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32 南方三十三館。襲われる
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ふた月ほど経った。
府中城には佐竹の重臣東義久が入り、常陸の名族大掾は消滅した。
佐竹に臣化した南方三十三館衆の所領安堵は、従四位上、右京大夫となった佐竹義宣が大坂より戻り行うという。
東義久は受領の祝いのめでたい席なので、南方衆は名誉であり必ずおいでいただきたいと高義にまで使者を寄こした。
高義は悩んだ。
入り江で出会った漁師の言葉が思い出されたのだ。
「甘い蜜で誘い刺す」
男は佐竹兵がいなくなるまで船を止め、そう言った。
土浦領の東崎に向かえと言ったお礼であろう。
土浦は結城の新領地。
佐竹は手が出せないだろうと、わざわざ言ったのだ。
参集の地が太田城というのも気にかかった。
行方の地から太田まで十六里(約六十四キロ)、急いでも三日はかかる行程だ。
いささか遠すぎる。
江戸通重を追い出し手に入れた水戸で行うぐらいの配慮があっていいはずだ。
太田と水戸の違いは何か、太田は常陸源氏佐竹氏の本貫の地である。
佐竹の居城は常陸国の北、山に囲まれた山間地だ。
恐らく南方衆で足を踏み入れた者はいない。それほどの奥地である。
水戸は那珂川が海に注ぐ河口の近くで、河口で繋がる涸沼川を使えば、支流を使い香澄の海に出られるほど、水運はいい。
また、直接、海からでも南方衆の腕を持ってすれば香澄の海に入ることは可能なのだ。
荒波とて伊達に香澄の海で覇を争ってきたわけでは無い。
船戦ともなれば常陸国人衆随一である。
佐竹は得意を封じ込み、不慣れな山間地に誘い込んでいるのではないか。
そう考えずにはいられなくなった。
寄親の島崎安定などは、嫡男まで連れ応じるという。
所領安堵に加え新たな領地を貰えるかもしれないと考えているのだ。
浅ましいことに佐竹が関白豊臣秀吉の金配りを真似るのでないかと期待もしていた。
確かに大掾討伐で参陣した南方衆は誰も恩賞を得ていない。
高義にいたっては労いの言葉ひとつなかった。
祝賀の席で大掾討伐の褒賞がある。
それらしいことを、新府中城主東義久は匂わしているらしい。
考えれば、考えるほど疑念が湧き起こる。
甘い蜜で誘う。まさにその通りだ。
高義は一計を案じた。
病を理由に欠席することだった。
しかし、それでは所領没収にもなりかねない。
そこで寄親の島崎安定を頼った。
島崎安定は、鹿島、行方の南方衆の中でも大家で、行方四頭と呼ばれるほどの勢力がある。
対して高義の人見家わずかな領地からの微々たる年貢と香澄の海の船関賃、街道の関賃が主たる収入源で家臣と呼べるほどの武者もなく、戦となれば領民、家人七、八人を連れて島崎安定に与力として随行する、そこらの名主と変わらない小領主なのだ。
ただ、幼少より関銭に携わってきたためか、高義は経理が達者で事務方として島崎安定に重宝されたのが家を保てた要員のひとつだった。
名ばかりの南方三十三館衆で島崎の家臣のようなものなのだから、安定が取り成してくれれば済むはずだ。
何しろ人見家には代理となる気の利いた家臣も無ければ、嫡男はまだ十にもならない子供で、当主の高義以外佐竹右京大夫に対面出来る気の利いた者はいないのだ。
「情けないことながら、古傷が痛み思うように歩くことができませぬ。何卒、佐竹様へのお取り成しお願い致します」
痛くもない足をさすりながら安定に頭を下げた。
人見家のような弱小領主など、逆にいない方が島崎家の家格が上がると思っているのだろう。
安定は任せておけと胸を叩いた。
一月の末、島崎安定一行が太田に出発すると、治まっていた不安がまた、ムクムクと湧き上がってきた。
南方三十三館衆が挙って参上するのだから、何もおきないと自分に言い聞かせるが、何をしていても手につかない。
寝ても覚めても男の言葉を考えてしまう。
遂に高義は行動に出た。
島崎安定が太田に旅立って三日目のことだ。
