりましたね?」
なんとなくだが、まだ因縁つけられる可能性があるのではという疑念を捨てられなかった。
「お手元の緑龍のツノですな。あの憎き奴めの顔から生えていたものと見受けました」
「あれと戦った事があるんですね」
「あなたのように戦利品を得るには至りませんでしたが、村落を襲いに来たのを撃退したことが何度かは」
小さな驚きであった。
地元民やるじゃん。あんなデカイの謎のマジックアイテムの加護でもなけりゃ戦いたくねー。
「凄いですね。いえ、騎士の方に言う事でもありませんがわたしもかなり恐ろしかったですし」
「素直な方だ。あなたのおっしゃりようは信用出来るようだ。…名乗るのが遅れました、私はアーサスと申します。ご推察通り王にお仕えする騎士です。」
騎士アーサスは名乗り、一礼した。
「さあ馬へ。王城は間もなくですが、道すがら街も案内致しましょう」
「乗って良いって事ですか?」
「勿論」
アーサスは笑顔だった。
彼に従っていた者たちも既に馬から降り、全員馬を引いたまま進む気のようであった。
わたしもそう言う事なら…と、思っていたが、
「あ、そうだ…名乗ってもらってなんですが、わたし自分の名前も思い出せない状態で」
「なんと…では王に謁見される前に治療院へ行きますか?記憶以外に何か怪我やら気になる事もありましょうしな」
「あ…いえ、王様にはお会いしたいです。この世界へ来てすぐ、王様に会えと」
「小さな女の子に言われましたか」
「ご存知ですか」
「いや、他の勇者の方も大体その女の子の指示でこちらへ向かうように言われているようでしたので。私自身が見た訳ではありません。」
「あの子はなんなんですか?神様みたいなものなんでしょうか」
「話を聞いてみて感じたのは…神様だとすれば、サンラプンラ神のように思いました」
もしかして:みたいなサジェストがあるんだ…
「どんな神様なんです?」
「ガチャの神です。この国最大の宗教勢力ですな。最高指導者の教父は国王に匹敵すると言える」
言葉の最後の方は若干苦々しげな声音だった。まあ騎士ならば王以外が権力を持つのは面白くないか。
?…だが、いましれっと大事な言葉が。
「あの子そんな凄い神様だったんだ…」
と言いながらも、
「ガチャの神てなにさ?」
「まあ、この街に居れば徐々に分かるかと思います。その辺りの件は、あなたがたの世界と我々の世界が根本的に異なる点のようです」
アーサスが視線を上げる。
一際大きな白い城楼。どうやら目的地に
着いたようだ。

急な謁見にも関わらず、王への目通りが叶ったのはアーサスの口添えが大きかったようだ。
王は満面の笑顔だったが、両脇に居並ぶ身なりの良い、大臣なのか脇侍なのかは全員が全員ウエルカムという表情ではないのがよくわかる。
まあ、素直に「誰だお前!」だろうしなあ。
「よく来た。お前がSSSRか。ぱっと見ただのかわいこちゃんだが、手にあるは緑龍のヒゲとアーサスからも聞いておる」
どよめきがあがる。嘘だろ、とか確かにあれは、とか真偽を確かめようとしているようでもあった。
「静まれい!…で、娘御よ。聞けば己が名も分からぬそうであるな。体調は良いのか?緑龍撃退の折に手傷を負ったようであれば治癒術師も当てがおう。」
「いえ、怪我とかは大丈夫です。お気遣い感謝致します。あの、お聞きしたい事があるのですがよろしいでしょうか」
「うむ、なんでも申せ」
「陛下、わたしは何をするためにここへ召喚されたのでしょうか」
「うむ。されば頼むとしよう。SSSRの勇者よ。そなたには今我が国を脅かす憎き龍の軍団の首魁、巨赤龍の討伐を頼みたい…!」
人のことレアリティで呼ぶのやめろやと思いながら、わたしは王の言葉を聞いた。
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