まず、家人二人に馬を貸し与え、東の鹿島と西の小川に宿をとらせた。
何か動きがあれば馬で駆け戻り報せることにしたのだ。
それだけでは治まらない。
屋敷下の浜に二艘の船を乗りつけ、米や着物、家財などを積み込ませた。
慌てたのは妻や家人である。
「殿様! 何をなさる。我らを捨て、どこぞに逃げられるのか」
妻は袖を引き泣きながら喚いた。
妻や家人に己の不安を訴えても理解できるとは思っていない。
「すまぬが六日ほど我慢してくれ。六日経てば荷は戻す」
優しく言ったつもりであったが、妻らは高義の眼が尋常ではないと見て取った。
途端に口を噤み、近づかなくなった。
高義は甲冑を着こみ、柱に太刀を立て掛けるとわらじ履きのまま囲炉裏の前に、座り火を見つめた。
屋敷の戸板は全て閉めさせてある。
火の明かりが高義の顔を幽鬼のように浮かび上がらせた。
一日が過ぎ、二日が経った。家人が駆け戻って来ることはなかった。
(思い過ごしであったか。こりゃ、えれぇ恥をかいたな)
もう時期、陽が沈む。
明日は荷を戻し、家人を呼び戻そう。
緊張の糸が切れた高義は何時しか眠りについていた。
ここ三日ろくに寝ていなかったためだ。
「と、殿! 大変です。 殿! 与六が浜につきました」
家人の声に目が覚めた。
慌てて外に出て浜に駆け降りた。
どの位寝ていたのだろうか、一面の暗闇である。
家人が船を浜に引きあげている。田船と間違えるほど小さな船だ。
「与六、馬はどうした? なんだ、この小舟は?」
高義は近づき、船上で水をかぶ飲みしている与六に声を掛けた。
貴重な馬の行方が真っ先に口から出た辺り、高義自身も警戒心が薄らいでいたのだ。
「か、鹿島が、しゅ、襲撃されました」
与六が船を飛び降り砂浜に跪いて小声で答えた。
「な、なんだとぉ!」
と、高義は叫び声を上げたが、いまいち、よくわからなかった。
鹿島は鹿島清秀の領地で、清秀も南方三十三館衆として太田に行っている。
与六を鹿島に張り付けたのは、何かあれば家臣に動きがあると思ったからだ。
領主の留守をついて野盗
間抜けな声が思わず漏れ出した。
高義に緊張のかけらもない。
「わ、分りませぬ。町に火をかけ、し、城が燃えております」
「六! いかほどの人数だ。順を追ってしっかり申せ」
家人の一人が与六の襟を掴み大声を上げた。
高義より余程慌てていた。
与六は早口で話し出した。
昼前、突然、騎馬武者が雪崩れ込んできて町に火を放った。
槍、鉄砲隊を従えた四、五百の軍勢だった。
与六は馬を駆って逃げたが、その馬が途中で潰れてしまったため、途中で川舟を奪い逃げてきたのだという。
沖から鹿島を眺めると城の方向に煙が見え、街道には西に向かう騎馬の一団がいたらしい。
「鉄砲⁉ 軍勢⁉」
領土を争っている烟田が攻めたのか、いや、五百を超える兵力など烟田どころか近在に保有している家はない。
それに烟田も太田城に行ったはずだ。
「こちらに来る軍勢はいかほどだ!」
「千.いや、二千。と、とにかく大軍です」
高義の剣幕に与六は泣きそうになりながら答えた。
間違いない。佐竹の軍勢だ。
「皆、船に乗れ! 逃げるぞ」
妻子、家人、残らず船に乗り沖に漕ぎだした。
直ぐ後ろから家財を積んだ船がついてくる。
高義の奇行を白眼視していたはずの妻子が重たそうに壺をそれぞれ抱えていた。
銭が入っているらしい。
夫に逃げられても、これがあれば大丈夫と考えたのだろう。
中々頼もしい妻と子だ。
「あれ、漁火があのように沢山」
妻の声で高義は振り返った。
浜沿いに西に連なる明かりが見えた。
「も、燃えている⁉」
高義は唸った。
漁火ではない。街道沿いの家が燃えているのだ。
一際大きく宙に浮いているように見える灯りは、屋敷から一里(約四キロ)離れている小高清定の城だ。
清定も小規模領主で寄親は島崎安定である。
これも安定とともに太田に行っている。
(み、みな殺し‥‥)
佐竹の謀略は、南方衆の暗殺どころではなかった。
南方三十三館全ての所領を灰燼に帰すものだった。
「ナンマンダブ、ナンマンダブ」
家人の一人が手を合わせ、念仏を唱え始めた。
高義も手を合わせ、眼を瞑った。
瞼の裏に浮かんだのは神でも仏でもなかった。
靄の中に消え去る若い漁師の姿だった。
府中城には佐竹の重臣東義久が入り、常陸の名族大掾は消滅した。
佐竹に臣化した南方三十三館衆の所領安堵は、従四位上、右京大夫となった佐竹義宣が大坂より戻り行うという。
東義久は受領の祝いのめでたい席なので、南方衆は名誉であり必ずおいでいただきたいと高義にまで使者を寄こした。
高義は悩んだ。
入り江で出会った漁師の言葉が思い出されたのだ。
「甘い蜜で誘い刺す」
男は佐竹兵がいなくなるまで船を止め、そう言った。
土浦領の東崎に向かえと言ったお礼であろう。
土浦は結城の新領地。
佐竹は手が出せないだろうと、わざわざ言ったのだ。
参集の地が太田城というのも気にかかった。
行方の地から太田まで十六里(約六十四キロ)、急いでも三日はかかる行程だ。
いささか遠すぎる。
江戸通重を追い出し手に入れた水戸で行うぐらいの配慮があっていいはずだ。
太田と水戸の違いは何か、太田は常陸源氏佐竹氏の本貫の地である。
佐竹の居城は常陸国の北、山に囲まれた山間地だ。
恐らく南方衆で足を踏み入れた者はいない。それほどの奥地である。
水戸は那珂川が海に注ぐ河口の近くで、河口で繋がる涸沼川を使えば、支流を使い香澄の海に出られるほど、水運はいい。
また、直接、海からでも南方衆の腕を持ってすれば香澄の海に入ることは可能なのだ。
荒波とて伊達に香澄の海で覇を争ってきたわけでは無い。
船戦ともなれば常陸国人衆随一である。
佐竹は得意を封じ込み、不慣れな山間地に誘い込んでいるのではないか。
そう考えずにはいられなくなった。
寄親の島崎安定などは、嫡男まで連れ応じるという。
所領安堵に加え新たな領地を貰えるかもしれないと考えているのだ。
浅ましいことに佐竹が関白豊臣秀吉の金配りを真似るのでないかと期待もしていた。
確かに大掾討伐で参陣した南方衆は誰も恩賞を得ていない。
高義にいたっては労いの言葉ひとつなかった。
祝賀の席で大掾討伐の褒賞がある。
それらしいことを、新府中城主東義久は匂わしているらしい。
考えれば、考えるほど疑念が湧き起こる。
甘い蜜で誘う。まさにその通りだ。
高義は一計を案じた。
病を理由に欠席することだった。
しかし、それでは所領没収にもなりかねない。
そこで寄親の島崎安定を頼った。
島崎安定は、鹿島、行方の南方衆の中でも大家で、行方四頭と呼ばれるほどの勢力がある。
対して高義の人見家わずかな領地からの微々たる年貢と香澄の海の船関賃、街道の関賃が主たる収入源で家臣と呼べるほどの武者もなく、戦となれば領民、家人七、八人を連れて島崎安定に与力として随行する、そこらの名主と変わらない小領主なのだ。
ただ、幼少より関銭に携わってきたためか、高義は経理が達者で事務方として島崎安定に重宝されたのが家を保てた要員のひとつだった。
名ばかりの南方三十三館衆で島崎の家臣のようなものなのだから、安定が取り成してくれれば済むはずだ。
何しろ人見家には代理となる気の利いた家臣も無ければ、嫡男はまだ十にもならない子供で、当主の高義以外佐竹右京大夫に対面出来る気の利いた者はいないのだ。
「情けないことながら、古傷が痛み思うように歩くことができませぬ。何卒、佐竹様へのお取り成しお願い致します」
痛くもない足をさすりながら安定に頭を下げた。
人見家のような弱小領主など、逆にいない方が島崎家の家格が上がると思っているのだろう。
安定は任せておけと胸を叩いた。
一月の末、島崎安定一行が太田に出発すると、治まっていた不安がまた、ムクムクと湧き上がってきた。
南方三十三館衆が挙って参上するのだから、何もおきないと自分に言い聞かせるが、何をしていても手につかない。
寝ても覚めても男の言葉を考えてしまう。
遂に高義は行動に出た。
島崎安定が太田に旅立って三日目のことだ。
まず、家人二人に馬を貸し与え、東の鹿島と西の小川に宿をとらせた。
何か動きがあれば馬で駆け戻り報せることにしたのだ。
それだけでは治まらない。
屋敷下の浜に二艘の船を乗りつけ、米や着物、家財などを積み込ませた。
慌てたのは妻や家人である。
「殿様! 何をなさる。我らを捨て、どこぞに逃げられるのか」
妻は袖を引き泣きながら喚いた。
妻や家人に己の不安を訴えても理解できるとは思っていない。
「すまぬが六日ほど我慢してくれ。六日経てば荷は戻す」
優しく言ったつもりであったが、妻らは高義の眼が尋常ではないと見て取った。
途端に口を噤み、近づかなくなった。
高義は甲冑を着こみ、柱に太刀を立て掛けるとわらじ履きのまま囲炉裏の前に、座り火を見つめた。
屋敷の戸板は全て閉めさせてある。
火の明かりが高義の顔を幽鬼のように浮かび上がらせた。
一日が過ぎ、二日が経った。家人が駆け戻って来ることはなかった。
(思い過ごしであったか。こりゃ、えれぇ恥をかいたな)
もう時期、陽が沈む。
明日は荷を戻し、家人を呼び戻そう。
緊張の糸が切れた高義は何時しか眠りについていた。
ここ三日ろくに寝ていなかったためだ。
「と、殿! 大変です。 殿! 与六が浜につきました」
家人の声に目が覚めた。
慌てて外に出て浜に駆け降りた。
どの位寝ていたのだろうか、一面の暗闇である。
家人が船を浜に引きあげている。田船と間違えるほど小さな船だ。
「与六、馬はどうした? なんだ、この小舟は?」
高義は近づき、船上で水をかぶ飲みしている与六に声を掛けた。
貴重な馬の行方が真っ先に口から出た辺り、高義自身も警戒心が薄らいでいたのだ。
「か、鹿島が、しゅ、襲撃されました」
与六が船を飛び降り砂浜に跪いて小声で答えた。
「な、なんだとぉ!」
と、高義は叫び声を上げたが、いまいち、よくわからなかった。
鹿島は鹿島清秀の領地で、清秀も南方三十三館衆として太田に行っている。
与六を鹿島に張り付けたのは、何かあれば家臣に動きがあると思ったからだ。
領主の留守をついて野盗
間抜けな声が思わず漏れ出した。
高義に緊張のかけらもない。
「わ、分りませぬ。町に火をかけ、し、城が燃えております」
「六! いかほどの人数だ。順を追ってしっかり申せ」
家人の一人が与六の襟を掴み大声を上げた。
高義より余程慌てていた。
与六は早口で話し出した。
昼前、突然、騎馬武者が雪崩れ込んできて町に火を放った。
槍、鉄砲隊を従えた四、五百の軍勢だった。
与六は馬を駆って逃げたが、その馬が途中で潰れてしまったため、途中で川舟を奪い逃げてきたのだという。
沖から鹿島を眺めると城の方向に煙が見え、街道には西に向かう騎馬の一団がいたらしい。
「鉄砲⁉ 軍勢⁉」
領土を争っている烟田が攻めたのか、いや、五百を超える兵力など烟田どころか近在に保有している家はない。
それに烟田も太田城に行ったはずだ。
「こちらに来る軍勢はいかほどだ!」
「千.いや、二千。と、とにかく大軍です」
高義の剣幕に与六は泣きそうになりながら答えた。
間違いない。佐竹の軍勢だ。
「皆、船に乗れ! 逃げるぞ」
妻子、家人、残らず船に乗り沖に漕ぎだした。
直ぐ後ろから家財を積んだ船がついてくる。
高義の奇行を白眼視していたはずの妻子が重たそうに壺をそれぞれ抱えていた。
銭が入っているらしい。
夫に逃げられても、これがあれば大丈夫と考えたのだろう。
中々頼もしい妻と子だ。
「あれ、漁火があのように沢山」
妻の声で高義は振り返った。
浜沿いに西に連なる明かりが見えた。
「も、燃えている⁉」
高義は唸った。
漁火ではない。街道沿いの家が燃えているのだ。
一際大きく宙に浮いているように見える灯りは、屋敷から一里(約四キロ)離れている小高清定の城だ。
清定も小規模領主で寄親は島崎安定である。
これも安定とともに太田に行っている。
(み、みな殺し‥‥)
佐竹の謀略は、南方衆の暗殺どころではなかった。
南方三十三館全ての所領を灰燼に帰すものだった。
「ナンマンダブ、ナンマンダブ」
家人の一人が手を合わせ、念仏を唱え始めた。
高義も手を合わせ、眼を瞑った。
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